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BlizzCon会場で元プロゲーマーが「StarCraft II」の攻略法を伝授。よりハイレベルなプレイヤーを対象とする新リーグ創設
StarCraft IIの対戦プレイをテーマとする,「Secrets of the Masters」(達人達の秘密)と題されたトークセッションでは,まず,「Battle.net」のディビジョン編成の変更について説明された。
Canassa氏は,リージョン(地域)ごとに用意されている“Bronze”“Silver”“Gold”“Platinum”“Diamond”の5つのディビジョンについて,戦績にもとづき,全プレイヤーを20%ずつ振り分ける方式を採っていると説明。つまり,Diamondディビジョンに属する人は,StarCraft IIの対戦プレイ経験者のうち,そのリージョンにおける上位20%のプレイヤーだといっていい。
Master Leagueは,Diamondディビジョンのプレイヤーの上位2%,そしてGrandmaster Leagueはリージョン内の上位200人を対象とするリーグだ。Grandmaster Leagueでは,リージョンの垣根を越えたトーナメント戦なども積極的に行っていくという。
また,時期は明言されなかったが,ラダーのワイプと“Season 2”の開始が予告された。ただし,プロフィールやレーティングなどのプレイヤー情報はSeason 2に引き継がれる予定だ。
そのほか,チャットチャンネルなどの新機能の追加も予定されている。
ちなみにKim氏は,韓国において「StarCraft」のプロゲーマーとして活躍した人物。StarCraft IIのβテストでも,「Dayvie」というハンドル名で無類の強さを見せつけていた。
ゲームバランス調整を担当しているKim氏は,現在も,1日に12時間ほど本作をプレイしているという。Canassa氏は,「今はBlizzardのスタッフなのでトーナメントには参加していないが,ランダムマップでは依然として最強だろう」と述べ,Kim氏の強さに太鼓判を押すほどだ。
そのKim氏は,「標準レベルのプレイヤーは,なんといっても練習することが重要」と強調した。
失敗を重ねつつ,マップやユニットの特性を覚えることや,プロゲーマー達のリプレイビデオを見て研究し,その技を一つずつ自分のものにしていくことが大切だという。
戦術的には,序盤のうちにワーカーユニットを少なくとも15〜30体生産し,少しでも早く“エコノミー”を確立すること,そして“チョークポイント”(狭まっているエリア)のより有効な使い方を見つけることを,来場者達に勧めていた。
またKim氏は,対戦においてはエコノミーの確立がとくに重要だと述べた。具体的には,自分が行おうとしている戦術に「Vespene Gas」がどの程度必要になるか見極め,その採取のために資源を注ぎ込んだり,いち早く勢力範囲を広げ,相手が想像もしないような場所で生産を行ったりすべきとのこと。
Goldディビジョンくらいまでなら,これらの戦術を用いることでかなりに有利に戦いが進められるという。
次に,Blizzard社内ではKim氏に次ぐ腕前というCooper氏が,研究用のビデオを上映しつつ説明を行った。
Cooper氏は,同じユニット構成でも,チョークポイントやオープンスペースの使い方次第で展開が大きく変わることを紹介したほか,フランキング(迂回)や,ユニットを横に並べての進攻など,自分の種族の特性にマッチした戦術を用いることが重要だと強調していた。
両氏の話を総合すると,やはり,マップの構造や各ユニットの性能をしっかり把握すること,また生産性のより高いエコノミーを確立することが重要だ。そのためには,とにもかくにも研究や練習を重ねる必要があるだろう。
もちろん,互いの種族や相手の出方によって戦いの流れは変化するし,プロだって間違いは起こす。そのときの状況に柔軟かつ的確に対応し,勝利をつかむのが本作の醍醐味の一つといえそうだ。
「StarCraft II: Wings of Liberty」公式サイト
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