プレイレポート
「アッピーオンライン2(仮称)」がいよいよ始動。プレミアテストレポート
さて,このようにファンに支えられて始まったプレミアテストだが,今回はあくまで負荷テストを主な目的としており,職業システムやクエスト類の未実装など,体験できる機能はかなり制限されていた。そのため,前作と比較してアッピーオンライン2ならではの特徴が見えてくるのは,もう少し先になるだろう。
本作が気になっている読者はもちろん,残念ながら1000名の枠に当選しなかったという前作のファンや,アッピーオンライン2に興味を持っていたが,前作のプレイヤーであること,過去のアッピー2アンケートやアッピー2アイデア募集に参加していたことなどの,プレミアテストへの応募条件が満たせなかったという人に,今回のプレミアテストで感じた印象を,ざっくりとお伝えしよう。
ちょっと不親切な冒険の始まり
そこにプレイヤー同士の繋がりが生まれるのかも?
まずはオンラインゲームのお約束である,キャラクターの作成から説明しよう。プレイヤーが1アカウントで作成できるキャラクターは三体まで。キャラクター作成時には男女の性別と,戦士,魔法使い,探検家から職業を一つ決めなければならない。プレミアテスト時点ではまだ職業システムが未実装で詳細は不明だが,各職業の説明を読む限り,さらに特化した能力を身につけられるようだ。例えば魔法使いの場合,癒しや補助魔法による支援型にするか,強力な攻撃魔法を使うダメージディーラーにするかといったように,プレイヤーの育成方針によってキャラクターの役割が変わっていくわけだ。
キャラクター作成が終わると,まずは冒険の出発地点「水都ナーレ」へと移動する。チュートリアルなどは特に用意されていないため,いきなり町の真ん中に放り出され,最初はどこへ行って何をしたらいいのかとまどうプレイヤーも多いかもしれない。実は公式サイトのゲームガイドには,水都ナーレの全体地図や販売NPCの位置,序盤のレベル上げに適したエリア「初心者修練場」への行き方が詳しく解説されているのだが,世の中には(筆者を含め)説明書を読まずにとりあえず遊びだすタイプのプレイヤーもいるわけで……。ご想像どおり,筆者もそんな便利なものがあるとは露知らず,さっそく途方に暮れたわけだ。
そうして,できたてホヤホヤのキャラクター達が画面を右往左往していたのだが,ほかのプレイヤーから「北東の港から初心者修練場へ行くといいですよ,頑張って!」と温かいお言葉が。至れり尽くせりなチュートリアルが珍しくない,昨今のMMORPGに慣れたプレイヤーには,このオープニングはちょっと不親切に感じられるかもしれない。しかし些細なことでもエリアチャットで気軽に質問できたり,誰かしらが答えてくれるオープンな雰囲気が出来ていたので,何か困ったことが起きても,分からないまま手詰まりになってしまうことは,プレミアテスト期間中には一度もなかったのである。
MMORPGとして,オーソドックスなインタフェース
モンスターを倒して経験値が溜まりレベルアップすると,レベルポイントが獲得できる。このポイントを任意のステータスに割り振ることで,職業は同じでもタイプの違うキャラクターに育てることが可能になるのだ。スキルはNPCが販売しているものか,モンスターがドロップする本を「スキルトレーナー」に渡し,レベルなどの前提条件を満たしていればボタン一つで習得できる。また,レベルアップ時に獲得できるスキルポイントを使って,習得済みのスキルをさらに強化することもできるようだ。
なお,プレミアテストでは,通常より獲得経験値もアイテムドロップ率も多めに設定されていたと思われるため,成長バランスについてはまだ判断できないのだが,序盤からガツガツ育てたいならやはり近接職の戦士がおすすめのようだ。じっくり育ててスキルを学んだ後半の強力な範囲攻撃に期待するなら魔法使いといったところだろう。槍と弓の両方を学べて育成は楽な分,中盤以降はステータス配分や戦闘スタイルに悩みそうな探検家は,中級者向けの職業といった印象である。
船着場のNPCに話かけるか,道具屋で販売している地図を使うと一瞬で移動できる「初心者修練場」。本タイトルのイメージキャラでもあるりんご型モンスター,「アッピー」を片っ端から倒す…… |
回復薬などの消費アイテムや,装備品は右クリックで使用できる。同じ職業向けの装備品でも男女別になっているので,いらないものはどんどんNPCに売り払ってしまおう |
古臭さ,一昔前が感じられる作りは「アッピーオンライン」ファンのためのMMORPGだから?
冒頭で述べたとおり,今回のプレミアテストで体験できたことは少なかったのだが,ゲーム内で出会ったプレイヤーの反応は好印象なものが多かったように感じた。もちろん,今回のプレミアテストの参加条件である,前作のプレイ経験者,アンケートやアイデア募集などに参加していた人など,「本作をプレイしたかった人」であることもその印象に繋がっているだろう。
本作はそもそもファンの声に応えて復活した作品だけに,長く愛される作品に成長していく可能性は十分にあるだろう。これからもプレイヤーからの意見/要望が可能な限りゲーム内に反映され,より愛される作品となることに期待したい。
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アッピーオンライン2
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