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インディーズゲームの小部屋:Room#741「Symphony of War: The Nephilim Saga」
先日,浜松オートレースで7名の鈴木選手による“鈴木最速決定戦”が開催されたというニュースに思わず目が点になった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第741回は,Dancing Dragon Gamesが開発した「Symphony of War: The Nephilim Saga」を紹介する。本作は,戦乱渦巻くファンタジー世界で自軍を率いて戦いを繰り広げるシミュレーションRPGだ。次はぜひ,最速の佐藤さんや田中さんを決定してほしい!
本作の舞台は,3つの大国が各地を治める,剣と魔法のファンタジー世界「ターンラ」。その内の一国であるヴェリディア帝国で孤児として育ち,その後,帝国軍人となった主人公は,あるとき帝国内で起きた反乱事件の鎮圧に向かう。そして,この出来事をきっかけに,やがて世界を揺るがす大きな戦いの渦に巻き込まれていく……。
本作は「ファイアーエムブレム」と「伝説のオウガバトル」を足して2で割ったようなシミュレーションRPG。戦場となるステージは2Dグラフィックスで描かれ,プレイヤーは自軍を指揮して,ターン制バトルで敵軍と戦っていく。多くのステージは,敵将が占拠している砦や玉座などを制圧することでクリアとなるが,特定の場所まで逃げ延びることが目的のステージなども存在する。
大きな特徴は,プレイヤーが指揮するのが個々のユニットではなく,複数のユニットで構成された小隊であるということ。1つの小隊には最大で9ユニットを配属でき,どんな編成にするかはプレイヤー次第だ。ただし,各ユニットに設定された「キャパシティ」(=コスト)の合計が,リーダーユニットの「リーダーシップ」の値以下でなければならないという制限がある。
ゲームには,剣士や弓兵からドラゴンライダーまで約50のクラスが登場し,下級職で経験を積んで上級職にクラスチェンジすることも可能。ストーリーを進めると新たなキャラクターが仲間に加わるほか,各章のインターミッションで傭兵を雇うこともできるので,どんどん戦力を集めて自軍を強化していこう。
小隊の編成では,前衛ユニットの後ろに後衛ユニットを配置して,防御力の低い味方を守ったり,参加しているユニットによって移動速度が変化したりと考えることが多く,これだけでも時間を忘れて楽しめる。ほかにも,バトルでは敵を倒すだけでなく,士気を下げて降伏させたりするシステムなどが盛り込まれており,遊びごたえのあるゲームに仕上がっている。
ストーリーも序盤から波乱万丈で目が離せないが,ゲーム内のテキストは英語のみで,現時点では日本語化されていないのが残念なところ。開発元の発表によると,将来的には日本語化が予定されているとのことなので,ぜひとも早めの実現を望みたい。
そんな本作はSteamにて2050円で発売中なので,今はまだ英語版のみだが,じっくりとやり込めるシミュレーションRPGを探している人は挑戦してみてほしい。オススメです。
■「Symphony of War: The Nephilim Saga」公式サイト
https://www.dancingdragongames.com/- この記事のURL:
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