連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第171回「さよなら私の……」
えっと,私,最近ニンテンドー3DSをよく持ち歩いております。それは,すれちがい通信をよく遊んでいるからなのです。厳密にいうと「すれちがいMii広場」ね。これがめちゃくちゃ面白いことに,最近になって気付いちゃったのよ。
ニンテンドーDSを持っているけど,まだ3DSは持ってないという人に伝えたいんだけど,3DSのすれちがいによる遊びは,DSのそれとは比べ物にならないわよ。なんせ,3DS本体だけでしっかり遊べちゃうんだから。ほかの人とすれ違うとピースが手に入って絵が出来上がっていったり(「ピースあつめの旅」),すれちがった人が敵と戦ってくれるという,ちょっとしたRPGが楽しめたり(「すれちがい伝説」)といった感じでね。
正直,これらが単体で販売されていたとして,買うかどうかは微妙なところではある。けど,3DS本体にあらかじめ入っているコンテンツだから,料金は無料なわけ。で,無料だからきっと大したことないだろとナメてて,最近まで触れてすらいなかったのよ。
でも,たまたま暇なときにヤってみたら,シンプルであるがゆえに意外とムキになっちゃったの。そんなわけで,多くの人とすれちがいたくて,最近は外出するとなると必ず3DSを持ち歩くようにしてるの。上着の右ポッケに入れて。
ところで,私はB型です。あまりにも適当すぎて,とくにA型からは血液型を聞いただけで嫌われてしまう傾向にあります。まあ,嫌われたところで,とくに気にならないのがB型でもあるんだけどね。それくらいB型。
なので,別にマンガが1巻から順番に並んでなくても平気だし,したがって,何巻か抜けたり順番が入れ替わったりしていて神龍が絵として完成してなくともさほど気にならない。強いて気になるとすれば,背表紙最後のキャラが悟天なのかゴテンクスなのかってことくらい。このように,決まった場所に決まったモノが無くても基本的には気にしない性格なの。正しくは“だったの”。……さっきまでは。
そうなのよ。上着の右ポッケに入ってないんですよ3DSが。こいつぁ困りました。これはね,俗にいうところの「紛失」ってやつではないかと思うのですよ。いつどこで無くしたかも分かりません。決まった場所に決まったモノが無いことが,こんなに恐ろしいものだったとは。
なお,この原稿を書いているのは,紛失が発覚して30分後です。とりあえずありそうなところは探しました。ありません。そのため,今は原稿を書いているというよりも,原稿に今起こっている出来事を書くことで精神を保っている,という状態。この原稿を書き終えた後,私はどうすればいいのだろうか。
あ,ちなみに,ネオジェンヌというのは夜の蝶のことだけど,事件報道における「飲食店勤務」とは別の職業ね。ほら,クリリンとヤジロベーは同じ声だけれども別キャラでしょ? 当然ルフィとクリリンは別キャラだし,キン肉マンとケンシロウと冴刃 遼も別キャラ。そういうことです。似て非なるものということです。
てなわけで,ちょっぴりしか手をつけてないけれどもシンデレライフをプレイしてみたのよ。簡単にいうと,夜のお店で接客してお客様に素敵な時間を過ごしていただくネオジェンヌになるっていう話ね。ちょっとしかプレイしてない状態で紛失したもんだから,ゲイムの深い部分を語れるわけじゃないんだけど,それでもここまでプレイした感想を述べるならば,「レベルファイブっぽい」。
ストーリーの顛末は分からないわ。ただ,導入部分のことだけ言うと,お話としてとても分かりやすい。「花屋の配達として行ったところが夜のお店で,偶然主人公の目の前でタイミング良くキャストが遅刻して,その人の代わりに接客したら思わぬ才能があった」的な。ここまで来ると,逆にベタだなんて言えなくなってしまうほど。
悪く言えば「ご都合主義」ではあるけれども,それを言い出したらたいていのゲイムなんて成立しないからね。こういう分かりやすさを重視して導入するという意味で,極めて「レベルファイブっぽい」と思ったわけ。この導入部分のシンプルさは,もはや武器だと思う。ここまでは作り手が何をどうやって伝えたいのかを自然と考えてしまう,プロレスラー視点での意見。
ただのプレイヤー的な視点で希望を言えば,移動ももう少しシンプルにしてほしかったかな。移動があったほうがRPGっぽいっちゃあぽいんだけど,楽しみの肝である接客までがスムーズだったら,もっと気楽に遊べた気がするわ。接客の部分が面白いがゆえの勝手な要望だけどね。
あと,アニメやゲイムなどの有名なキャラクターがお客さんとして出演する,というのがこのゲイムの売りっぽいんだけど,残念ながらそこまでは到達していないわ。喪黒福造の機嫌を損ねたらどうなるのか気になるところなのにね。ドーン!
原稿を書いているこの時点では,当然スッキリなんてしてないから,今から書くことが説得力に欠けてしまうのはご愛敬。いやー,相変わらず出来がいいですUFCシリーズ。プレイしていてスッキリします。今はモヤモヤしてるんだけど。
こういうゲイムだと売りとしてリアルさがクローズアップされがちだけど,私はそうは思わない。今のこの状況がリアルだとは思いたくない。私がこのゲイムについてスゲイなーって思うのは,UFCをちゃんと“ゲイムとしてのリアル”に落とし込めているところなの。
どういうことか? どこで3DS無くしたのか? もちろん画面内のリアルさはあるんだけど,基本は格闘ゲイムだということがポイント。ボタン一つでパンチが打てるんだけど,ボタンを押すタイミングや体勢などでどういうパンチになるのかが変わるのね。
逆に言うと,どれだけ画面上でリアルな攻防を展開していても,プレイヤーは格闘ゲイムとしての操作しかしていないの。これがすごい。すごいショック。
ほかの格闘ゲイムは,ゲイムならではの派手なアクションが多いわけじゃない。波動拳とかそういったフィクションを含めて。3DSがなくなったことはフィクションであってほしい。きっとそうよ。だから,プレイする側はあくまで現実の世界ではない格闘ゲイムとしてプレイする。
でも,UFCシリーズはそういう感じじゃない。UFCという格闘技イベントは実在するし,ゲイムに出てくる選手も実名。加えて,確かにグラフィックスや選手の動きもリアルよ。でも,一番重要なのはそこじゃないの。ボタンを押してパンチを出して,相手に当たったら気持ちいい。この格闘ゲイムのシンプルな楽しみを追求しているところが本当にすごい。
ロードは若干長いけれど,試合をついつい何度もヤってしまうほどプレイしてて気持ちいい。UFCの知識があるには越したことないけど,知識がないとしても格闘ゲイムとしてプレイしていて,スッとする。生理的に嫌いじゃないならば,ぜひプレイしてみてほしいわね。
……ハァ。ついに魔法が解けてしまう瞬間がやってまいりました。こうやっていつまでも現実逃避というか原稿を書き続けることで,現実から目を逸らすことはできません。そもそも今週はシンデレライフとUFC Undisputed 3しかプレイしてないのでこれ以上書けることがありません。残念ながらこれは夢じゃないんです。私の3DSは,無くなってしまったんです。今度ばかりはタネも仕掛けもございません。本当にさよならです……。
4Gamer,万歳!!
男塾鎮守廊主3号生 男色ディーノ(の3DS)ここに散る
また来週……。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「UFC Undisputed 3」
PlayStation Vita:「極限脱出ADV 善人シボウデス」
PSP:「幻想水滸伝 紡がれし百年の時」
Wii:「ぷよぷよ!!」
ニンテンドー3DS:……
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
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- 関連タイトル:
ガールズRPG シンデレライフ
- 関連タイトル:
UFC UNDISPUTED 3
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