連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第505回「理屈を感情が飛び越えてくるゲーム」
とはいえ,先週の記事を読んでも訳が分からないかもしれないので,そのときは男色ディーノの本名が鳳毛院凶真だという認識でよろしいんじゃないでしょうか。この連載では我が能力「運命探知の魔眼(リーディング・シュタイナー)」も必要としないっぽいし。
というわけで,私,鳳毛院凶真がその週にプレイしたゲームをご紹介する連載が「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」です。ややこしいですがそういうものなんだと飲み込んでください。ここに関しては理屈抜き! 飲み込むだけ!
……いや,そうなんですよ。「理屈」って難しいですよね。人間とは感情の生き物だって言うじゃないですか。例えば誰かと言い争いになったとき。感情論をぶつけてくる人っていると思うんです。「理屈ではそちらが正しいよ! でも人間なんだから,感情に基づいた行動をして当然だ! 言い方が悪い! 誠意がない!」と。
私,こういうときに思うんですよね。逆じゃないか? 人間だから,理屈でモノが言えるのでは? 感情だけで良し悪しを決めていたら,それこそ動物的ではないか? って。もちろんね,言い方の良し悪しというものはありますよ。要は,ほかの動物とは違って人間には言葉があるわけだから,それの使い方によって受け取る側の印象が変わったりはします。
でも,それは別問題なのですよ。決められたルールがあって,それを守らなかった場合,守らないほうが悪いし非難されてしかるべきだと思います。場合によっては罰則だったり報復だったりが課せられる。これは仕方がない。それと誠意の部分や言い方の部分は別なのです。
もちろん言い方,伝え方は大切です。相手を無駄に刺激せず正しく伝えられないと意味がないですから。とはいえ,言い方の良し悪しも,多くは受け取り側の主観的な問題だったりするのですが。なので,人間は感情の生き物というよりは理屈の生き物と言うほうが私にはしっくりきますね。
「言い方ってもんがあるだろうよ」を争点にしてくる人はあまり信用しないようにしています。理屈で負けてるってことは自覚しているケースが多いから。まあ,この考え方も理屈での考え方なんですけどね。
と,ここまでは理屈と感情のぶつかり合いについて述べてみました。まあ,上記は片方がルールを破ったという前提の一例なので,実際のところはそう簡単にまとめられる話でもないのですがね。ただ,人間だから理屈で考えられるということが言いたかったのですよ。逆に言うと,本当は感情的に嫌いなだけなのに,それに理屈をつけて正当化するのも人間なのですが。
例えば「急に脱ぎだしたりして嫌い」って人が脱がなくなったらどう思いますか? 嫌いでなくなった場合は,本当に脱ぐのが嫌いだったんでしょうね。逆にそれでも嫌いな人は,ただ嫌いな理由を探していただけなんです。そう思って嫌いな人や物のことを思い返してみたら,ひょっとしたら自分が思い込んでいただけで,今となっては嫌いではなくなってるものもあるかもしれませんね。
……話が逸れました。理屈というのは,人間だけが持つものなのですね。ただ,一方で感情というものも持っている。動物に聞いたことはないから分かりませんが,おそらくは動物よりも細分化された感情を。そして,理屈で感情を抑え込まねばならないことがあります。それが人間の社会であり,法なのです。
ただ,ここが今週私が一番言いたいことなのですが,感情は人を動かします。愛もそうですし,怒りもそうですし,哀しみもそうです。「やってみたい」という衝動も感情のうちかもしれません。これらが自分を動かすのです。食べたい,眠い,排出したいは生理現象ですが,それすら感情である程度はコントロールできたりします。体の原動力は食事ですが,心の原動力は感情なのですね。そして,ゲームは人の心を動かすものなのですよ。
これはね,一言で言うとずるい。ゲームの紹介をしますと,簡単に言えば猫二匹と一緒に暮らすっていうゲームなのです。そして,なぜだか猫二匹は二足歩行で人間の言葉をしゃべってくる。なぜ? そういう理屈はどうでもいいのです。とにかく,かわいい。
確かに「そんなわけあるかい!」とか「あざとすぎだろ!」とか思うような展開ですよ? 「夜のスパーリング」って言葉を教えたときの反応で「カマトトぶりやがって!」って思ったりもするよ? よく行く場所を「信長書店」にしたら「行ってみたい」って言うから「本当だな?」って思ったりもするよ?
でもね,そういうプレイヤーの反応を含めてこのゲームが成り立っているんだなと思うんです。とにかく猫2匹が完璧すぎる。これは,Nintendo Switchを持ってるならプレイしたほうがいいと思います。
昔ちょっと流行したペットを飼う系のゲームではあるんだけど,それらよりもエンターテイメントにステータスを振っています。そもそも猫がしゃべったり二足歩行したりの部分で嘘をついているわけですよ。まあ猫が教えた言葉を音声でしゃべる部分があって,そこはこのゲームのミソだったりするんだけど,それっていわゆる“リアル”ではない。ただ,そこを逆手にとっていろんなミニゲームができたり,親密度が上がるたびに展開されるドラマを楽しめたりできるんですね。そういうゲーム性がある。
で,猫が異様にかわいい。もう,これだけでプレイする価値あり。本当におススメです。まったく難しい操作は必要ないし,意外とやれることは多いし,でも別に絶対にやらなきゃいけないことなんてものはない。マイペースでお付き合いできる。これ,名作です。迷っているならば,Nintendo Switch本体ごと買ってもいいレベル。11月21日にはニンテンドー3DS版も出るけど,画面の大きさと猫のかわいさが比例すると思う方は,Nintendo Switchでぜひ!
この感情の動き方はゲームじゃないと,もっと言えばこのネコ・トモでしか味わえません。オススメ度だけで言うと,今年一番じゃないかとも思います。このゲームでしか味わえない感情は,あります! あとSTAP細胞も!
というわけで,今週は理屈を感情が飛び越えてくるゲームをプレイしたって話でございました。そして何が衝撃って,こうやって感情を揺さぶられるゲームが,理屈を詰め込んだプログラムでできているってことです。言い換えれば理屈で感情が左右されているわけです。
でもしょうがないでしょうが! だって人間だもの! 人間は感情の生き物だから! 結局は実際の猫じゃないだとかゲーム作って売る人達にダマされているだけだとか,言い方ってもんがあるでしょうが! KAWAIIは正義! プレイして何を思うか,どう感じるか。これがすべて! 理屈とかどうでもいいから!
というテンションのまま,また来週。エル・プサイ・コングルゥ。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「Marvel’s Spider-Man」
Nintendo Switch:「ネコ・トモ」
iOS:「PUBG MOBILE」
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(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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