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AMD,秋葉原で「Windows 7との相性の良さ」を力強くアピール
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印刷2009/08/31 10:30

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AMD,秋葉原で「Windows 7との相性の良さ」を力強くアピール

画像集#002のサムネイル/AMD,秋葉原で「Windows 7との相性の良さ」を力強くアピール
 2009年8月29日,AMDの日本法人である日本AMDは,東京・秋葉原で「一足早いカウントダウン〜Get Ready with AMD」と題するユーザー向けイベントを開催した。
 本イベントの主役は,8月4日に発表されたグラフィックス機能統合型チップセット,「AMD 785G」と,Microsoftの次世代OS,Windows 7だ。


「AMDはすでにWindows 7 Ready」

〜Windows 7とUVD 2の良好な組み合わせをアピール


土居憲太郎氏(日本AMD マーケティング&ビジネス開発本部 コンシューマプロダクトマーケティング部 部長)
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 「@Home @Play @Work」という題でセッションを行った,日本AMDの“兄貴”こと,土居憲太郎氏は,AMD 785Gを,「業界が激震するテクノロジー満載」のチップセットであると位置づける。「表面的なスペックは,(前世代の)『AMD 785G』とそれほど変わらないように見える」(土居氏)が,実際には,DirectX 10.1のサポートと,「UVD 2」(Unified Video Decoder 2)の搭載により,AMD 785Gは,驚異的な新製品になっているという。

AMD 785Gのトピックは,DirectX 10.1とUVD 2だ
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 どれくらいのインパクトがあるのか,その例として土居氏は,自身「久しぶり」という,競合製品とのベンチマーク比較結果を下の写真のとおり示した。そのポイントは,AMD 785Gのグラフィックス機能「ATI Radeon HD 4200」で,ATI Streamを利用できることになったことと,プロセッサの価格は競合の半分だが,プラットフォームの総合力では,競合と同等以上とされていることだ。

●トランスコードとアップスケーリング

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 従来,ATI Stream対応のトランスコードソフトやアップスケールソフトでは,グラフィックス機能統合型チップセットをサポートしていなかった。これは,搭載するStream Processor数が単体GPUと比べて極端に少ないためだが,AMD 785Gでは,UVD 2.0により,トランスコードやアップスケールの一部アクセラレーションをサポートできるようになったという。
 左はCyberlink製トランスコーダ「MediaShow Espresso」について紹介したスライドで,右は近日公開予定とされるArcSoft製「SimHD」次世代版(※正確には,SimHDを採用したソフトウェアプレイヤー「TotalMedia Theatre」β版)のデモ。


●ゲームパフォーマンス

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 「久しぶり」(土居氏)という,Intel製品との対決。動作クロック3GHzのCPUとグラフィックス機能統合型チップセットを組み合わせた環境同士で比較したデータだという。「プロセッサの価格は競合の半分」だが,プラットフォームの総合力により,たいていのベンチマーク項目で同等以上のパフォーマンスを発揮し,一部では圧倒することすらあるとアピールされた。

●トランスコードパフォーマンス

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 実のところ,パフォーマンス比較で土居氏が最も強調したのは,MediaShow Espressoを利用したトランスコードのパフォーマンス比較だった。氏は,元フォーマットにもよるが,平均するとAMDプラットフォームのほうが281%も高速とし,「(トランスコードを前提にしたとき)なぜ競合の製品を選ぶ人がいるのか,私には分からない」とまで言い切る。

 ……と,ここまでがパフォーマンスの話。AMD 785GとWindows 7については,「WMP Stream」を題材に,その親和性が語られている。

新宿にある日本AMD社内に置かれたPCのHDビデオをトランスコードしてストリーム配信し,それを秋葉原のイベント会場からリアルタイムで再生。低解像度になってはいたものの,画質やスムーズさという観点で違和感のない再生を行えていた
画像集#011のサムネイル/AMD,秋葉原で「Windows 7との相性の良さ」を力強くアピール
 WMP Streamとは,Windows 7の「Windows Media Player」でサポートされる,「外出先で,自宅など,離れたところにあるPCに保存された写真やビデオをリモートで再生する」機能のこと。インターネット接続回線の帯域幅を自動で判定し,帯域幅に合わせたトランスコードを行ってストリーム配信するわけだが,このとき,トランスコードに,送信元PCに搭載されたUVDを利用できるという。「WMP Streamに対応するATI Catalystドライバを開発中。おそらく,Windows 7のリリースには間に合うはず」(土居氏)とのことだ。
 土居氏は,日本AMD社内,氏のPCに保存されているフルHD仕様の高解像度ビデオを,WMP Stream経由でセッション中に再生するというデモを行っていたが,確かに,低解像度にトランスコードされたビデオは,滑らかに再生できていた。

「AMDはWindows 7 Ready」と,土居氏は強調。ちなみに,右端の「ATI Catalyst Software」バッジは「カナダのATI開発部隊からいきなり送られてきたもので,何に使うかは分からない(笑)」そうだ。今後,ATI Radeonとバッジが統一される?
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 あらためて断る必要もないだろうが,イベントのタイトルにある「一足早い」が,「Windows 7の登場より」を含意しているのは間違いない。「ゲームには,やはりグラフィックスカードが必要かな」と,ゲーム用途に限れば,100%の期待に応えることができないことを認めていたりした経緯もあって,今回,土居氏はDirectX 10.1に関するアピールをあまり行わなかったが,チップセット側の機能がWindows 7でさらに生かされるようになるというのは,AMDファンへ力強いアピールになったといえる。

2009年後半のプロセッサ投入予定をまとめたスライド。「25Wのモデルはさすがに無理かもしれないが,それ以外については,年内に発表できたらいいかな」(土居氏)
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 なお,セッションの最後には恒例のロードマップが披露されたものの,今回は,報道関係者向けとして8月10日に開催されたPC戦略説明会で示されたのと同じスライドが紹介されたのみで,とくに目新しいアップデートはなし。ただ,「Energy Efficient」とされる省電力モデルについて,土居氏が「以前と同様,日本でしか販売しないようなモデルも検討していきたい」と,ラインナップの拡充に前向きな発言を行っていた点には注目しておきたい。
 省電力,低発熱の小型PCは,ゲーム用途かどうかを問わず,一定のニーズが確実にあるだけに,AMDというか,日本AMDの動向は要チェックだ。

土居氏のセッション終了後,イベント恒例のじゃんけん大会では,世界に100個程度しかないという,「Phenom II Black Edition TWKR」が提供された。日本AMDが持つ7個のうちの1個で,AMDのCEO兼COO,Dirk Meyer氏のサイン入りという超豪華景品だ。それはもう,山ほどの来場者が,じゃんけん大会には参加していた
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