連載
大網亜矢乃の構成要素:第2回「今度は○○が怖い」
グラビアタレントの大網亜矢乃さんが,これまでに影響を受けてきたものについて語る連載。その第2回は,大網さんが怖いと思うものや,困ったクセの原因になった(?)ホラー映画について。
「なんでよ? 一気にお札入れたほうが楽じゃん」
「だって,シュルッって5000円札が吸収されるの見ると,マジ怖いんだもん」
そう言いながら,私の友達のNは,毎回わざわざ激混みの渋谷駅の切符売り場まで,小走りしながら切符を買いに行く。
便利なSuicaは絶対持たないN。
お札が吸収されていくのを黙って見るのが嫌なんだという。
だから私は提案してみた。
「黙って見守るのが嫌なら,なんか言えば?」
「えっ? 例えば?」
「私の大事な5000円よろしくね! みたいに」
「一人でそんなこと言ってたら,周りの人に,
『夏の暑さでやられたのかな,この子』って同情されるじゃん」
「じゃぁ一緒にやったげる」
「同じだよ!」
「なんでそんな嫌なのさ」
「吸収恐怖症なんだってば」
「なんじゃそりゃ?」
まぁ,人それぞれ怖いと感じる対象は違いますもんね。高いところが怖かったり,先端が怖かったり。どれだけ怖くても,本人以外には分からない怖さだったり,理由だったりするのがつらいもの。
私なんか,いまだにエスカレーターに乗るたび,ヒヤヒヤしちゃいます。これに乗り遅れたら,完全にバランスを崩して,こけて,あのロッテの「紗々」みたいな,ザクザクした素材の跡が膝にくっきりつくんじゃないか……と。
でも,お化け屋敷とかは平気で,脅かす人の立場を考えると毎回悪いなぁ……と思ってしまいます。バラエティ番組を見ていると,お化け屋敷でアイドルが「キャー(>_<)」とか言ってる罰ゲームなんかがありますが,私にはほかの罰ゲームをお願いしたいです。
それにしても,日本のお化け屋敷はよくできてますよね。さすが職人の国。暗い中,じっくり見ている人なんて少ないのに,人形の手先までよーくできております。
……それに較べて北京石景山游来園のアレを他国の子供が見たら,将来,元ネタに恐怖を抱くことになってしまうかもしれません。あぁ末恐ろしい。
恐怖といえばホラー映画も忘れちゃいけません。もうすぐ夏ですが,この季節になるとホラー映画を観たいと思う人が増えるそうですね。
私は「死霊のはらわた」が大好きです。初めて見たときには爆笑しちゃいました。「やられた〜」って思ったんですもの。
ゾンビっていうと普通夜のイメージじゃないですか? なのに,真っ昼間にゾンビが「うお〜!」って走るんですよ,丘の上を!
まるで,金八先生のオープニングみたいに。まさかり担いだゾンビが,青空の下を!
青空ゾンビ★
なんだか,私好みの,怖カワ♪
前回も少し書きましたが,私が人を驚かせるのを好きになってしまったのは,この映画の影響もあるかもしれません。
そういえば昔,映画「リング」を友達と集まって部屋で観ていたときのこと。一番怖い場面で,「プシュ!!」っと,友達の横顔に肌水をひとかけしてみたら,友人は「ぎゃ〜!!」と絶叫。そしてスプレーの先端を見て,なぜかもう1度「ぎゃ〜!」。
「肌水だってばぁ,今確認してたじゃんか」
「やめてよ! なんでよ!」
「クーラーでお肌乾燥してたからさ」
「ばか!!」
友達は腰を抜かしてしまいました。中学生の頃の話です。さすがにこんなこと,今はやりませんよ!
……腰を抜かした友人,発射恐怖症になってたら,どうしよう。今度聞いておかなくちゃ。
大網さんが多大な(悪?)影響を受けたという「死霊のはらわた」は,サム・ライミ監督の1982年公開作品。その続編「Evil Dead 2」(1987年公開)の後日談という設定のゲームがある。それが,「Evil Dead: Regeneration」だ。コンシューマおよびPCでリリースされており,PC版のレビューは4Gamerにも掲載済み。この機会にチェックしてみては? そういえば,カプコンがXbox 360向けにリリースした「デッドライジング」も,一部では“死霊のはらわたテイスト”なんていう評価をされていた気が……。
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Evil Dead: Regeneration
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