連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第342回「人生を感じさせるゲイム」
いやー,やっぱり考えちゃうわよね,人生について。人生ってつくづく,都合が良いことばかりじゃないわ。でも,考えたところで答えは出ないし,自分の生き方こそが自分の人生の答えでもあるわけで。要は,答えの出ない疑問はいっぱいあるよねって話なのよ。
じゃあ,過去は,何のためにある? これも,人によって答えが違うもののうちの一つよね。過去を大切にする人もいるし,過去を気にしない人もいる。つらい過去があったとして,それを忘れたい人もいるでしょう。それを忘れずにバネにする人もいる。ホント,人それぞれよね。どれが正解ってわけじゃない。
でも,これだけは言えるわ。過去は,変えられない。そして今,未来を作らなきゃいけない。それを踏まえて私は,過去をこう捉えているの。“未来への情報”と。
それが正しいかどうかは分からない。ぶっちゃけ,私にとって過去って,けっこうどうでもいいのよね。繰り返すけど,変えられないし。だから,有効活用したほうがいいんじゃないかって思って,こういうとらえ方に行き着いたの。
いくら悪い過去があったとしても,なかったことにするのはもったいないじゃない。それより,過去に起こったことを分析して,より良い選択をするための情報にすればいいんじゃないかな? って。
ちょっとだけ具体的に言えば,例えばプロレスの試合で負けたとしましょう。それも,ただ負けただけじゃなくて,内容的にまったく面白くもなんともない,金返せレベルの試合。どんな試合にも見る人によって賛否両論はあるけど,その比率が1:99になるぐらいのクソ試合をしでかしちゃった,と。あ,あくまで例えばの話よ! 私はそこまでひどい試合をしたことは,たぶんない! ……と思う。でも,まあ仮にそういう試合をしちゃったとしましょう。思い出したくないだろうことは間違いないわね。想像しただけでも吐き気がするけどね。
それを,忘れるかどうか。もちろん,気持ちの切り替えは大事よね。どうせ変えられないんだから。時間は非情よ。何もしないでいても流れていく。切り替えようが切り替えなかろうが,強制的に。私だったら,切り替えにどれだけ時間がかかるか分からないけど,切り替えても忘れない。つらい過去を,未来につなぎたい。
なぜ勝てなかったのか。なぜクソ面白くなかったのか。自分がした選択を思い出して,結果と照らし合わせてみる。正直,めちゃくちゃつらい作業よ。だけど,クソ試合をせめて未来への礎にしてあげたいじゃない。だから,つらくても振り返る。私は,だけどね。
何度も言うけど,人それぞれだから。私よりつらい過去を背負ってる人はきっと山ほどいるわ。その人の過去をどうしろなんて私には言えない。そもそも他人の過去と自分の過去なんて比べられないしね。自分で選べって話よ。
これらは私の考え方であると同時に,「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」(PlayStation 4 / PlayStation Vita)についても同様のことが言えるのね。いや,面白いんですよコレ。「不思議のダンジョン」シリーズの流れをくんだ作品でね。ジャンルは違うっちゃあ違うんだけど。
えー。キーワードで説明していきましょう。まず,“強制的に流れる”。これがまあ,このゲイムの最大の特徴なんだけど,文字通り強制的に画面が左にスクロールしていくのよ。だから,プレイヤーは追い立てられるように右に進んでいかないといけない。ただし,そこはこのシリーズ。プレイするたびに毎回マップが変わるの。だから,確実な攻略法が存在しない。ゆえに,何度でも遊んでしまうわけね。
次のキーワード,“都合が良いことばかりじゃない”。そうなのよ。このゲイムはさっきも述べたように,マップが毎回自動生成されるから,序盤から強敵がガンガン出てくる可能性だってあるのよね。いわゆる普通のRPGのように,展開に合わせて都合良く徐々に敵が強くなっていくとは限らない。場合によってはなかなかに理不尽なゲイム展開だってありうるの。一筋縄ではいかないその感じが,またいいのよね。
で,“過去を未来につなぐ”。もう一度言うと,このゲイムって人生と同じで,まあ理不尽なことも多く起こるわけ。で,その都度死ぬんだけどね。でも,それでも問題ないのよ。というのも,すべてが無に帰すわけじゃないから。その冒険の成果によってポイントがもらえて,そのポイントをキャラクターの「特徴」だったり新たな「職業」だったりに費やせるの。その冒険でゲットしたアイテムだって,数は限られているけど次の冒険に持ち越せたりもするわ。だから,ミスしてもOK。っていうか,むしろミスし続けて強くなるっていう感じかしら。これもまた人生と同じ。
そして最後の“自分で選ぶ”。そんなこんなで,プレイすればするほどプレイヤーキャラクターに付与できる特徴や職業が増えて,キャラクターメイクの幅が広がっていくのね。結果,自分がどういうストーリーを歩むかを選ぶことができるようになっていくの。そうでなくとも,理不尽なゲイム展開に対して戦うか逃げるか選ばなきゃいけない。つまるところこのゲイムは,今の自分の状況を把握して,最善の道を選ぶっていうゲイムなの。
ね? このゲイムにおけるどのキーワードをとってみても,まさに人生でしょ? まあ,そんな重い気持ちでプレイするようなタイトルでもないけどね。ホント,面白い。一回のプレイにそこまで時間かからないし,ぜひオススメしたい作品よ。個人的には,いつでもどこでも遊べちゃうPlayStation Vita版を。
てなわけで,今週は人生を感じさせるようなそうでもないようなタイトルを紹介させていただきましたがね。戦いに勝ちと負けがついて回るのはそのとおりなんだけど,こと人生においては負けも勝ちもないんですよ。楽しいかそうでないかがあるだけで。
では,楽しい人生を送るためにはどうすればいいか。これまた人によって答えは変わるだろうけど,私は,楽しもうとするかどうかだと思うのよね。つらい過去を含めて。過去がつらかったから,これからもつらいって思うんじゃなく,過去がつらかったからこれからは楽しんでやれって思えるようになると,自然と楽しくなってくるんじゃないかなって。38歳中流ゲイレスラーはそう思うわけです。
楽しいよ? 昼から夕方にかけてリング上で対戦相手の股間をまさぐって,家に帰ってからはただひたすらゲイムする生活。では,来週にまた。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「トロピコ 5」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「ゼルダ無双」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「大逆転裁判 −成歩堂龍ノ介の冒險−」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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- 関連タイトル:
不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ
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