プレイレポート
コミカルなロボが繰り広げる軽快アクション「コズミックブレイク」のプレイレポートを掲載
コミカルなロボを操り宇宙一を目指せ!
ゲームの舞台となるのは,銀河世界各地の腕自慢のロボットが集結する“コズミックアーク”というディメンジョン(次元)だ。プレイヤー扮するロボットは,これらの中の一体となり,コズミックアークの頂点を目指して戦いを繰り広げていく。
画像を見てのとおり,ロボットのグラフィックスデザインは「C21」に非常によく似ているが,物語上の直接のつながりはない。しかし,RPG要素が比較的強かったC21と比べ,コズミックブレイクは徹底的にアクション面に特化した作りとなっているのだ。この点に着目しながら,記事を読み進めてほしい。
本作ではプレイヤーキャラクター=ロボットだが,ほかのロボットに乗り換えることも可能となっている。さまざまなロボットを試してみよう |
このように,最初からゲームパッドに対応している。コンシューマ系のゲーマーにアプローチするには,欠かせない要素といえよう |
画面中央下部にある“BOOST”が,滞空時間の残りを示すゲージとなっている。この浮遊感はちょっと病みつきになってしまうかも |
ゲーム中の操作方法は,一般的な三人称視点のアクションシューティングのそれを踏襲している。主立ったところを見ていくと,W/A/S/Dキーが前後左右の移動で,同じキーを2回連続で押すとダッシュになる。スペースキーはジャンプだが,キーを押し続けると(短時間ではあるが)滞空飛行ができる。
マウスの左/右クリックは,メインおよびサブウェポンに対応しており,これらは大きく分けると近接系と遠隔系の2種類となる。近接系の武器は,敵に近づいた状態で使えば自動的に斬りかかってくれるので,比較的大ざっぱな使い方が可能だ。一方の遠隔系の武器も,ある程度狙いを定めると,自動的にロックオンされる。Aimingに関しては,一般的なFPSタイトルよりずっとやさしい。
そのほかには,戦闘中にゲージを溜めることで使える必殺技“ワンダービット”や,体力回復用の消耗品アイテムなどといったものも登場する。
このように,操作方法は比較的シンプルで,デフォルトの状態でもジョイパッドによる操作が可能となっている。ゲームシステム的にはコンシューマを好む人にも強くするアピールできるもので,これは嬉しいポイントだろう。
プレイフィールとしては,ハイスピードかつ爽快なアクションを実現しているのが,本作の最大の魅力である。例えば,ナイフによる素早いヒット&アウェイや,敵ロボットが発射したバズーカ砲をサイドステップで避けたり,敵の頭上高くを飛行しながらスナイプしたりと,純粋なアクションシューティングとしての面白さが,本作にはぎっしりと詰め込まれているのだ。
このあたりの醍醐味について,文章や画像だけで魅力を伝えきるのはさすがに厳しい。百聞は一見にしかずということで,公式サイトに掲載されているFlashムービーを一度見ていただきたい。おそらくは,多くの人が想像する以上に“よく動いている”と感じるのではないだろうか。
近接武器を振るうと,前方に少しダッシュしながら攻撃する。そのため,正面に敵を捉えてさえいれば,たいてい命中させられる |
遠隔系の武器で,崖上から一方的に攻撃している最中。こういった武器を扱うときは,何よりも位置取りが重要となる |
自機の左右に浮かんでいるのが“ワンダービット”。使用制限があるものの,敵に接近すると勝手に攻撃してくれる頼もしい存在だ |
対人/協力/冒険の3種類のゲームモードを完備
ビジュアルロビーの画面。左上に並んだメニューを選択すれば,どこにいてもそれらの機能を実行できる |
そして,“アリーナ”“ミッション”“クエスト”の3種類が用意されたゲームモードから,好きなものを選びプレイする。各ゲームモードをプレイすると,戦果に応じてゴールドが獲得できるので,それを元手にロボット用のパーツを購入し,さらなるパワーアップを目指していくわけだ。
ちなみに,コマンドーに含まれる3体は同時に操るわけではなく,基本的には一体が倒れたら次のロボットが出撃,といった感じで,順番に出撃していくことになる。
(1)アリーナ
アリーナは,プレイヤーのロボ同士がお互いの腕を競い合う,対戦用のモード。参加人数は2〜10人までとなっており,大別すると“個人戦”と“チーム戦”の2種類がある。
アリーナは計4つのステージに分けられており,最初の1〜3ステージ目は,編成したコマンドーの中から順番に出撃していく“代表戦”。そして最後の4ステージ目は,コマンドーのロボットが全部出撃する“総力戦”というステージ構成になっている。
アリーナのマップには,特殊効果を発揮する“カード”がランダムで置かれている。これを取得すると,例えば敵の頭上に隕石を落としたり,味方モンスターを召喚したりして,試合を有利に運べるのだ。なお,三つのステージによる代表戦で,対戦相手のロボット編成が分かるので,最後の総力戦においてどれから撃破していくかを判断する材料にしよう。
(2)ミッション
ミッションは,プレイヤー同士がパーティを編成して,悪のロボ軍団と戦っていくという,いわゆる“協力プレイ”を目的としたゲームモード。パーティ人数は3〜5人となっており,難度は3種類の中から選べる(CBT時点では一人でもプレイできたが,今後仕様が変わるかもしれない)。一つのミッションは,5ステージ以上によって構成されており,なかなかのボリュームだ。
ロボットのカスタマイズは好きだけど対戦プレイはちょっと苦手という人には,うってつけのゲームモードといえるだろう。
(3)クエスト
ミッションに比較的近いステージクリア型のゲーム内容だが,こちらはパーティのみならず,一人でも参加できる。各ステージには次へ進むためのワープゲートがあり,これを開通させるための“鍵”を,敵を倒すことで得ていく。そうやって,どんどん奥のステージへと突き進んでいくのが目的だ。
数ステージおきに“アウトポスト”という中継地点が設けられており,ここから無事に帰還すれば,より多くの報酬が得られる。しかし途中でゲームオーバーになると,報酬は一気に減ってしまう。当然,奥のステージへ行くほど出現する敵も強くなるので,どのタイミングで帰還するかの見極めが重要となるだろう。
ロボットはパーツ単位での
カスタマイズ/ペインティングが可能!
まず,ロボットはそのサイズによって,大きく「S/M/L」の3種類に分けられる。簡単に説明すると,Sサイズのロボットは動きが軽快で,被弾する可能性が少ないが,装備できる武器の火力やキャパシティも若干抑えめになっている。一方Lサイズは,Sサイズと正反対のの特徴を備えており,Mサイズは両者の中間といったところだ。
それぞれのロボットは頭/脚/腕をはじめとした5種類の基本パーツで構成されており,それぞれのパーツを交換できるようになっている。例えば,今のものよりも性能の高い“頭”のパーツを購入して,交換すれば,ロボットの性能と見た目が変化するのだ。
ただし,各パーツのサイズは,ロボットのサイズ(S/M/L)に準じなければならない。例えばSサイズの小さなロボットに,Lサイズ用の巨大ハンマーを装備させたりはできないのだ。
今回プレイした中でとくにユニークだと思ったのは,“アシュラAMJ”という腕用のパーツだ。これを腕の部分に装着すると,そこからさらに2本の腕のパーツが装着でき,それぞれに武器を持たせることが可能となる。肩から先が“コンセントのタコ足配線状態”になっているのをイメージしてほしい。これはスペック的にも大きなメリットがあり,通常時は2回までしか行えない連続攻撃が,3回まで可能となるのだ。
つまり,このAMアシュラを両方の腕に装着すれば,最大で4本の剣を装備できるわけで,その外見はまさしく“阿修羅”の名に相応しいものといえるだろう(もっともこの場合,遠隔攻撃が行えなくなるのだが)。
ただし,各パーツには装着するためのコストがそれぞれ定められており,その範囲内でやりくりせねばならない。アシュラAMJのような強力なパーツは,多くのコストを必要とするので,その場合は必然的に,装備可能な武器の種類が限られてしまう。コストの制限内で,どういった方向性でロボットをカスタマイズするかを考えるのが,なかなか面白いのだ。
本文中で触れている“アシュラAMJ”を装着したロボット。右腕に剣を2本装備しているのが分かるだろうか |
ゴールドを貯めて,カスタマイズ用のパーツを購入していく。ロボットのコストとの兼ね合いが悩ましい |
ロボットのテクスチャを自作できるのは,人によっては思いっきりハマってしまう仕様である。デザインコンテストなどの展開も期待できそうだ |
見た目はコミカル,中身は本格派
いかにもサイバーステップらしいタイトル
アリーナやミッションなどをプレイせず,ビジュアルロビーでロボットをぐりぐり動かしているだけでも,気持ちよさを感じる。これはアクションゲームとして,とても大切な部分である。
このように,アクションゲームとしての土台がしっかりしていることから,パーツをカスタマイズすることで,スペックの変化をはっきりと体感できる。それがモチベーションとなり,ぐいぐいとゲームに引き込まれていくわけで,これが本作ならではの魅力といえよう。かつてラジコンやミニ四駆などにハマった人であれば,よく理解してもらえると思う。
また,ロボットのグラフィックスデザインが秀逸なことから(「C21」を踏まえているので当然といえるが),見た目が格好いい(あるいは面白い)ロボットを追求する楽しさも味わえる。今回はゴールドとコストが足りなくて試せなかったが,もし先述のアシュラAMJをえんえんとつなぎ合わせられたら,なかなか愉快な外見になりそうである。
まぁそれは半分冗談だが,その気になれば各パーツのペインティングを変え,テクスチャを自作することすらできるので,カスタマイズ関連のボリュームは相当なものになるだろう。
そしてもう一つ嬉しいのは,必要とするマシンスペックが非常に低く抑えられていること。コズミックブレイクの必要環境は“CPU:Pentium3 1GHz以上,メインメモリ:256MB以上,グラフィックスメモリ:32MB以上”で,これならば若干古めのゲーム用ノートPCでも十分プレイできる。
マシンスペック的に「最新の3Dゲームはプレイできない」としょんぼりしている人も,本作を遊んでみる価値は大いにあるだろう。
全体的に見ると,本作は「C21」をブラッシュアップさせ,アクションの面白さをさらに追求したタイトルに仕上げられている。C21にハマった人はもちろんのこと,未経験者でも実際にプレイしてみると,その第一印象が(良い意味で)裏切られること請け合いだ。ロボットのアクション要素と,カスタマイズ要素のどちらか片方にでも興味を持ったなら,今後行われるオープンβテストに,ぜひとも参加してみてほしい。
(C)2017 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.
Copyright(C)2006 - 2012 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.