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功夫VS空手道
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インディーズゲームの小部屋:Room#542「Shaolin vs Wutang」
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印刷2018/08/01 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#542「Shaolin vs Wutang」



 カンフー映画を見ると,すぐに真似をしたくなる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第542回は「Shaolin vs Wutang」を紹介する。本作は,中国武術を始めとする,さまざまな格闘技の達人が激突する対戦格闘ゲームだ。カンフーアクションの独特の間と動きには,美しさすら感じるよね!

画像集 No.012のサムネイル画像 / インディーズゲームの小部屋:Room#542「Shaolin vs Wutang」

 本作に登場するのは,武術,長拳,詠春拳,蓮花掌,虎拳,鶴拳,蛇拳,猿拳,蟷螂拳,鳳拳,酔拳,五行拳,羅漢拳,八卦拳,鷹爪功,金鐘罩,酔八仙,白眉,蔡李佛,アメリカ空手,ムエタイ,唐手道,カポエイラ,截拳道,キックボクシング,ハプキドー,レスリング,柔道,沖縄空手,忍術の使い手である,総勢30名のキャラクター。“武術”とだけ言われてもピンと来ないが,武術太極拳のことかと思われる。

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 映画やゲームなどで見知っているものから,日本人的にはあまりなじみがないもの,そしてお約束とも言える謎の格闘技“忍術”まで,その多彩さにまず圧倒される。本作では,これらの武術をモーションキャプチャーによって再現し,それぞれのキャラクターに異なる技やコンボが用意されている。その動きはまるでカンフー映画のワンシーンのようで,華麗な技の数々に思わず見入ってしまうほどだ。

画像集 No.011のサムネイル画像 / インディーズゲームの小部屋:Room#542「Shaolin vs Wutang」

 また,素手による戦いがメインかと思いきや,それぞれ,竹扇,三節棍,鎌,ヌンチャクなど,各武術にちなんだ(?)武器を所持しているのも特徴で,攻撃には,パンチ,キック,武器攻撃の3ボタンを使用する。各攻撃は方向キーとの組み合わせによって,弱/中/強の使い分けが可能で,ダッシュや回避にはダッシュボタンを使用する仕組みだ。

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 各攻撃は基本的に,弱→中→強の順にコンボがつながり,これをいかに相手に叩き込むかがポイントとなる。前進しながら技を出すと自動的に中攻撃になってしまうので,弱攻撃からコンボを始動したいときは,きっちりと方向キーをニュートラルに戻すことを意識しよう。必殺技は全キャラクター共通の,いわゆる波動拳コマンド(と,その逆向きの竜巻旋風脚コマンド)で,一部の通常技をキャンセルして出すこともできる。

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 とは言え,本作の必殺技は通常技と比べて特別に強いわけではない。重要なのはむしろ,キャラクターごとに異なるコンボルートを把握して,ここぞというときにしっかりと決めることだ。必殺技は,コンボの最後にキャンセルで出せたらカッコいい,くらいに考えておけばいいだろう。

 ただし,敵に攻撃をヒットさせると増加していく気力ゲージが満タンになると繰り出せる超必殺技は,長い無敵時間もあって非常に強力だ。パンチとキックの同時押しという,筆者でも出せる簡単コマンドなので,一発逆転の切り札として活用しよう。


 血沸き肉躍る,カンフー映画のアクションを自分の手で再現できるというのが本作の何よりの魅力で,一部の登場キャラクターがどこかのアクションスターによく似ているのにも,ニヤリとさせられる。格闘ゲームとして見ると,やや荒削りなところもあり,オンライン対戦に対応していないのが残念だが,不滅のヒーローであるブルース・リーはもちろん,ジャッキー・チェンジェット・リードニー・イェンあたりの主演映画が好きな人には,ぜひともオススメしたいゲームだ。

画像集 No.002のサムネイル画像 / インディーズゲームの小部屋:Room#542「Shaolin vs Wutang」

 そんな本作は,Steamにて1420円で発売中。翻訳の精度は高くなく,日本語フォントが致命的にダサいが,一応日本語ローカライズされており,国内でも2018年内に「功夫VS空手道」というタイトルでアーケードに登場予定なので,異種格闘技の頂点を極めようという人は,PC版で今から練習しておくのもありだろう。

■「Shaolin vs Wutang」Steamプロダクトページ
https://store.steampowered.com/app/466110/Shaolin_vs_Wutang/

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