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印刷2007/07/14 02:01

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[CJ 2007#18]ノーマルマップ技法を用いた,美麗な中国伝奇MMORPG「Myths&Heroes 3」,2008年に向けて開発中

 ChinaJoy会場で,垢抜けた雰囲気のMMORPG「Myths & Heroes 3」(天驕3)と,AgeiaのPhysXテクノロジーを用いたMMOFPS「Metal Knight Zero Online」(鉄甲前伝)を出展していた,Object Software(目標軟件)。展示作品をそれぞれ紹介していきたいと思うが,まずはMyths & Heroes 3のほうからだ。

 この作品は中国の神話をモチーフとした3D MMORPGで,ゲーム内には仙人や妖怪が往来する。プレイヤーキャラクターの職業はWarrior,Assasin,Wizard,Priestの4種類とごくオーソドックスだが,プレイヤーキャラクターはゲーム内で,格闘の達人や鍛冶の名工,あるいは多くの弟子を持つ学問の師など,さまざまな役割を選んで楽しめるという。
 古代アジア風の建物や,キャラクターのどことなくミステリアスな服装などが,まず目を惹く本作の特徴だが,ゲームのオブジェクトやキャラクターがプログラマブルシェーダを用いたノーマルマップ技法で再現されていることが,ちょっとした「洋ゲー」のような美しいビジュアルの実現に一役買っているようだ。
 会場で見たところでも,プレイヤーキャラクターの身の丈よりもはるかに大きいモンスターがフィールド内を闊歩し,独特の雰囲気を醸し出していた。

 題名からも分かるとおり,この作品は「Tianjiao」(天驕)シリーズ,つまり「World of Qin」シリーズの最新作と位置づけられており,当然ながら世界観も共有されている。
 ……とこのあたりで気付いた人もいるかもしれないが,Object Softwareは「Prince of Qin」こと「秦殤」(邦題 天覇光芒記〜プリンス・オブ・シン〜)の開発元であり,ということは「Fate of the Dragon」こと「傲世三国」(邦題 フェイト オブ ドラゴン 〜龍の系譜〜)の開発元でもある。Myths & Heroes 3に漂う洗練された雰囲気はおそらく,中国シングルゲームの雄として海外でも広く知られた実績を背景としているのだ。



 会場で試せたバージョンは,完成状態を100%としたとき,まだ20%ほどなのだそうで,実際こちらから敵を攻撃しても,敵は反応することなく従前の行動を続ける。つまり,本作の雰囲気やグラフィックスをアピールするためのプレビュー版であった。
 現在のところ,2008年の9月から10月にクローズドβテストを予定しており,収益モデルは基本無料/アイテム課金制(有料アイテムはおしゃれアイテムが中心)になる予定という。なお,日本を含めた海外での展開については,積極的に考えているものの,現段階では未定とのことだった。
 日本から数社が訪れた形跡も見られたし,完成の暁には日本でお目見えすることにもなりそうだ。フェイト オブ ドラゴンを知る古参ゲーマーでなくても,今後の展開にはぜひ注目しておきたい有望株(?)といえようか。(Guevarista)

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