4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2025年1月6日〜1月12日

　2025年が始まった2025年1月6日〜1月12日，4Gamerに掲載された記事は274本でした。「奇跡の9連休」が終わってガックリしている人も多いかと思いますが，安心してください。今年の年末年始を調べると，偉い人に「今年の最終出社日は12月29日ね」なんて言われない限り，またしても9連休になりそうです。出社しろと言われたら，暴れてください。というわけで，2025年の年末年始の連休を楽しみに，今年を乗り切っていきたいと考えるWeekly 4Gamerです。気が長いなあ。

「崩壊：スターレイル」，開拓者（記憶・氷）のキャラクタープレビューを公開。記憶の精霊「ミュリオン」を召喚して戦う

　さて先週ですが，北米時間の1月7日〜1月10日，アメリカはネバダ州のラスベガスで世界最大規模の家電見本市「CES 2025」が開催された模様です。開催前にはメディア向けのカンファレンスなどが行われ，日本を含めた大手メーカーがさまざまな発表を行うわけで，一般メディアでも大きく取り上げられているので，知ってる人も多いと思いますが，ソニーとHondaが新型SUVのプロトタイプをお披露目したりなど，いろいろな話題が盛りだくさんです。筆者はよく分かっていませんが，やはりAI関連のネタが多い印象で，時代はAIです！　たぶんそうです！

4Gamer「CES 2025」掲載記事一覧

「CES 2025」公式サイト

　もちろん，4Gamerにも新型ハードウェアを中心にたくさんの関連記事を掲載し，ゲームの未来像を探ってます。中には先週のアクセスランキングのトップ10に顔を出している記事もありますので，以下のリンクをクリックして，ぜひ面白そうな記事を探してください。損はさせません。
　ちなみに，来年の「CES 2026」は，北米時間の1月6日〜1月10日，再びラスベガスで開催される予定だそうです。

　そんなこんなで，2025年も元気を出して，4Gamerと世界のグローバルなゲーム業界の一週間を振り返ってみます。ハッピーニューイヤー！

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　さあ，始まりました。というか，始まってしまいました，先週のアクセスランキングトップ10。記念すべき第1位をゲットしたのは，上にも書いた「CES 2025」関連の記事で，NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏が「CES 2025」の基調講演を行い，次世代GPUとなる「GeForce RTX 50」シリーズを発表したという内容でした。


　記事によれば，4製品がラインナップされており，500ドル台のエントリーモデルでさえ，1500ドル台で登場したRTX 40世代の最上位モデル「GeForce RTX 4090」の性能に匹敵するというのだから驚きです。新たに「Blackwell」アーキテクチャが採用されており，なんでもこれは，生成AIに特化したGPUアーキテクチャなんだとか。さすが，AIで業績を大きく伸ばしたNVIDIAだけのことはある……ってことでいいんですよね？


　基調講演の模様はNVIDIAが特設サイトなどで公開していますので，長いですけど，ぜひ見てください。筆者的には，Huang氏の革ジャンのキラキラ具合が気になって仕方ありません。キラキラだなあ。

NVIDIA「CES 2025」特設サイト

　「CES 2025」関連では，AMDの次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 4」を採用した新型GPU，「Radeon RX 9000」シリーズが発表されたというニュースが第5位に入っています。ライバルのAMDも負けてません。詳細については今のところ発表されていませんが，2025年第1四半期の市場投入が予定されています。

　また，「GeForce RTX 50」シリーズについては，台湾のPalit Microsystemsが採用グラフィックスカード12製品の商品展開をさっそく発表したというニュースが第8位にランクイン。発売時期や価格などは発表されていませんが，フットワークがいい感じですね。


　そして，おなじみの西川善司氏がNVIDIAの「GeForce RTX 50」シリーズを解説するテクニカルな記事が第10位に。
　最上位モデルの「GeForce RTX 5090」について調べると，さらに上位モデルがありそう，というあたりが興味深い点でしょうか。ゲームグラフィックスでは，まじめに計算するより，AIに学習させて推論させたほうがいいんじゃないの，という考え方があるのも面白い話です。まだの人は，読んでね。


　戻りまして第2位には「モンスターハンターワイルズ」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のオープンβテストが開催されるというニュースが入りました。2月28日のリリースがみるみる迫ってくるモンハンワイルズですが，OBTは今回が2回め。全プラットフォームが対象で，期間は2月7日〜2月10日，および2月14日〜2月17日とのこと。テストでは第1回の内容に加えて，ゲリョスの討伐体験もできるそうです。これは見逃せない。
　製品版で使える特典も用意されているので，ふるって参加しましょう。


　先週はハードウェアの記事が多い印象ですが，第3位には，バンダイナムコエンターテインメントとカプコンのレトロゲームを収録したゲーム機「Gamestation Retro Go」と「Gamestation Retro Pro」，そして「Gamestation Retro Mega」が発表されたというお知らせでした。
　開発したのはアメリカのMy Arcadeで，これまでももタイトーやデータイーストなど，さまざまなメーカーのゲームを収録した小型ゲーム機を開発・販売しています。「Gamestation Retro」シリーズは，バンダイナムコエンターテインメントとカプコンのライセンスを取得したタイトルを100作品以上収録しているとのことで，「パックマン」や「ポールポジション」「スーパーストリートファイターII」「ロックマン」などが発表されています。
　残念ながら，現段階で販売対象地域はアメリカのみで，日本での展開は発表されていません。続報に期待しまくりましょう。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 NVIDIA，次世代GPU「GeForce RTX 50」シリーズを発表。前世代最上位モデルの性能を「GeForce RTX 5070」で実現	【第2位】 「モンスターハンターワイルズ」，第2回オープンベータテスト開催を発表。毒怪鳥「ゲリョス」討伐など，前回の内容に加えて体験できる
【第3位】 バンダイナムコとカプコンのゲームを収録する「Gamestation Retro」発表。Switch風の携帯型，据置型，アップライト筐体風の3機種を展開	【第4位】 サントリーコーヒー「BOSS」とポケモンカードゲームのコラボ商品「ボスex 進化の微糖」，2月4日より全国で新発売へ
【第5位】 HARDWAREAMDが次世代GPU「Radeon RX 9000」シリーズを発表！ 大容量L3キャッシュ搭載の「Ryzen 9 9950X3D」も2025年第1四半期に投入	【第6位】 初音ミクなどのキャラがデスクトップ上を自由に動き回る「Desktop Mate」，Steamで配信開始。今後も新キャラを追加予定
【第7位】 スマホゲームのセルラン分析（2024年12月19日〜12月25日，12月26日〜2025年1月1日）。休載した先週分もまとめてお届け	【第8位】 GeForce RTX 50シリーズ搭載カードをPalitが発表。定格版とクロックアップ版で計12製品を投入予定
【第9位】 ほぼ日MOTHERプロジェクトとJINSのコラボ商品「ジェフのメガネ」，2月下旬より受注販売。「MOTHERのBAZAAAAR!!」で展示中	【第10位】 西川善司の3DGE：GeForce RTX 50シリーズには，「GeForce RTX 5090」よりも上位モデルが存在する？ スペックの謎を解明してみた

先週のタイトルランキング

　先週，読者が最も気になったタイトルの第1位は，「モンスターハンターワイルズ」でした。第2回OBTの発表だけでなく，カプコンストアPOPUPが期間限定で金沢にオープンしたり（関連記事），オンラインダーツマシン「ダーツライブ3」「ダーツライブ2」とのコラボが発表されたり（関連記事），「モンスターハンター」の“肉”を集めたフィギュアが登場したり（関連記事）と，話題豊富でした。


　第3位は，紹介記事がアクセスランキングのトップ10にも入った「Desktop Mate」でした。これは，かわいいキャラクターがデスクトップを自由に動き回るデスクトップマスコットプラットフォームで，Steamの配信はすでに始まっており，価格は無料，追加コンテンツが有料というビジネスモデルになっています。
　こういうソフトって，CRTディスプレイの焼き付き防止のためのスクリーンセーバーとして，趣向を凝らしたものがいろいろあった記憶がありますが，液晶ディスプレイの時代になって，すっかり見かけなくなりました。個人的に懐かしいです。現在，追加キャラクター第1弾として，なんと「初音ミク」が登場しています。キャラクターは今後，どんどん増やしていく予定だそうですので，楽しみ。


　そんでもって，第7位に入ったのは，ディンプスとバンダイナムコエンターテインメントが1月9日にリリースしたばかりの「FREEDOM WARS Remastered」（PC / PS5 / PS4 / Switch）でした。
　2014年にリリースされたPS Vita向けタイトル「フリーダムウォーズ」のリマスター版となる本作は，超監視社会を舞台に，生まれた瞬間に懲役100万年が課せられた「咎人」になったプレイヤーが，「ボランティア」と呼ばれる危険な戦闘に参加して懲役を減らしていくというダークな雰囲気の作品です。懲役100万年って，あなた……。ゲームジャンルとしてはマルチプレイアクションです。
　リマスター版としてグラフィックスが向上したほか，高難度の新モードが用意されたりしており，読者の注目を集めました。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 モンスターハンターワイルズ	【第2位】 ポケモンカードゲーム
【第3位】 Desktop Mate	【第4位】 プロ野球スピリッツA
【第5位】 マーベル・ライバルズ	【第6位】 学園アイドルマスター
【第7位】 FREEDOM WARS Remastered	【第8位】 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
【第9位】 Pokémon Trading Card Game Pocket	【第10位】 MOTHER2 ギーグの逆襲

先週の注目記事

　今年は令和7年ですが，昭和元年から数えると昭和100年になるそうで，それを記念する行事がいろいろと用意されているらしいです。昭和生まれの筆者としては，100年ってすげーな，と思いますが，コンピュータの「昭和100年問題」とかもあるみたいで，どうなんでしょう。
　それはともかく，今回もプレイレポートやインタビュー，イベント，企画モノなどを中心に気になる記事をピックアップしてみました。

　さて，年末年始の長い休暇を楽しんでもらうため，昨年末にいろいろな企画記事を掲載しましたが，全部読みましたか？　1月8日には，そんな企画記事の中でどれが一番読まれたのか？　という企画記事を掲載しています。4Gamerにとって一粒で二度おいしいって感じですかね。ふふ。
　第1位は年末恒例のあの記事，第2位はセール関連のゲーム紹介といった感じで並んでいますので，未読の人はチェックしてください。