E3 Summit 2007での発表の中で,どれが一番興味深いか,という質問をPCゲーマーに投げかけてみると,最も多いのが
「Gears of War」のPC版発売。しかし同日(現地時間の5月10日)には,同じくXbox 360タイトルの
「あつまれ!ピニャータ」(原題 Viva Piñata)のPCへの移植も発表されているのだ。4Gamerでは以前,
連載「極私的コンシューマゲームセレクション」の第4回でXbox 360版を大きく取り扱っているほどで,さぞかし大々的に報道したかと思いきや,なんと,これまでの記事で,本作に一切触れていないじゃないか。というわけで,やや遅れてしまった感はあるが,この(Gears of WarのPC版発売という特大ニュースに隠れてしまった)大ニュースを,あらためてお伝えしよう。
あつまれ!ピニャータは,原色を多めに使った独特のグラフィックスが特徴的な,
箱庭タイプのシミュレーションゲーム。プレイヤーは不思議な生き物“ピニャータ”達を育てるための,「ガーデン」を作っていく。好みのピニャータばかりを繁殖するもよし,60種類以上いるというピニャータを全種類揃えることを目指すもよしと,自分なりの目的達成を目指して,ついついズーッとプレイしてしまう,ハマり系ゲームだ。
まぁ詳細は,Xbox 360版の話ではあるが,先ほども挙げた
連載記事にたっぷり書いてあるので,そちらでご確認を。
ちなみにピニャータというのは,元々はメキシコのお祭りで使われるくす玉のことで,人形からサッカーボールまで,さまざまな形をしている。中にはキャンディを詰めるのが一般的だ。今ではメキシコに限らず,アメリカをはじめとするさまざまな国のお祭りでも使われているという。また,そのピニャータをモデルにしたテレビアニメが全米で放映されており,ラテン系の明るいノリのキャラクター達が人気となっている。
そんなわけで,アメリカでは,ピニャータといえば誰もが知っている言葉となっているのだが,日本では,(ゲーム名ではなく,くす玉という意味では)普通の人は知らないかもしれない。ゲーム自体の面白さは,思い入れたっぷりに本作を紹介していた4GamerのoNoが保証してくれるはずだが,見た目が個性的すぎる気もするこのタイトルが,ピニャータという文化に馴染みのない日本で……しかもPCで,どれだけ健闘できるのか。Games for Windowsの今後を占ううえでも,気になるところだ。
ところで先ほど,本作がGears of Warの陰に隠れている,みたいなことを書いたが,Gears of Warは日本での発売が(少なくとも今のところ)予定されていないのに対し(
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あつまれ!ピニャータは,国内発売が予定されている。発売時期,価格ともに未定だが,いつか訪れるであろう遊べる日を,今から楽しみにお待ちいただきたい。(Iwahama)