連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第50回:「原稿という名の大海原」
〜人間は大きな海だ。二つ三つのしずくが汚れても,海は汚れない〜
(マハトマ・ガンジー)
〜立って水面を見つめるだけでは,海を渡ることはできない〜
(ラビンドラナート・タゴール)
著者近影
4Gamerで連載を始めてから,もう2年近く……かな? どれほどの月日が流れたのかよく分かんないけど,私のゲイムサイクルが1週間になりつつあるわ。
まあこれも毎週のように面白げなゲイムが発売されていて,なんとなく引っかかったゲイムをそれこそ毎週のように買っているからなんだけれども,ここ数週間は,面白いんだけどほんのさわりの部分しか手をつけていないゲイムが多いのが悩み。ヤるゲイムがないときも悩めるんだけどね。
それでも面白いゲイムが多いのは,ゲイマーとしては歓迎すべきことなわけで,要するに何が言いたいかというと,今週は一体何について書けばいいのかがまったく定まっていないけど,締切だけは迫ってきていて,とりあえず目的もないまま原稿という名の大海原へと旅立った32歳男性の苦悩を描くべく,キーボードを前にしておる次第。
イヤ,書くべきゲイムはいっぱいあるのよ。例えば「みんなのスッキリ」。
身も蓋もないことを言ってしまえば,要するにミニゲイム集なんだけど,収録されているミニゲイムがどいつもこいつもいい出来で,不覚にも本当にスッキリするのよ。
当然,ミニゲイム集だからゲイムとしての目的なんざ皆無で,ゲイムとしてのメッセージは“プレイヤーがゲイムしてスッキリすること”。ただそれだけ。
既存のゲイムでいうと「バイトヘル2000」みたいな感じ。あれもたいがい不毛なゲイムだけども,下手すりゃお金の概念がない分,こちらのほうが輪をかけて非生産的かもね。だが,それがいい。
使うだけ使ったらあとはポイ捨て,そんな使い捨て文化の蔓延した現代……っていうか私とかなり相性のいいゲイムね。何より,ゲイムとして文字通りこれ以上なくスッキリしている。本気でおススメするわ。
使うだけ使ってポイ捨て,と書いたけれども,そういえば「ラブプラス」のトークイベント,「4Gamer.net Presents『ラブプラスワン』」のチケットが,発売とほぼ同時に完売してしまったとか。
私ってば,愛花選手と付き合い始めたのは以前にも書いたとおりなんだけど,なんかリアルタイムモードでしかプレイしないっていう自分ルールに翻弄され,深夜にしか会えないっていうか。厳密には,会うことができず彼女も翌日学校があるだろうから起こしちゃいけないってんでメールも控えてて,ただひたすら寝顔を見るだけの毎日が続いてるわ。現実ならとっくに破局。
でもゲイムに守られているからセーフ! なにその顔は? 実際あんたらもそうでしょうが! 美少女があんたと別れないのはゲイムだからなのよ! 世の中にはいっぱい男がいる! 自分だけが彼女に合う人間だと思うな! それはあんたのエゴよ。現実を見ろ! イヤ違うな現実から逃げろ! 少なくともゲイムの愛花はあんたしか見ていない! 自信を持って! あんたはメーカー希望小売価格5800円(税込)を払った分だけは,3人の女子高生から愛される権利があるわよ!
なので私は,愛花が寝ている隙に今から寧々さんでプレイし直そうかという不埒な考えを持ち始めている。ということはつまり,トークイベント当日,私のそばにいる女性が愛花であるという保証はどこにもないってこと。
そんなラブプラスのほかに「狼と香辛料 海を渡る風」もプレイしてるわ。こちらも合計4キャラクターの中から恋愛のお相手を選べるらしい……が! シミュレーション好きの私としては,恋愛よりむしろ交易の面白さに重きを置いてプレイしているわね。
前作も面白かったんだけど,今回はさら荷物に「大きさ」という概念が加わったから,より考えなきゃいけなくなったのね。それがいい感じ。恋愛を抜きにしても,交易シミュレーションとして面白い。
ただ,1年間という期間があるので,せっかくプレイしててノってきたなーというくらいでゲイムが終わっちゃうのがもったいないわね。こういう,ある種の作業ゲイムは,ひたすらダラダラとプレイし続けたいのよ,私みたいなシミュレーショニストは。そういう意味では,せっかく面白いのにかなりもったいない気がするわ。
ま,このゲイムの場合,恋愛するには期限があったほうが緊張感があっていいんだろうけども。
あと,ニンテンドーDSでは,今まさに「イナズマイレブン2」をプレイしている最中。
RPGだから,プレイしている最中ってことで,まだ詳しくは書けないし書いちゃいけないんだろうけど,印象だけ述べるとするならば,ぶっ飛びまくリーヨ。もはやこのゲイムの世界観にリアリティを求めるのは間違いね。いい意味で。
ジャンプ作品に例えるなら前作は「キャ●テン翼」的なものだったのが,今回はまるでサッカー版「ドラ●ンボール」。あくまで今のところだけど,凄く正しい進化な気がするわ。もうどんな必殺技が飛び出ようとも気にならない。
私がプレイしてるのは「ブリザード」のほうなんだけれども,オープニングの歌詞の頭が実に「つながリーヨ ひろがリーヨ」。ブリザードだっつってんのにこの熱さ。もうこのタイトルからは,勢いしか感じない。機会があれば「ファイア」版のオープニングも聴いてみたいわ。
それにしても,今週は何について語ろうか……は! 泳ぎ切ってる! 適当に始めた原稿という名の海を,気付けば泳ぎ切っているではないか! まだ「信長の野望・天道」とか「実況パワフルプロ野球ポータブル4」とか「FOREVER BLUE 海の呼び声」とか「王様物語」とか紹介してないっていうのに!
その中でもとくに,FOREVER BLUEのことを書いて「海が呼んでいる!」的な美しいオチにしたくて,海についての格言から書き始めたっていうのに! まったく無駄だった! ブルーになった! 永遠に!
……ダメだこれは! これでは落ちない! ピンチだ男色! これがあれか! 生みの苦しみってやつか! 海だけに! うみの……これで勘弁してほシー! seaだけに! また来週!
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- 関連タイトル:
みんなのスッキリ
- 関連タイトル:
ラブプラス
- 関連タイトル:
狼と香辛料 海を渡る風
- 関連タイトル:
イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア
- 関連タイトル:
イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ブリザード
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