［GC 2007＃066］人気アドベンチャーゲーム「Secret Files：Tunguska」に続編が登場

　ドイツでは「Geheimakte」というタイトルで親しまれている，アドベンチャーゲーム「Secret Files：Tunguska」の続編「Secret Files 2」（Geheimakte 2）が，Deep Silverによって発表された。前作は現代を舞台とし，失踪した父親の足跡を追ううち，その失踪にはどうも1908年にシベリアのツングースカに巨大隕石が落下した「ツングースカ大爆発事件」が絡んでいるらしいこと知った主人公が，さまざまな秘密を解いていくという，ポイント＆クリック型の正統派アドベンチャーゲームだった。
　前作の正式発売は2006年10月のことだったが，ヨーロッパを中心に人気が高かったらしく，今回のGC 2007ではすでに，続編のほうがプレイアブル展示されていたのである。



　Secret Files 2の主人公は，前作と同じくニーナだ。アフリカの飢饉，東南アジアの洪水，南アメリカの暴動騒ぎやヨーロッパ全土を襲う経済危機など，世界を次々と襲う不幸に嫌気が差していた彼女。ポルトガル行きの客船に乗り込むが，現実逃避の本当の理由は，前作でも彼女を表裏で支えてくれた恋人マックスとの別れが大きな理由だ。やがてニーナは世界の終焉を叫ぶカルト教団の追跡を始めることになるのだが，それが中世から続く大きな秘密の解明へとつながっていく……というのが，Secret Files 2のストーリーである。
　アドベンチャーゲームは当然ながらストーリーが肝なのだが，会場で実際にプレイできたのは，ゲーム冒頭部分の客船内のシーンのみ。ニーナは，途中で寄航したハンブルクの港で殺人を目撃してしまい，そこからさまざまな問題へと展開していくようだ。

　開発を手がけるのは，前作と同じくAnimation ArtsとFusionsphere Systemsの共同チーム。ドイツでは，Deep Silverから2008年第2四半期にリリース予定と発表されている。インタフェースを含め，ビジュアル的に大きく変化した部分はないようで，現代と過去が織り成す冒険に魅力を感じた前作のファンならなおのこと，発売が楽しみな作品となるだろう。(ライター：奥谷海人)