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[Gamescom]2K Gamesの「Mafia II」,ゲームシステムの概略がGamescomで公開。意外なほど前作の雰囲気が濃いその内容とは
当時としては驚くほど作り込まれた架空の都市,「Lost Heaven」を舞台としたオープンエンドのシステムを持つことや,クライムアクションであること,そして車がゲームの中で重要な役割を果たすことなどから,同時期にリリースされた「Grand Theft Auto III」(2001年)と比べられることの多い作品だが,プレイ感覚はかなり異なる。GTAがアクションそのものをメインとしているのに対し,Mafiaはどっしりと重厚な物語を持つことが特徴なのだ。というような話はずいぶん昔にレビューでしたような気がするので,そちらを読んでいただくと話が早いので私も楽だ。
その期待の続編となる「Mafia II」の制作が突然発表されたのが,今を去ること2年前のGCでの話。それから丸2年,2009年のGamescomのビジネスエリアにある2K GamesのブースでMafia IIのデモが行われたのである。
前作も遅れに遅れ,何度も中止の噂が飛び交ったものだが,今回も2009年の発売予定が2010年に延期されてしまい,開発には少なくとも3年近くかかったことになる。まあ,制作を担当しているのが2K Czechであり,ここはかつてのIllusion Softworksが2K Gamesに買収されてできたスタジオなので,仕方ないのかもしれない(?)。
というわけで,そんなMafia IIのデモの様子を,新規公開されたスクリーンショットやムービーを交えてお伝えしようという魂胆だ。
Mafia IIの時代設定は1950年代。架空の大都市「Empire Bay」において主人公の若きマフィア,Vito Scalettaの約10年間の物語が描かれることになる。Empire Bayの広さは約10平方マイルで,これは前作の約2倍の面積となる。前作でもしばしば迷子になった筆者的には信じられない広さだ。そんなEmpire Bayにはホテルやオフィス,レストランなど100以上のロケーションが用意され,その間を50種類以上の車が走り回っているわけだ。
ミッションの目的はとある車庫にある高級車を火炎瓶で灰にすることで,そういえば,前作にもそんなミッションがあったなと懐かしがる人もいるだろう。私のことだが。ちなみに,アパートの冷蔵庫からビールを出して飲んだり,出かけるときには好きな服を選んだりと,キャラクターはさまざまなオブジェクトに対してインタラクトできる。
まずは街にいるジュゼッペの元を訪れてミッションの内容を確認し,必要な火炎瓶や銃を用意する。ジュゼッペは,前作のヴィンチェンゾのような役割だ。
それから,チンピラにからまれている女性を得意のメレー攻撃で助け,彼女をウットリさせたりしよう。素手の戦いも前作に比べて多彩になっており,パンチの強弱などもつけれられるとのこと。ただ,そのためにコントロールが難しくなっては困るような気がするが,このへんは,自分が操作しているわけではないのでよく分からない。
前作のLost Heavenがニューヨークとシカゴをモデルにしているのに対し,Empire Bayは,サンフランシスコとニューヨークがモデルになっている。しかし,前作でも見かけたような風景が随所に出てくるのでまたしても懐かしい。もちろん,グラフィックスははるかに向上しており,雨が降って路面が濡れた様子などは非常に美しい。ゲーム内には時間が流れており,また天候もランダムに変化する。同じミッションでも,白昼だったり夜だったりするわけで,リプレイ性はそれなりに高いような気がする。
途中,またしてもチンピラにからまれたので,今度は銃を抜く。いちいち言うのがだんだん面倒になってきたが,前作同様,銃は懐に隠しておかないと見とがめられ,場合によっては警察に逮捕されることになる。デモでは思ったとおり警察が出てくるが,ここで,「ワイロをやる」「銃の携帯許可証を見せる」「逃げる」という三つの選択肢が登場する。ワイロは効かない場合もあり,銃の携帯許可証は持っていないので,今回は逃げるを選択。すると「Wanted」状態になり,警官達が彼を追い始めるのだ。一応,ゴミ箱の背後に隠れてパトカーをやり過ごすVitoである。
手配を消すにはいくつかの方法があるが,ここでは衣料品店に入り,それまでの皮ジャンパーの代わりにグレーのジャケットに着替えると,Wanted状態は解除された。別に追われていなくても,オシャレのために服を買うことももちろんオッケーで,用意されている衣料品も品数豊富だ。
というような紆余曲折の末,ようやく目的地に着いたVito。車庫には二人の警備員が張りついており,警戒厳重だ。「ミッションの攻略方法は個人によって違う。スニークをメインにしても,武器を揃えて正面攻撃してもかまわない」とGrace氏は言う。まずは尿意を催して一人になった警備員を背後から羽交い締めにして気絶させ,残りはパンチで殴り倒す。基本的に,撃ち合いは難しいとのこと。ティザームービーを見ると,機関銃で激しく撃ち合っているのでそういうゲームなのかと思いきや,実際は違うらしい。
その後,パトカーに追われた場合のかわし方(修理工場で車の色を変える)とか車の盗み方(カギ開けがミニゲームになっている)などが紹介されたあとデモは終了した。
前作を熱烈プレイした経験を持つ筆者にとっては強い既視感を覚えたデモンストレーションだった。もちろん,グラフィックスは比べようもなくレベルアップしており,いろいろな新機能が追加されているが,本筋において前作の流れを色濃く受け継いでいるという印象だ。今回のデモは,もっぱらゲームシステムの説明に終始した感じだったが,肝心のストーリーについてはまだ秘密。今回は時代に即した,シリアスでダークになものになるとされている。
というわけで,前作のプレイヤーなら遊ばずにはいられないタイトルになりそうなMafia II。難度については現在のところ分からないが,前作は主人公のトミーだけでなく,プレイヤーも苦悩する難度だっただけに,カジュアル系のタイトルが多い現在,個人的に期待したい気持ちがする。とはいえ,あんまり難しすぎるのも困るけど。発売は2010年とちょっと先だが,期待して待ちたい。
- 関連タイトル:
Mafia II 日本語版
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Mafia II
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