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印刷2010/11/25 18:26

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第107回:「『竜馬がゆく』への道」

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ
第107回:「『竜馬がゆく』への道」

 

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著者近影

 卵が先か鶏が先か。
 これは,世の中に先に生まれたのはどちらか? という命題のこと。鶏がいないと卵は生まれないし,その鶏は卵から生まれてくるし,じゃあどっちが先に世の中に現れたんだろうね? って話。
 それ自体は確かに疑問で興味深い話ではあるんだけど,私,思うのよ。大昔の話をしたら,なんでもそうじゃないか? って。例えば,人間だってそうで,人間はサルから進化してきたっていう進化論が一般的じゃない? じゃあ,いつからサルは人間になったのか? 二足歩行し始めてからというのであれば,それはいつからなのか? と。
 まあいいわ。鶏が先か卵が先かなんて,正直,どっちだってかまわない。要するに私にとって,「そんなこと言ったって,どっちでもいいしどうでもいい話題」だってことの象徴なわけね。で,なんでこんな話をしたかというと,物事を知るときの経路は,何が一番最初なのか? ってことが言いたかったわけ。
 例えば,「三国志」を知るのに,マンガが先なのか人形劇が先なのか,はたまたゲイムが先なのか。この場合,たいていの人が行き着く先は小説だと思うのよ。それも,吉川栄治「三国志」。もちろん,小説から入ってゲームにたどり着く人もいるんだろうけど。
 ただ,小説を読んだあとにマンガであったりゲイムであったりに波及していくのか,それともマンガやゲイムから入って小説にたどり着くのか。そこが鶏と卵の話に似てるかなぁって思ったの。そんなことどっちでもいいし,どうでもいいっていうことを含めてね。

 

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 で,ですよ。「維新の嵐 疾風龍馬伝」の話になるわけです。
 私,ここで何度も書いてきたとおり,コーエー作品が好きで,当然のことながら「維新の嵐」シリーズも好きなわけ。でも,「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズ,それと「水滸伝」のように,ゲイムを入り口に小説を読むところにまでは至っていなかったの。
 なぜか? おそらく,幼心にシミュレーションといえば国取り要素のイメージがあって,維新の嵐シリーズにはそれが無かったからなんじゃないかなって思うのよ。いや,厳密にはあるんだけど,基本的には説得するゲイムだから,国取りの迫力が無いというかなんというか。あとはほかの歴史ゲイムに比べて武将コレクション要素が薄かったり。
 なので,このシリーズは一応は好きとはいえ,積極的な好きではなかったのね。光栄(コーエー)が出すならとりあえず押さえとこうか的に。
 そんな私ですがね,今回は疾風龍馬伝をプレイしたあと,思わず読んじゃいましたよ。「おーい!竜馬」を。まだ,おそらく一般的ゴールであるところの司馬遼太郎作品「竜馬がゆく」にまではたどり着いてないんだけど,疾風龍馬伝は明治維新の話を知りたい! って気にさせてくれる内容だったってことなのね。
 ゲイムとしては,主人公の人生を追いながらプレイしていくという意味で,「太閤立志伝」シリーズに近い感じ。ま,無理にコーエーゲイムで例えても……,という気がしないでもないけど。
 簡単にいうとこのゲイム,坂本龍馬の一生を追体験できるのね。もちろん,ゲイムだから追体験しなくてもいいの。ただ,私は幕末についてあまり知らないってこともあって,初回はなるべくゲイムで提示される目標をこなすことをメインにプレイしたわ。結果,おーい!竜馬を読むに至った,と。
 ついでに,どうやら今年のNHK大河ドラマは坂本龍馬の話だったってことを知ったわ。私にとってはこれぐらい,知識欲に刺激を与えてくれるほどの面白いゲイムだったってわけ。決してゲイムとして難しいわけではないから,興味があったらプレイしたほうがいいわね。
 さっきの話に戻るけど,今の世の中だと,幕末に関してはマンガよりもむしろゲイムっていうかこの疾風龍馬伝から入ったほうが,とっつきやすいかもしれないわ。私の場合,この手の話を読むのを断念する理由として,登場人物が多すぎて覚えてられっかよっていうのがあるのね。でも,このゲイムでは,そのあたりがある程度整理されていて,マンガよりもビジュアル面で分かりやすいし,その気になればゲイム内で人物について調べられるのよ。少しでも幕末に興味があるなら,本気でおススメ。

 

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 さて,幕末といえば,日本を変えようとする人間=志士がたくさん出てくるわけだけれども。志士とは志ある士と書くわけ。では,志とはなんだ? と。結局,生き方にこだわりを持っているかどうかという話じゃないかと思うんだけど,私はこの日本に住んでいる1億3000万のサムライたちに聞きたい。志を持っているか? と。男女中間関係ないわ。志を胸に掲げ,こだわって生きているか? と。あ,ここは「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011」PlayStation 3 / Xbox 360)の話ね。
 私,「マスターリーグオンライン」モードで遊び始めたのよ。このマスターリーグオンラインってのは,オンラインで対戦してお金を集めて,そのお金で選手を獲得してオリジナルのチームを作っていくモードなの。
 で,それをプレイしていて思うのよ。みんな,こだわっているのか? と。結局ね,多くの人が使い勝手がいい選手ばかりを集めているわけ。すなわち,勝つために。でも,私はその風潮に苦言を呈したいのよ。それでいいのか? と。
 ただ勝つためだけのチームのなんと多いことか! いや,それはそれで構わないんだけど,何かにこだわってプレイしたほうが絶対楽しいのに! って思うわけ。高杉晋作の辞世の句でこんなのがあるわ。「面白き こともなき世を 面白く」。こういうことですよ。
 いや,誤解されてもアレなんで言っとくと,マスターリーグオンラインは面白いんだけどね。こういう自由度が高いモードって,自分で楽しみを見つけてそれに沿ってプレイする楽しみがあるじゃない。その楽しみが勝利至上主義って,けっこうもったいないなって。それが必ずしも悪いってわけじゃないんだけど,何かにこだわったうえで勝利するほうが,より楽しいと思うのよ。
 例えば,自分と同い年の選手に絞って採っていくっていうのでもいいし,アジア人だけのチームを作るってのでもいい。とにかく自分なりのルールでプレイしたほうが,勝利の喜びも増えるのになーと思うの。
 ま,逆にいえば,勝利至上主義の人が多いから,こだわりのチーム編成でその人達に勝つべくプレイするという楽しみも大きいんだけどね。
 ちなみに私のこだわりは,選手を獲得せずに初期メンバーでDivision 2まで上がるってこと。今はDivision 3で,あともう少しっていうかもうちょい頑張ればたぶん達成できそうな予感はしてる。っていうか,選手を獲得しないなら別にマスターリーグオンラインじゃなくていいじゃんって話なんだけども。
 ただ,獲得できる自由がある中で,獲得しない自由を貫き通す。これがカッコイイじゃない。志士が志士たるゆえんですよ! ま,行き詰ったらゲイっぽい選手縛りで獲得していこうとは思ってるんだけどね。

 

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 それにしてもここのところ,プレイしたいけど手をつけていないタイトルが多くて困るわ。この不景気な世の中で,ゲイム業界も冷え込んでるなんて話があるけど,プレイしてみたいタイトルが多いって意味で,今年の秋はいつになく豊作なんじゃないかと思ってるんだけど,それって私だけなのかしら?
 少なくとも私は,この時期にしては例年よりもたくさん買ってるんだけども……。そのうえ,これから年末を迎えようとしているわけで。一か月にどれだけゲイムに出費したかを表すエンゲイム係数が高騰しすぎて,逆に私の経済が破綻しかかっている。ゲイムのせいで不況になってるきらいがあるくらい。
 ま,ヤりたいゲイムをヤりたいときにヤる! これがゲイマーとしての嗜みですから後悔はしてないんだけどね。面白きこともなき世を面白く。そのツールがゲイムであればいいなあと思う次第であります!

 

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手は今週末の日曜日(11月28日),DDTの後楽園ホール大会「God Bless DDT 2010」で行われる,「次期バラエティー班長選出試合」に出場します。この試合に出場するのは,ディーノ選手を含め8名。ただし,試合形式などは未定とか。ディーノ選手は「絶対に班長にだけはなりたくない」そうですが,果たして。そして「そんなことより最近,ももいろクローバーのファンにはプロレスファンが多いという噂を聞いたので,ももいろクローバーを好きになれるように,残り少ない2010年は頑張ってみるわ」だそうです。
  • 関連タイトル:

    維新の嵐 疾風龍馬伝

  • 関連タイトル:

    ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011

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    ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011

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