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[E3 2007#33]「Halo 3」,戦いのすべてを保存して隅から隅までじっくり見られるセーブドフィルム
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印刷2007/07/14 23:58

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[E3 2007#33]「Halo 3」,戦いのすべてを保存して隅から隅までじっくり見られるセーブドフィルム

 日本のPCゲーマーが,首を長くして待っていた「Microsoft Halo 2 for Windows Vista 日本語版」がようやく発売され,念願のプレイを楽しんでいるところだろうが,Xbox 360ゲーマーにとっては,今や「Halo 3」の話題で持ちきりである。
 このHalo 3,E3 Summit 2007でも展示されており,30分ずつという短い時間ながらメディア向けの合同説明会が行われていた。
 Halo 2を2年半待たされたPCゲーマーにとっては,Halo 3の情報など鬼が笑うような話かもしれないが,まぁいずれはPCにもやってくるんだろうし……ってことで,簡単にお伝えしておこう。

●左:Frank O'connor氏 ●右:Brian Jarrard氏


 最初の約10分間は,Bungie StudiosのBrian Jarrard氏による,シングルプレイヤー キャンペーンのデモ。シエラ117というジャングルで,マスターチーフとその仲間が,さまざま武器を使いながら戦っていくという内容だったが,ほかのMicrosoft関連の説明会と同様,このデモプレイを含めて画面撮影は一切禁止。実はこのデモプレイ,難度はHeroicでプレイしているということもあってか,激戦が繰り広げられてなかなか圧巻だったのだが,その模様を写真でお伝えすることはできないので,今のところは掲載したスクリーンショットでご勘弁を。

 続いて同じくBungie StudiosのFrank O'connor氏にバトンタッチし,セーブドフィルムという新機能の解説が行われた。
 従来のリプレイデータは,そのデータを記録したプレイヤーの視点で,プレイしたときの時間スケールそのままに再生していた。録画したビデオを,そのまま再生したような感じだ。
 しかしセーブドフィルムの場合,その1ゲームそのもののデータを保存,再生できるので,プレイヤーが見た映像とは関係なく,自由な視点で再生可能だ。別キャラクターの視点で戦いを振り返ることも,高い位置からの俯瞰視点で全体の動きを把握することもできる。
 言うなれば“拡張版リプレイ”ともいうべきシステムで,つまりはバトルフィールドシリーズのバトルレコーダーなどと同様だ。



 デモでは,レッドチームの視点でしばらく再生したあと,一時停止。そこでカメラをキャラクターから切り離して周囲の状況を観察すると,今度はブルーチームの場所まで行き,ブルーチームの視点での再生が披露された。
 なお,ビデオやDVDのように,自由に早送りや巻き戻し,一時停止,そしてスロー再生などができるとのこと。

 とまぁ,PCのFPSゲーマーにとっては,それほど驚くべき新機能ではないが,あえて特徴を挙げるとしたら,今ブームになりつつある,「ユーザー生成コンテンツの共有」という要素を,非常に意識した内容になっている点だろうか。

 O'connor氏がセーブドフィルムの中で一番気に入っているフィーチャーは,「Take Screenshot」という機能。スクリーンショットを撮影でき,Xbox 360に自動的にセーブされる,というのは当然として,さらにbungie.netにアップロードすれば,サイトを通じてほかのプレイヤーとも共有できるという。
 またもちろん,セーブドフィルム自体のデータも,bungie.netやXbox LIVEを通じて,ほかの人と共有できる。ちなみにこのデモンストレーション(Halo 3で最も広い「サンドトラップ」というマップでチームスレイヤーをプレイ)で使用していたデータは,5分程度の内容で,約6MBとのことだった。
 そのほか,セーブドフィルムとは関係ないが,アーマーパーミュテーションズという新フィーチャーも紹介された。これはアーマーの肩や胸,頭などの各パーツをカスタマイズできるもので,詳細は不明なものの,やはりほかのプレイヤーと共有できそうな気配だ。



7月10日に行われたMicrosoft Media Briefing(関連記事)でピーター・ムーア氏によって初公開され,実はちょっぴり会場が静かになってしまい,ムーア氏も「ちょっと外したようですね」と苦笑しちゃったことで一部で話題の(?)「Xbox 360 Halo 3 スペシャルエディション」 が,さりげなく飾られていた。Halo 3と同じく9月27日に売り出されるが,Halo 3のソフトは同梱されていない。価格はオープンプライス
 実際問題,どれだけの人がセーブドフィルムやスクリーンショットを共有して楽しむかは未知数だが,試みとしては興味深い。いずれはPC版も発売され,Games for Windows - LIVEともつながり,世界中の名プレイが溢れかえることになるのだろうか。
 なおXbox 360版のHalo 3は,日本では9月27日に7140円(税込)で発売予定。PC版はアナウンスされていないが,ぜひ今度はもう少し早く移植していただきたいなぁ,と思う次第である。(Iwahama)

  • 関連タイトル:

    Halo 3

  • 関連タイトル:

    Microsoft Halo 2 for Windows Vista 日本語版

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