連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第365回「時はまさに戦国時代」
最近は比較的活動時間がタイトじゃないから,ゲイムに割く時間が多く取れているのね。なんだかんだの「モンスターハンタークロス」,昨年末にハマってしまった「Fallout 4」(PC / PlayStation 4 / Xbox One),もはや日課に等しい「ウイニングイレブン2016」(PlayStation 4 / PlayStation 3),ハックアンドスラッシュを楽しむ「イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-」(PlayStation 4 / PlayStation 3),そして先週発売された「龍が如く 極」(PlayStation 4 / PlayStation 3)に「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ」。さらに今週は「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita),「三國志13」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One)が発売されちゃう。もっと言うと,興味があるけどまだヤレていない「ハコボーイ! もうひとハコ」なんかも潜んでる。
これらの英雄達が私の時間を奪い合う,今まさにそういう時代。
そもそもね,ビジネスって,世の中にある数字を自分のものにする活動だから。そしてその方法としては,100万円の粗利を達成するために,1万円のモノを100人に売るのか,それとも100万円を1人に売るのかみたいに,数多くのバリエーションがあるわけ。で,リスクのかけ方にも種類はあるの。900万円を使って1000万円回収するのも,一切経費を使わず100万円を売り上げても得られるのは同じ100万円。このように,数ある方法の中から最適なものを選んで利潤を追求するのが,基本的なビジネスのあり方なわけです。
ただ私,高校時代に8回連続でテストで0点を取ったことがあるほどの男だから,数学は苦手なのよね。で,数学が苦手だからやむなく文系を選ばざるを得なかったという,消極的文系。決して文系科目が得意だったわけではないのよ。
そんな感じだから,「世の中は数字でできている」ってことを認めたくなかった部分があるわけ。「人間,数字では割り切れない」って思い込んで。違うのよね。38年と8か月ばかり生きてきて,認めざるを得ない。人間,確かに数字では割り切れないけど,数字で割った結果,割り切れないということが分かったりもするのよ。逆に言えば,一度は数字で割らないと,割り切れないって結論に至れないってこと。
もう少し噛み砕きましょうか。例えば,「働く」って行為は,基本的にお金を稼ぐためにヤることでしょ? ほら,数字なのよ。そう。働くってことは自分の労働力に対する対価を得る,ということ。もっと簡単に言えば,お金という数字のために働いているってこと。自分の時間や能力をお金に換えてるってわけ。それが割り切れている状態。
でも,やっぱりそこは人間なんでね,不満や思惑が生まれるわよね。「給料分以上働いている」とか,「評価が低い」とか「時間がない」とか。それらの不満が割り切れない要素ね。それって,働いてみないと分からないことでしょ? だから,一度数字で割ってみてからでないと,割り切れない部分が出てくるかどうかも分からない。
そして,世の中は数字でできていて,世の中の企業や集団は数字を奪い合っていて,人間は数字で割り切ろうとするけども,そうならないこともしばしばある。なぜなら人間だから。若い頃の私は,この「人間だから」って部分だけ都合良く解釈して,数学を否定してたのよね。今でも苦手。だから,私には貯金がないんだと思うわ。まず数字と向かい合ってみろ,と。話はそこからだ,と。そういうことなんだと思う。
あ,紹介が遅れました。今週は龍が如く 極について語るんだけど。もしシリーズファンで今回の極をスルーしている人がいるならば,それはひょっとしてリメイク作品だからって理由じゃないですか? っていう,ある種の問題提起ですな。
いや,分かるよ。私もぶっちゃけ迷ったわ。ここだけの話,発売日には買わなかった。「リメイク作品だしな」と思って。でも,買ってみたらハマりまくってる今がある。
そもそも,なぜ発売日には買わなかったのに,次の日には買っていたのか。それはね,単に思い直したから。「リメイクの何が私を遠ざけるのか?」から始まって,「昔,一度プレイしたからもういいやって思っている」という心理分析をして,「じゃあ覚えてる?」って自問自答して,「大筋は覚えているけど,細かいこと覚えてない」ということに気付いて。さらに,「いや,よく考えたら龍が如くの面白さってストーリーだけじゃないよな」って心境になって,「あれ? じゃあ今リメイクしたら,ストーリーだけじゃない部分ってどうなるんだろう?」って興味がわいて,ようやく買いに走ったわけ。
まさに「作り直された龍が如く,生ける男色を走らす」。……あ,これ「三国志」のエピソード「死せる孔明,生ける仲達を走らす」のテンションで言ってみたんだけど,いっさいうまい感じにならなかったわね。まあ,とにかくそういう心境の変化でプレイすることになったの。
その結果,大当たりですよ。面白い。作った側が「作り直しました」って言っても,受け取る側からするとピンとこない部分もあるじゃない。だから私が声を大にして言うんだけども,完璧に作り直しとるぞこれ。いや,マジで。オリジナルの「龍が如く」を踏襲してるのって,ストーリーの整合性くらい。それぐらい,あらゆる部分に手が加えられているの。
変な言い方をすると,これは「龍が如く0-2」と言ってもいいんじゃないかしら。FFシリーズっぽい表現だけど。というのも,ストーリーに関しては,オリジナルにはなかった「龍が如く0 誓いの場所」(PlayStation 4 / PlayStation 3)からつながるものが,さらに追加されているのね。だから,誤解を恐れず言うと,今回の龍が如く 極は,シリーズファン,そしてオリジナルの龍が如くをプレイした人が,あの世界をより深く楽しむためのものなのかもしれないわ。
ちなみに,私は今当然のように第4章で開放されたサブストーリーやミニゲイムに注力しちゃって,メインストーリーに関しては足止めを食らっている状況。で,これが龍が如くシリーズの醍醐味だってことを,あらためて思い出しているの。
とにかく面白いわよ。ホント,この戦国時代にどのゲイムを選ぶかなんて個人の自由ではあるんだけど,もし「リメイク作品だから気が乗らないなぁ」って思ってる人がいるんだったら,その理由だけは除外して検討してみて。実際,オリジナルよりも洗練されていて最新作として面白いから。いや,ほんとオススメ。
で,次回作「龍が如く6」の体験版プロダクトコードが同梱されていたんだけど,そっちはこの記事が載る1月28日からの配信だから,今のところヤってない(関連記事)。そんな状態だけど,龍が如く6にも期待せざるを得ない。それほどの出来でございます。ぜひに。
というわけで,繰り返しますが戦国時代です。今週は三國志13にドラゴンクエストビルダーズも出ます。それまでに龍が如く 極を終わらせなければなりません。
幸せよね。数字のために働いて,そのくせ数字があんまり私の手元にはないけれども。こういう数字で割り切れない楽しさのために,数字で割り切って生きるのも悪くない。
人生は楽しんだもの勝ちってことで,私の人生の勝利条件は設定されているので,こういう戦国時代は歓ゲイでございます。ええ,幸せですよ。また幸せな来週まで,ごきげんよう。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「龍が如く 極」「ウイニングイレブン 2016」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「シヴィライゼーション レボリューション 2+」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「モンスターハンタークロス」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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