連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第270回「『A列車で行こう』の面白さが分かる人と結婚したい」
たまにはこうやって自己紹介から入っていかないと,これを読んでいるゲイマーの人達は,私が何者なのか分かってない状態で読み進めてしまうことがあるからね。
実は私,本業はプロレスラーなのよ。ゲイムが異様に好きだから,この4Gamerで連載をさせていただいてるわけね。で,ゲイだからオネエ言葉で書いてるわけ。ま,ゲイとオカマは違うから,厳密にはオネエ言葉である必要はないんだけど,便宜上オネエ言葉を使ってるのね。理由はいろいろとあるんだけど,それはこの連載で語るようなことじゃない気がするので,また機会があれば。
読者的には,私が何者か分からないこともあるだろうけど,一方でこの連載をヤらせてもらっていることによって,おかげさまでプロレスの世界の中では,私がまあまあこじらせた風のゲイマーであると,そこそこ知られているのね。
プロレスファンに「いつも読んでます」と声をかけられることが連載当初に比べると格段に増えたわ。最近だと「しこりんと梶田さんによろしくお伝えください」って言われることも。イヤ,会ったら仲良くするけどね。基本,会わないから。家でゲイムしてそれについて原稿を書いてメールで送れば,記事として掲載されるわけですよ。その間,会う人はゼロ。何なら担当さんとも会ってない。
どちらかといえば,私がこの連載を書いて毎週木曜日に記事になるまでの工程で,一番会っているのはゲイムショップの店員さんかもしれないわ。だから,今度から声をかけるならば「高岡さんによろしくお伝えください」が正解。あ,ゲイムショップの店員さんね。よろしく伝えないけどな。
私の勘違いでなければ話がそれてきているので元に戻すと,要は私がPlayStation 4を買ったということを知ってる人が多いっていうことなんです,私が言いたかったのは。
で,こぞって聞かれるわけよ。「PlayStation 4って,ぶっちゃけどうなんだ?」と。これはもう,新ハードを発売日に買ってしまった者の宿命なんでしょうね。私,一応連載で嘘はついてないつもりよ。もちろん,書ききれないことや,わざわざ書かないようなこともあるわよ。でも,嘘はついてない。だから連載で書いてあることが私の正直な感想(関連記事)。ちなみに,梶やんとしこりんはデキてるよ。ええ,私,嘘つかないんで。
……ということを踏まえたうえで,まず先に開き直っておくけれども,今週は「龍が如く 維新!」(PlayStation 4 / PlayStation 3)について書けません! だってまだ第四章なんだもん。んなもんね,無理よ! サブストーリーを制覇しながら本編進めるの,時間がかかってしょうがないわい! まさかここまでボリュームあるとは思わなんだ。当然っちゃあ当然なんだろうけど,過去最高のボリュームじゃないかしら。だから,先週宣言しなくて良かった!
実は,ちょっと前まで私は常識だと思ってたのよ。「A列車で行こう」シリーズといえば,シミュレーションゲイムであることなんて。でも,最近の子は知らないのよね。先日,プロレスの巡業バスでA列車で行こう3Dをプレイしていて,後輩に「何ヤってるんですか?」って聞かれたから「A列車」って答えたの。すると「ああ,『電車でGO!』的なやつっすね。子供のころ,はやりましたよね。懐かしい」だって。ゾッとしたね。時の流れの残酷さに。
とりあえずPlayStationの新ハードが出たらA列車の新作が出るとか,そういうイメージが,今の若い人達にはないみたいなのよ。そして,地味に電車でGO!が懐かしいという感覚も軽くショック。電車でGO!がはやってたとき,私はもう成人してた!
……というように,今回のA列車で行こう3Dは,“時代の移り変わり”が要素として組み込まれているの。具体的には,昭和から時代が進んでいく感じ。時代が変わるってことは情勢も変わるし,建物の種類も変わってくる。いつまでも同じ方法で経営すればいいっていうわけじゃなく,時代に合わせて経営方針を変えていかなければならない。
シミュレーションゲイム的には,「街を眺める」って不要な要素なのね。それによって有利になることもなければ不利になることもないわけだから。でも,あえてその要素を入れた。簡単に言えば,自己満足よね。他人が作った街だとどうでもいいんだけど,自分が作った街を眺めたときに沸き上がってくるものって,これはもう“情緒”という言葉でしか片付けられないと思うのよ。ハッキリ言うと,意味がないんだもん。でも,それがいい。
決して派手なゲイムではないわ。不毛もはなはだしい。しかも,スッキリした達成感もない。他人に自慢できるわけでもない。このネットワーク全盛の時代に,ここまで自分としか向き合わないゲイムも珍しいわ。でも,自分に対して向き合うゲイムが好きな人……誤解を恐れずに言えば,根暗を自称している私のような人にはオススメできるゲイムよ。
私も最近知ったんだけど,九州では「A列車で行こう」という名前の特急が運行されてるんですってね。ホラ,この情報を知ることで,このゲイムも情緒にあふれている気がしてくるでしょ?
私はゲイのプロレスラーなんだけど,もうじき37歳になるし,実家から結婚しろって言われていることもあって偽装結婚をしようと思ってるのね。そのとき,相手に求めるのってやはりゲイム観なのよ。やっぱり偽装結婚である以上,愛情を求めないのであれば,せめて友達ではいたいじゃん? 友達ともなれば,やはり敬意を持てる相手がいいわけで。その中で好きなゲイムは? と聞いたときにA列車で行こうと答えてくれる人は,信用してもいい気がする。なんとなくだけど。
ケツ論としては,A列車で行こうの面白さが分かる女性は私と結婚してください! ってことですよ。まさかの結婚相手公募で今週はお別れしたいと思います。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「龍が如く 維新!」
PlayStation 3:「真・ガンダム無双」
PlayStation Vita:「サカつく プロサッカークラブをつくろう!」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「The Wonderful 101」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「A列車で行こう3D」
Xbox 360:「Minecraft:Xbox 360 Edition」
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