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[E for All]北米のゲームファンイベントE for All Expoが開催
E for All Expoは,毎年5月に開催されていたE3 (Electronic Entertainment Expo)の後継イベントとして企画された。E3はその規模を大幅に縮小し,2007年からはごく限られた業界関係者だけが参加できるE3 Media & Business Summit 2007と変貌したこともあり,「もっとファンに寄った形のゲームショウがあって然るべき」といわれて始まったのだ。
縮小前のE3も業界関係者しか入場はできず,東京ゲームショウやドイツのGames Conventionなど,ファンが実際に遊べる大規模なイベントというのは,アメリカでは存在しないに等しかった。E for All Expoは,各メーカーがクリスマス商戦に向けて,ファンに直接アピールするというのが,最大の目的となっている。
Activisionの「Guitar Hero III: Legends of Rock」とElectronic Artsの「Rock Band」の演奏系カジュアルゲームの2作が大きく展示され,KONAMIの「Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots」に行列ができているとはいえ,東京ゲームショウやGames Convention,もしくは以前のE3とは,比較にならないほどこぢんまりとしている。
また,主催者側はE3に出展できなかった開発会社や周辺機器メーカーの参加を目論んでいたようだが,その多くはGDC(Game Developers Conference)といった,ほかのイベントへと散らばってしまった格好だ。しかも,入場チケットの価格が50〜90ドル(約5800〜1万800円)とかなり割高なことも,影響しているようだ。
さらに,PCゲームの割合は少なく,4Gamerの読者のような層が参加しても,それほど満足感を得られないかもしれない。とはいえ,ファンが実際に遊べるという基本コンセプトは,Games Conventionの成功を見る限り,間違いないはず。今後の発展に大いに期待できるのではないだろうか。
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