連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第1回:「初めまして!」
著者近影
皆さん初めまして! 私が今週から4Gamerで連載を始めてしまうという噂のゲイレスラー,男色ディーノよ! とは言っても「おめえ何者だ?」という読者の皆さんのために,まず私の自己紹介をば。
私はDDTプロレスという中堅プロレス団体の中堅プロレスラー。男しか愛せない31歳! ゲイムが大好き31歳! 週に必ず1本以上はゲイムを買ってプレイする31歳! ゲイムしか趣味がない31歳! 裸同然の姿をリング上で晒して得たお金をゲイムにぶち込む31歳! そろそろ……泣いて……いいですか? そんな31歳中年中堅ゲイレスラーが日々プレイしたゲイムの感想をネガティブな視点から書きなぐる,そんな後ろ向きなコラムがこの「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」なの! みんなよろしくね!
……といった気色の悪い茶番はこのへんにしといて,そろそろ最近プレイしたゲイムを紹介してイこうかしらね。ま,前にも書いたかも知れないけど「無理してでも読め!」とは言わないわ。読んだところでハッキリとは誰もトクしないしな。ゲイム歴25年のベテランゲイマーが見て感じたことを科学的,経済学的,時には心理学的観点から多角的に検証するだけの話よ。私はヤりたきゃヤる! あんた達は読みたきゃ読む! そんな行きずりの関係でいいじゃない。
てなわけで,今週は2週前の最終回(あれ?)でも触れた「ドラゴンボールDS」と「キン肉マン マッスルグランプリ2特盛」を詳しくイッちゃうわ。
まずはドラゴンボールDSから。……ゲイムのドラゴンボールを語るには,ファミコン時代までさかのぼらねばなるまいて……。その昔,私にとってのファミコンのドラゴンボールとは,カードバトルになってから成功を収めたタイトルなのね。アクションゲイムであった「ドラゴンボール 神龍の謎」は,悟空の似てなさっぷりと高難度っぷりのみが強烈に記憶に残っているという,切ないゲイムなの。ゲイム内で神龍の謎が解けることも当然なく。いいところとしては,音楽の耳に残りっぷりくらい。
当時,原作ファンの私としてはやるせない気持ちをどこにぶつければいいのか,このゲイムのどのあたりをドラゴンボールとして納得すればいいのか,まあまあ悩んだものよ。それが! 発売から22年経った今,アクションゲイムで初期ドラゴンボールをうまく,かつ面白く表現してくれているではありませんか! それが今作「ドラゴンボールDS」。
強いて難癖をつけるとすれば,悟空とブルマの笑顔が気色悪いことくらい。あとはおおむね原作ファンの琴線に触れるわね。当時,神龍の謎をプレイして私と同じような気持ちになった記憶がある人は,ぜひプレイしてみるがいいわ。なんか分からないけど成仏できた気にはなれるから。
で次。キン肉マン マッスルグランプリ2特盛。まあこちらに関しては,ファミコン時代のトラウマはないわね。っていうかむしろ,対戦でかなりアツくなれたステキタイトル。ブロッケンJrの毒ガス攻撃以外はな。
で,時も経ってゲイムも進化して,表現力が飛躍的に向上した今作なんだけど,ベースは鉄拳っぽい。誤解を恐れず超簡単に言えば,キン肉マンキャラが鉄拳で対戦するといった感じ。だから,どうってことないパンチで勝負が決まることもあるわけ。そこらへんはシビアっていうかリアルファイト系のアプローチね。
しかし,そんなことは置いときましょうや。私としては違う視点からこのゲイムに注目してみたわ。というのも,私自身,曲がりなりにもプロレスラーの端くれなもんで,どうしても同業者的視点から見てしまうのね。どの部分にうならされたか。それは,技のかけ方が非常にリアルってところ。具体的には,例えばフィッシャーマンバスターの入り方からキン肉バスターへ移行するっていうのは,非常に理にかなってるのね。
これがマンガだったらガシィ!! ガシィ!! と足をつかむカットを文字で表現し,いつの間にかキン肉バスターの体勢に入ってしまうため,キン肉バスターとは何なのか分かるようで分からなかった感じなんだけど,このゲイムではハッキリと技の全貌が見えるのよ。これ,実は説得力という点ですごく重要。
実際のプロレスもそうなんだけど,見てる人に「この技は効くな」「この技食らったらこれだけ体力が減るのは仕方ない」と思わせることが大事なわけ。つまり,このゲイムはキン肉マンのフィクションと現実的な部分をうまく融合させている,と言えるんじゃないかしら。
どうでもいいけどゲイム中の風林火山を見て「頑張れば実際に出来るかも!」と一瞬思ってしまった自分がちょっとだけ恥ずかしいわ。たぶん出来ないんだけど。でも,一応試すだけ試してみるわ。一応ね。
てな感じで,以前と変わらずその場のテンションでゲイムを紹介してイきますので,今後ともお見知りおきを。ではまた来週!
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- 関連タイトル:
キン肉マン マッスルグランプリ2特盛
- 関連タイトル:
ドラゴンボールDS
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