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東京おもちゃショー2007レポート,PC関連製品も
バンダイが出展していたDuelPodは,赤外線で通信対戦ができる携帯玩具だ。本体の裏側にはカラースキャナが付いている。これでさまざまなものをスキャンすると,取り込んだカラーパターンにより,内部に格納されたモンスターがアンロックされていくという仕組みだ。手持ちのモンスターを選んでデッキを組み,友達と対戦させられる。内蔵されたモンスターデータは150種類。デッキによる対戦パターンは300万種類に上るという。
面白いのは,これがオンラインゲームとリンクしていることだ。本体の発売は9月だが,7月下旬には先行してオンライン版DuelPodがスタートする。DuelPod本体がなくても,カラースキャンを模したミニゲームが用意されており,これを利用して手持ちのモンスターを増やしていける。このサービスは無料で提供されるが,オンライン版はモンスターの種類が少なくなっている。オンラインゲームのみのプレイにはDuelPod本体は必要ないが,DuelPod本体を使えば,オンライン版のほうのモンスターも増やせるので,本体を持っていたほうが有利にはなるのだろう。
また,関連商品として,カラータグ(モンスターカード)も発売される。つまり,このカードをスキャンしたときにだけ登場する特別なモンスターである。カラースキャナから読み込んでアンロックされるなら,似たような配色の絵で誤動作することがあるのではないかと聞いてみたところ,なにやら特別な色を使っているということで,普通に使っている分には出てくることはないらしい。
最初に発売されるパッケージは,「プロミネンスファイヤー ver.」とあるように「火」をイメージした製品となる。だいたい想像がつくように,今後は水,雷,土といったバージョンが発売されていく予定だという。ただ,ポケモンなどとは違って,バージョンが違っても内蔵されたモンスター数などには変わりはない。初期状態で使用できるモンスターが異なるほか,そのバージョンの属性によって,特定のモンスターが強くなるのだという(そのあたりをオンライン版ではどうするのかは未定とのこと)。
エポック社が出展していたダーツセット。何かと複雑なダーツの点数計算をPCが行うという(PCとの接続はUSBだ)。1人〜4人のプレイに対応し,01,クリケットなど5種類のモードを持っている。もちろんボードサイズは直径15.5インチで,競技用ダーツと同じ大きさだ。
●武装神姫
コナミブースでは,武装神姫の第6弾以降のアクションフィギュアが展示されていた。第6弾で合体が可能になり,11月発売の第7弾はハイクオリティ版となる模様。
大きく紹介されていたのは,第7弾のACH111es(アーク)とYDA-010(イーダ)。アークとイーダは,バイク形態に変形するギミックを備えており,それぞれアキレウス,韋駄天といった,スピードをイメージしたネーミングとなっている。
■おまけ
PC関係の出展は非常に少なく,これだけではちょっと寂しいので,PCとはまったく関係のなさそうなものから目に付いたものをいくつか拾って紹介しておこう。
●メカトンボなど
メカトンボは,トンボ型のラジコン機器である。これは,羽ばたきによって飛行する,いわゆるオーニソプターとなっている。
会場ではデモ飛行も行われていたのだが,場所が狭すぎるのか,すぐに周囲を囲ったネットに引っかかってしまっていた。直進スピードは速め。形はトンボ状ではあるが,ホバリングなどはできないのかもしれない。しかしそれでも,ちゃんと飛ぶというのが素晴らしい。
そのほか,空中戦闘を行うラジコン(?)ロボットなども出展されていたのだが,撮影禁止につき画像は割愛。これは,ロボットにプロペラを付けたような飛行機具で,手元のリモコンとワイヤード接続されている。飛ばしている様子は,凧揚げに似ている。これで喧嘩凧のように対戦するらしいのだが,勝負の決め方がよく分からなかった。「先に落ちたら」ないし「紐が絡まったら」負けということだったのだが,動力付きかつ絡まるときは一緒なので,それでは勝負がつきそうにない気がするのだが。
MAGIといえば赤木ナオコ博士が作り上げた第7世代スーパーコンピュータシステムだ。Melchior-1,Balthasar-2,Casper-3と,3種類の異なるロジックが合議制でベストなソリューションを提案してくれる。そんなMAGIシステムを手のひらサイズにしたのがこれ。問題の入力法は分からないが,なにか判断に困ったときには,とにかくボタン一つで可決か否決かを教えてくれる。
●いえそば
家庭で手軽に日本蕎麦を作れるという玩具(?)。自分で蕎麦を作りたいと思う人は,決して多くはないだろうが,蕎麦好きの中には意外といるものだ。ただ,麺棒やこね鉢など本格的な道具を使いたがる人が多いような気はする。家庭用蕎麦打ち機は,サンヨーあたりから発売されていたように記憶していたのだが,現在は生産されていないようだ。
さて,ビアサーバーとか轆轤(ろくろ)とか,玩具とは微妙に違った路線展開も見せるタカラトミーは,そんなマニアックな蕎麦打ちに進出してきた。全自動というわけではないが,素人には難しい水回しなどを自動で行ってくれる。生地をローラーに挟んでハンドルを回すと「延し」ができ,アタッチメントを変えて同様にハンドルを回すと,手回しシュレッダー方式で「切り」ができる。
更科十割とか無茶なことを言わなければ,自宅で簡単に蕎麦打ちができそうだ。ただ,シュレッダー方式は見た目に面白いものの,解説ビデオを見る限り,切り口がボロボロだったので切りは自前でやったほうがよさそうな気がする。
玩具業界的に今年の流行はこれか? と思うほど,あちこちで見られたのがこれ。
タカラトミー製は,ギターのネック部分だけを残したエアギターで,手で赤外線を遮ると音が出るという仕組みになっている。曲は10曲用意されており,ピッキングごとにメロディが展開されていく。フリーモードにすると,ネックに付いたボタンで指定したコードで音を出すことも可能と,えらく本格的。
ほかには,右腕にセンサ付きリストバンドを巻いて,その動きで音を出すもの,ピック(にしては大きいが)状の器具を持ってピッキング動作をする(というか振る)と音が出る仕組みなどだ。さらには,(おそらく)音が出ないが,空気注入式のギター型玩具も展示されていた。
なお,タカラトミーでは7月よりWeb上でエアギター検定を開始するという。合格すると(ダウンロードだけど)認定証がもらえるぞ。
●トランスフォーマー
スピルバーグ版映画のトレイラーを見て「これじゃ完全変形の玩具は作れないだろ」と言っていたものだったが……,いやぁ,ディテールは消えてるもののしっかり変形可能ね。日本の玩具屋さんはさすがだ。侮れない。
関連製品でiPodと接続できるスピーカー(もちろん変形する)や,ロボットに変形するICプレイヤー,変形するヘッドフォンなども展示されていた。
小中学生女子をターゲットとしたハンディビデオプレイヤー。160×128ドットの液晶画面と256MBのメモリを持ち,最大1.5時間の映像ないし,4時間の音楽を収録できる。SDカードを増設可能なので(1GBまで),最大7.5時間の映像を持ち歩けることになる。
映像はMPEG-4でエンコードされ,ビデオ入力された信号を単体でエンコード可能になっている。PC不要でカンタンに使えるというのがウリだが,PCでエンコードしたデータを持ち運ぶようにすると,もっと楽しそうなデバイスだと思うのだが。
●The Eye of Judgement
プレイステーション3用のソフト。CCDカメラを用いた画像認識によって,テーブル上のカードによる対戦が可能なゲーム。キャプチャされたカードの種類,向きなどをPS3が判別して,画面上にはキャプチャ映像のカード上にポリゴンモデルのモンスターなどが合成して表示されている。気分的にはほとんど三国志大戦だ。当然ネットワーク対戦もできる。
元々からEyeToy用にデザインされていたようだし(その解像度の関係で3×3マスなのだという),同様の方式ならPCでもすぐにできそうな気はする。ぜひ移植していただきたい。
おもちゃショーは,6月30日と7月1日の土日が一般公開日となっている。東京近郊にお住まいで興味のある人は,足を運んでみるといいかもしれない。(aueki)
- 関連タイトル:
DuelPod
- 関連タイトル:
武装神姫 BATTLE RONDO
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