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[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開
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印刷2008/02/23 15:28

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[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開

画像集#001のサムネイル/[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開
 Vivendi Games(ご存じのように,2008年には“Activision Blizzard”になる予定)傘下のSierra Entertainmentの,2008年一押しタイトルが「Prototype」である。GDC会場のモスコーンセンターには,Prototypeの垂れ幕が下がり,看板が立ち,GDCの公式ガイドブックにも見開き広告が掲載されている。基本的にゲーム開発者のセミナーであるこのイベントでは,割と珍しい光景だ。
 これまで何度かお伝えしてきたが,PrototypeはカナダのRadical Entertainmentが開発している三人称アクションで,遺伝子操作で人間離れしたパワーと変身能力を獲得したけど記憶がなくなった男が主人公だ。失われた記憶を求めて戦いを続けるうちに,その背後にある巨大な陰謀に気づくというストーリーらしい。
画像集#002のサムネイル/[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開
Radical EntertainmentのEric Hermes氏。いかにもアメリカのゲーム開発者,といった風情のナイスガイだ
 セッションのタイトルは「Prototype: Open World, Open Mind, Next Generation Thinking」で,PCゲーム情報サイトである4Gamerとしては「またNext Generationか」と思ってしまうものの,スピーカーであるTim Bennison氏とEric Hermes氏(いずれもRadical Entertainment)によるNext Generationの定義はXbox 360やPLAYSTATION 3,あるいはWii用のタイトルであるからということではない。
 彼らによれば,対応機種とは無関係に制作者側がNext Generation的な考え方をしているかということが重要であり,ではNext Generatiron的な考え方とは何かといえば,それはOpen Worldであるということである。……えーと,と思うがまだ続くから安心していただきたい。ゲームには“More”なものと“Better”なものがある(のだそうだ)。つまり,あるゲームをより良くしたBetterタイプのゲームは多いが,まったく新しい,かつてなかったものを加えることを求めるMoreタイプのゲームこそが真のNext Generationなのであり,それを実現するのが高い自由度を持ったOWG(Open World Game)とのこと。やっぱりちょっと分かりづらいが,ゲームはプレイしてナンボ,ということでデモプレイが紹介された。

画像集#003のサムネイル/[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開
Radical EntertainmentのTim Bennison氏。鋭い眼光が,なんとなくこのゲームにしっくりきてるような気がしないでもない
 2007年のGames Conventionでも,初期のバージョンでメディア向けにデモが行われたり,ムービーが公開されたりしてきたが,一般の来場者(GDCにいる人が一般の来場者なのかどうか微妙ではあるが)に向けてデモが行われるのは,ほぼ初めてのこと。個人的にも見たことがないので,割と期待感が高い。とはいえ,ここでお断りしておかなければならないが,開発中のタイトルということでムービーの撮影は禁止。スチルの撮影は許可されていたが,暗いところでやたらめったらスピーディなゲーム画面を撮影してもちゃんとは写ってくれないので,どうもすいません。ちなみに,デモで使用していたのはXbox 360だった。

画像集#004のサムネイル/[GDC2008#31]Sierra一押しのタイトル「Prototype」のデモが,セッションで公開

 冒頭,主人公のAlex Mercerはビルの屋上に立っている。場所はニューヨークだ。彼はそこから人間離れしたジャンプをかまして地上に降り立つ。画面はかなり引き目で,Alexの姿も小さいが,町並みの作り込みや雰囲気は良い。道には歩行者が行きかい,タクシーやトラックなども走っている。そんな中,彼は特殊能力を発揮して腕を変形させ,刀のようにする。ちょっと「寄生獣」っぽい。とはいえ,敵らしい姿はない。どうするのかと思ってみていると,やにわにそこらへんの一般人を惨殺し始めるのだ。そのへんを歩いていた女性をつかみ上げて胴体を輪切りにし,道を渡っていた男性の首を引っこ抜き,止めに入った男を道に叩きつけて頭を踏み潰す。ほとんど(というか間違いなく)通り魔。
 ちなみに,筆者の周囲に座っていたのはほとんどがアメリカ人で,しかもゲーム開発者というやや特殊な人達。わけが分からないのは私と同じだが,「いいぞ,もっとやれ」と大喜び。大丈夫か?

 Tim氏によると,Alexのキャラクターは映画「スター・ウォーズ」のダース・モールや,トマス・ハリス作品のハンニバル・レクター博士などをイメージソースにしているとのことで,ちょっとばかり,なるほど。
 当然ながら,彼を抑えるために軍隊が出動するが,Alexは戦車のハッチをこじ開けて乗員をこま切れにし,ヘリコプターにはトラックを投げつけてぶつけ,そのへんの兵士は連続して輪切りにしてしまう。どう考えてもレーティングが気になるほどのバイオレンスぶりだが,そこへ,どこからともなく3匹のクリーチャーが現われてAlexに襲いかかってくる。
 というわけで,次はAlexと軍隊とクリーチャーによる三つ巴の戦いに。彼の運動能力はものすごく,ビルでもなんでも駆けあがり,どんなに高いところから飛び降りても平気である。軍隊は戦車や戦闘ヘリコプターなどを繰り出し,人々は逃げ出し,車は宙を舞う,というあたりでデモは終了した。
 メーカーのキャッチコピーの一つに「Tom Clancy meets Stephen King」というのがあるのだが,まさにそんな感じがしてくるデモだった。

 というわけで,結局のところNext Generation Thinkingについては抽象的な説明に終始し,やや肩透かしの印象を受けたのは事実。BetterとMoreの違いなども,今さら強調するような内容とは言いにくい。とはいえ,一般的なゲームショウのように新作発表などが少ないGDCでは,このようなセッションは珍しく,その意味では興味深いものがあった。日本での発売は今のところ未定だが,ちょっと気になるタイトルなのは確かだ。

もはやほとんど何も説明していないスライド群。これらスライドと見せられたムービー,そして昨年の記事を見る限り,ほとんど何も進捗がなさそうで,そこが心配ではある
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