連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第713回「W杯が盛り上がったら『eFootball 2023』のプレイヤーが増えた気がする」
いや,今回のW杯は「いける!」という感じではなかったところからの快進撃だったので,社会現象になるくらい盛り上がりましたね。サッカーに興味のない人にはうっとうしく感じる期間だったかもしれませんが,それでも国をあげて喜べる時期はそうそうないので,そこは目をつぶってもらえると幸いです。私も,騒ぎまではしないもののテンションは上がっていたクチなので。
それに普段は興味のない層が興味を持つってことが,ジャンルの発展にとって重要なのでね。で,社会現象を起こすといっちょ噛みコラボ企画や便乗商法で多方面の業界が活性化するって面もありますので,日本経済にとっても悪いことだけではないはずです。ええ。先日プロレスの試合にサッカーを持ち込んで,リング上でサッカーボールを使ったマジPK戦をヤってしまった私の言い訳です。
ところで,コスタリカ戦やクロアチア戦の直後のように,応援しているチームが負けると「誰が悪かった!」と言いがちな方が多いじゃないですか。この風潮,私としてはすごく考えさせられるんですね。具体的には,負けた原因を探すときでも「誰」じゃなくて「何」のほうがいいんじゃないかなぁと思うわけです。
これ,すごく難しい問題だけどね。私も人様の前に出て評価を下される立場の人間なので,日本代表クラスの重圧ではないにせよ見ている人の評価にさらされるケースは多々あります。その立場から言わせてもらうと,「批判」と「悪口」および「誹謗中傷」は紙一重だと思うんですね。その気になれば該当者に直接言葉を届けられるこの時代だからこそ。
批判があるということは興味を持ってもらえている証拠とも言えるから,批判自体はあって全然問題ないと選手は思っているはずなのですよ。ただ,批判と誹謗中傷は違う。
例えば「チームとしてPK戦もやむなしの戦い方を選んだのはいいとしても,チームとしてPK戦の準備がしっかりできていたのか」や「PK戦の準備ができていないのであれば,PK戦に行く前に勝負する選択もあったのではないか」は論じられていいと思います。
まあ,これも結果論ではあるけどね。ただ「PKを失敗した選手が悪い」「PKヘタすぎ」となると,こりゃもう悪口で。友達やなんかと対面や電話なんかで話すぶんには,まあ良いとしても,SNSに投稿した場合なんかはエスカレートしていくと誹謗中傷まっしぐらじゃないかと私は思います。もちろん,法的な話ではなくあくまで私の基準でだけど。
ただ,PKを失敗した選手はおそらく今後,人生レベルでの悪い記憶としてそのシーンが残るはずです。絶対に。見ていたほかの誰よりも。それなのに,その失敗を他人がことさらに批判するのは違う。PKでなくても,私的には戦っている人が犯したミスを,見ていただけの人がミスとしてしつこく非難するのは,ただの悪口だと思うのですね。そんなもん本人が一番分かっとるわ。生きてりゃ,そして極限状態で戦ってりゃ,ミスの一つや二つすることはあるでしょ。問題は,なぜそのミスが起こったのか,そしてどうすればそのミスを防げたのか。ここの話だと思うんですね。
とはいえ,これはあくまで出る側,戦う側の論理です。批判にさらされる側の姿勢として,見ている人にそこまで建設的な意見を求めていいのかという問題もあります。前述のとおり,いわゆる“にわか”の人がジャンルを活性化させ,経済を回すわけですから。詳しい人や,建設的な意見を出す人しか見ちゃいけない状況っていうのは,ジャンルにとって好ましくないからね。そこが,難しいところなのですよ。
いち人間としてであれば,「誹謗中傷は良くないよ」とは言えるんです。ただ,言い方を選ばず言葉にすると,「何も考えずに意見を言う人」のほうが世の中には多いわけで,そういういわゆる“にわか”の感想を封じていてはジャンルの広がりを作ることはできない。
そして一方で,「お疲れさまでした」「感動をありがとう」も嬉しい言葉ではあるけども,目標を達成できていない場合にそればかりだと,発展性が無くて良くないなとも思ったりするわけです。本当に難しい。
かなりふわっとまとめると,そのあたりも含めて面白いんでしょうね。人間の行うエンターテイメントって。
で,アリバイ作りとしてゲイムの話をしておくと。私,「eFootball 2023」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series S|X / PlayStation 4 / Xbox One / iOS / Android)を毎日のようにプレイしているんだけども,やはり現実のサッカーが盛り上がっていると,サッカーゲイムのプレイ人口が増えるんですよね。ソースは私の体感。
というのも,オンライン戦のマッチングがスムーズになったのよ。W杯までは時間帯によってはマッチングしないことも何回かあったけど,ここ最近はそんなことは皆無で。こういうリアルスポーツゲイムっていうのは,現実の競技の盛り上がりに影響されるジャンルなんだなと,あらためて思った次第です。
となると,プロレスが盛り上がってないとプロレスゲイムが売れないわけで。ここなんですよねきっと。最近プロレスゲイムがめっきり減ったのは,つまりそういうことなんでしょう。もっと言うと,プロレス人気は日本経済の調子に比例するという私の持論があるので,プロレス復興のために日本経済には頑張ってほしいと切に思います。
話は逸れましたが,今のeFootball 2023はかなり面白いですよ。昨年のリリース時にはどうなることかと思いましたが。そこからアップデートを繰り返して,今ではかつての「ウイイレ」のプレイ感覚に戻って(?)きました。基本は無料で遊べるのでぜひ。
あとはもう少し一人でも遊べる要素が欲しいなぁと思ったり思わなかったり。でもまあeFootball 2023に限った話じゃなく,サッカーゲイムにとって今がまさにチャンスですよね。このビジネスチャンスを生かして,サッカーゲイムファンに楽しい体験を還元してもらえるといいなぁと思った今週でした。
そんなこんなで現実のW杯でもゲイムの世界でも,楽しい時間をありがとうというお話でした。いや,まだもう少し大会自体は続くんだけどね。私の優勝予想はブラジルと言っておきます。応援しているのは予選でいいサッカーをしていたモロッコだけど。2022年もあと1か月。楽しんでいきましょう!
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2023」
Nintendo Switch:「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
|
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- 関連タイトル:
eFootball 2024
- この記事のURL:
キーワード
All copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are used under license. (C)Konami Digital Entertainment Unreal(R) is a trademark or registered trademark of Epic Games, Inc. in the United States of America and elsewhere "eFootball"、"e-Football"、"eサッカー"、"e-サッカー"および"eFootballロゴ"は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの日本およびその他の国と地域における登録商標または商標です。