連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第33回:「一夫多夫制」
著者近影
本当ならば,今回も「プロ野球チームをつくろう!2」(野球つく2)を紹介したいわ。それほど面白い。今のところ,飽きる気配が一向にない。だが! 人は野球つく2のみで生きるにあらず。
いくら野球つく2が面白いとはいっても,ほかに面白いゲイムがないってわけじゃない。それがゲイムのいいところ。
要するに,たくさんある面白いゲイムの中から自分に合ったものを探し当てればいいのです。
さて,そんなわけで,ここ最近は野球つく2の話題しか触れてなかったから,「どうせ,あいつはそれ以外のゲイムをヤってないんだろ」ぐらいに思われてしまっているかもしれないが,実はそんなこともなく,結構手広くヤってたりヤってなかったり。
っていうのも私は恋多き男だから,常に数人の恋人を傍らに置いて日替わりで相手をしたいタイプなわけ。まあ,やっぱなんだかんだで私もプロレスラーだし,プロレスラーである前にB型だから,降りかかる火の粉は払う……イヤ違うな,七転び八起き……これも違う。来る者拒まず去る者追わず,ウンこれだ。来る者は基本的には断らず相手をするタイプなのね。
だからここだけの話,ただならぬ関係にある人は十指に余るほどいるっていうか,一日に2人3人に会って相手をするダブルプレイトリプルプレイは当たり前っていうか,要するに一人で収まる器ではないのよ。脳内では。もちろん現状では一人すら収まってない器なわけだけれども。
ともかく,基本思想として,一夫多夫制なのよね。簡単に言えば浮気性ってことなんだけど,それは恋愛だけじゃなくてゲイムに対する基本姿勢にも言えることなの。
一つ本命のゲイムがあって,気が向いたりちょっとつまみ食いしたりしたいときにプレイするゲイムもいくつかある状況が理想。で,そのつまみ食いゲイムをこれから紹介するわ。
ところで最近,私はゲイムの遊び方について,気付いたことがあるの。というのは,「ゲイムで頭を使いたくなくなってきている」ってこと。
もちろん,ゲイムをヤっている以上,少なからず頭を使っているわけだけど,そういう広い意味ではなく,根本的に頭を使うことを余儀なくされるゲイムを回避する傾向にあるのよ。とくに理由はないんだけど。
で,先に結論だけ言っておくと,久々に頭を使うゲイムをプレイしたら面白かったよって話なんだけども,これは逆に,私にとって食わず嫌いに陥る可能性が高いラインナップが充実してるってこと。そして今回,食わず嫌いは良くないなーって,つくづく思ったの。
というのも,「有罪×無罪」「スローンとマクヘールの謎の物語」「逆転検事」を遊んでみたら,これらが,どいつもこいつも面白いのよ。
プレイした順に紹介すると,まず有罪×無罪。これ,シリーズものでもないし,絵とかもかなり地味な部類に入るゲイムなんだけど,単純にストーリーが面白いの。ストーリーと言ってしまうと語弊があるかもしれないんだけど。
簡単にいえば,裁判員として事件に参加して,事件の真相を追求しながら有罪か無罪かを決めていくゲイムなのね。で,その事件の見せ方や,プレイヤーを参加させる手法が秀逸。
裁判員制度が施行された今,こういうことをゲイムで知るうえではいい機会かと。ゲイムとして普通に面白いしね。
次。スローンとマクヘールの謎の物語。
最初にプレイしたときは,ただのリアリティのあるなぞなぞっぽくて「アレ? 薄味?」と思ってしまったんだけど,プレイすればするほどに,次が気になってしまうという,不思議な作り。
1問あたりに要する時間が長くて10分なので,テンポは異様にいいわね。疾走感が今までにない感じ。音楽やビジュアルからレベルファイブを感じることができたのは,ほんのり嬉しい感じがしたわ。
そして,ノーヒントで答えが分かると,ちょっと嬉しいんだけど,その時点で作り手の手の平に乗ってるってことなんでしょうな。気になる人は是非。
そして最後,逆転検事。先に有罪×無罪をプレイしてたから,「裁判モノを連続でプレイするのはちょっとなー」って思っていたんだけど,プレイしてみたら裁判ものではなかったもんだからテンションアップ。
よくよく考えてみりゃそらそうで,わざわざ法廷を舞台にするんだったら検事でなくて今までどおり「逆転裁判」で良かったのよね。そこをあえて,検事を主人公にした理由っていうのがゲイムをプレイして理解できたわ。つまり,事件の現場で起こるドラマに焦点を当てたわけよね。
有罪×無罪もそうなんだけど,裁判モノは起こった事件を仮想して再現するもの。で,その仮想したものに対するドラマが売りなわけだけれども,逆転検事は逆で,事件現場で起こるドラマが売り。だから,裁判とは違って直接的に事件に関わる感じなのね。
まあどっちが好きかは好みによるんだけど,私はこの逆転検事のシンプルさはすごくいいと思う。アドベンチャーゲイムって探偵モノが基本で,逆転裁判ではそれを覆してみた印象があるんだけど,ここであえて原点的なところに戻ろうとしている感じ。
ただし,この逆転検事は逆転裁判シリーズがあってはじめて世界観が完成する部分もあるもの。だから今回逆転検事しか遊んでない人がいたとしたら,逆転裁判シリーズもプレイしてほしいと思うわ。
逆に,シリーズが好きならば確実に楽しめるかと。
そんな感じでつまみ食いタイトルを紹介したわけだけれども,全体的に言えるのは,どいつもこいつも面白いってこと。あと,つまみ食いだから本命より劣っている,ってわけでもないってことは理解してほしい。
つまりは相性の問題だから。ダラダラと何も考えずにプレイできる野球つく2が私にとって居心地が良いっていう,そういう話。
私はできることなら働かずダラダラと一生ゲイムをプレイして生きていきたいの。そのために今プロレスで頑張ってるのよ。頑張って名を上げて,大富豪の目にとまって,偽装結婚でもいいから娘と結婚してくれ! って言わせて,一生養ってもらうの。だから,プロレスが私にとっての婚活なのです!
……って両親に言ったら怒られたよ。もう32歳なのに両親に怒られる日が来るなんて,少年時代の私には言えない。筋は通っていると思うんだけどなあ。じゃ,また来週!
あ,忘れてた! 大家 健と8月23日(日)に両国国技館の売店で会えるチケットを,15組30名様ぐらいにプレゼントいたします! 買い物ついでに私の試合を見てもいいんじゃないかしらね。プレゼント自体は,近日,「今週のプレゼント」に載ると思うので,そこから応募してくださいな。じゃ,今度こそまた来週!
|
- 関連タイトル:
スローンとマクヘールの謎の物語
- 関連タイトル:
逆転検事
- 関連タイトル:
有罪×無罪
- この記事のURL:
キーワード
(C)2009 LEVEL-5 Inc. (C)Paul Sloane & Des MacHale
(c) CAPCOM CO., LTD. 2009 ALL RIGHTS RESERVED.
(c)2009 NBGI