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「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」「スプラッシュ!ゴルフ」などが発表された,新作発表会詳細レポート
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印刷2007/04/20 23:59

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「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」「スプラッシュ!ゴルフ」などが発表された,新作発表会詳細レポート

 セガが本日(4月20日)行った,「SEGA PC 新作タイトル発表会」の詳報をお届けする。速報でお伝えしたように,今回発表されたのは「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」「スプラッシュ!ゴルフ」,タイピングソフト「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2」の3タイトル。また,この発表会では「プロサッカークラブをつくろう!ONLINE」のサービス開始日,および「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」のオープニングムービーも公開された。



セガ 常務取締役 岡村秀樹氏
 発表会は,セガの常務取締役である岡村秀樹氏の挨拶から始まった。岡村氏は,「セガにおけるPCオンラインゲームの方向性」について述べ,次世代機やWindows Vistaが出揃ったことで,オンラインゲームのステージが変化した現状に言及し,パブリッシャとしてはハンドリングが難しくなっているとコメント。しかし半面,チャレンジしがいがあるとして,同社が1998年にドリームキャストに通信モデムを初めて搭載して以来,オンラインゲームに積極的に取り組んできたことをアピールした。そして,今後もオンラインゲームに注力,高いクオリティのタイトルを提供していくと抱負を述べた。さらに具体的な方針として,「コンテンツを通じたコミュニティの育成」「スポーツタイトルのオンライン化と充実」「遊びのモデル(ビジネススキーム)を月額課金からアイテム課金にすることでエントリーバーを低く」の3点を挙げていた。



■大人が楽しめるオンラインゲーム
■「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」

セガ スポーツデザイン研究開発部 プロデューサー
瀬川隆哉氏
 最初に発表されたのは,オンラインプロ野球チーム経営シミュレーション「プロ野球チームをつくろう!ONLINE」(以下,野球つくONLINE)で,セガ スポーツデザイン研究開発部 プロデューサー 瀬川隆哉氏によるプレゼンテーションが行われた。同タイトルは,現在までに8作を重ねている「プロ野球チームをつくろう!」シリーズのオンライン版。従来の「寝る間を惜しむ」ようなプレイスタイルが求められるわけではなく,「やり込み要素はそのまま」に,ニュース番組や新聞で勝敗をチェックするような,手軽でシンプルなプレイスタイルを目指しているという。「プロサッカークラブをつくろう!ONLINE」の野球版といえるだろう。

 野球つくONLINEは,社団法人 日本野球機構承認,NPB BIS プロ野球公式記録使用のライセンスを取得しており,プロ野球12球団に在籍する約600人の中から選手を選び,プレイヤーの理想の球団を編成できる。1サーバーには,1万の球団が在籍する予定で,各プレイヤーは「ルーキーランク」「マイナーランク」,そして最高峰の「メジャーランク」のいずれかに所属する。ペナントレースの最終成績が上位であれば上のランクに昇格し,下位であれば降格だ。また所属するランクには関係なく開催されるトーナメントがあり,ここでは全チームがしのぎを削ることになる。

 なお,こうしたペナントレースのスケジュールは,あらかじめ組まれており,自動で進行する。プレイヤーはスケジュールに合わせて,試合結果の確認およびチームの運営(主に選手の組み合わせなどの調整)をするだけで,あとは自動的に試合が開催される。
 強いチームだと,一度調整しただけで数戦なら連勝できる場合もあるそうだが,選手のコンディションも随時変化するため,ずっと連戦連勝とはいかないようだ。



 一方,腰をすえてじっくり遊びたいというプレイヤーに向けた要素も充実している。試合後は単なる結果表示だけでなく,3Dグラフィックスによって再現される試合を逐一観戦し,次回の試合までの強化ポイントなどを探れるのだ。そのほか,メンバーの編成を変えることによってチームの特徴を生む「チームカラー」,オーダー変更による「打順のつながり」の強化,「スキルカード」を利用した選手の育成など,従来シリーズのようにやり込むことにより戦力を充実させられる。

 また,野球つくONLINEにおける選手はカードで表現されている。プレイヤーは試合で貯めたポイントを使って選手カードを購入するのだが,トレーディングカードのように袋に入っているため,実際に開けてみるまでは,どの選手のカードが入っているかは分からない。ランクの高い選手が出てくる確率は低く,ランクが低い選手はそれなりに出てくる。ちなみに,同じ選手のカードを複数入手した場合は,その選手の能力を上げられるという。
 そのほか,ゲーム内で利用可能な掲示板,選手カードのトレードおよびポスティングシステム(オークション)が用意されており,プレイヤー同士のコミュニケーションも活発に行われるだろう。また,現実のペナントレースの結果に基づいた選手データが定期的にゲーム内に反映される。プロ野球ファンには嬉しいサービスだ。
 なお,4月27日からテスター募集が開始され,5月中旬にクローズドβテストが実施される予定だ。課金方式は現在のところ未定となっている。



■セガ初のアイテム課金制オンラインゲーム「スプラッシュ!ゴルフ」

セガ ネットワーク事業推進部 プロデューサー 徳永剛氏
 続いて,セガ ネットワーク事業推進部 プロデューサー 徳永剛氏より,オンラインゴルフゲームの「スプラッシュ!ゴルフ」が紹介された。本作は,基本プレイ無料,アイテム課金制を前提に企画されたゲームで,アップデートやイベントなどを定期的に行うなど,運営が重視されているとのことだ。「おしゃれ」にもスポットが当てられており,お気に入りの服を着ているとキャラクターの調子が上がり,服が気に入らないと機嫌が悪くなるというシステムが採用されている。
 また,キャディを務めるのはソニックなど,セガのゲームでおなじみのキャラクター達。そして,企画段階ではあるが,他社の人気キャラクターも,キャディとして追加される可能性があるという。
 キャディはプレイヤーキャラクターと共に成長し,プレイを重ねるごとにさまざまな能力を身につけて,プレイヤーを助けてくれる存在。キャディの能力には,記録が更新されたときにスクリーンショットを撮る「記念撮影」,緊迫した局面で的確な指摘をする「応援アドバイス」などが用意されているほか,キャディごとの「スペシャルショット」,プレイヤーキャラとキャディが一緒に放つ「ミラクルショット」などがある。キャディの能力をいかに引き出すかという部分が本作のポイントになっているようだ。
 コースは,豪華客船やホテルが登場してリゾート気分を味わえる初心者用の「南国コース」,ハイリスクハイリターンな上級者向けの「ソニックコース」が紹介された。このほかにも,さまざまな種類のコースを開発中とのことだ。



稲村優奈さん
 ゲームモードは,最大8人で対戦できる「通常モード」,最大50人が対戦する「大会モード」,仲間と作ったサークル同士で対戦する「サークルモード」,勝ち抜き戦の「段位認定モード」の四つ。対戦や大会での成績は,週間ベースで個人やサークルのランキング,不定期の「一発勝負」ランキングなどとして発表されていく。また,公式大会やGM大会,ネットカフェ大会などいろいろな種類の大会が開催されるということだ。
 ゲーム内容の発表後は,プレイヤーキャラクターである「ミエル」のモデルで,テーマソング「SPLASH LOVE」を歌う,稲村優奈さんがステージに登場。稲村さんは,「着せ替えが多くて楽しそうなので,プレイヤーの皆さんがどんな服を着せるのか楽しみ」と語っていた。
 なお,本作は,2007年内のサービス開始を目標に開発が進められており,早ければ夏ごろには,テストを行う可能性があるということだ。



■「サカつくONLINE」正式サービス開始日程発表!
■「PSU イルミナスの野望」「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2」も


セガ ネットワーク事業推進部 マネージャー 木岡勝利氏
 休憩を挟んで,スポーツデザイン研究開発部 プロデューサー 椎野真光氏によってプレゼンテーションされたのは,「プレシーズントライアル2nd」(クローズドβテスト)が行われたばかりの「プロサッカークラブをつくろう!ONLINE」。詳しい内容は,プレイレポートに書かれているとおりだが,4月24日の夕方ごろから正式サービスがスタートすると発表された。なお,それに先んじてクライアントのダウンロードが本日,4月20日より始まっている。サービス料金は,クラブ代表登録料が1500円,月額自動継続料金(クレジットカード)または30日間プレイ料金(NET CASH)が1500円となっている(すべて税込み)。

 続くプレゼンテーションは,第3GE研究開発部 ディレクター 酒井智史氏による「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」。こちらは新しいオープニングムービーが公開されたが,その他は現在「ネットワークトライアル」で実装済みのものをあらためて紹介しただけにとどまった。気になる前作との関連については,つながっている部分は主にストーリー上のものとなるため,本作からプレイしても楽しめるという。

左上:セガ スポーツデザイン研究開発部 プロデューサー 椎野真光氏 右上:セガ 第3GE研究開発部 ディレクター 酒井智史氏 左下:プロサッカークラブをつくろう!ONLINE 右下:ファンタシースターユニバース イルミナスの野望


 最後に行われたのは,ネットワーク事業推進部 マネージャー 木岡勝利氏によるタイピングソフトの「ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2」のプレゼンテーション。本作は,累計20万本を誇るシリーズの8年ぶりの新作で,ガンシューティングゲーム「ザ ハウス オブ ザ デッド3」をベースとしたもの。「ストーリーモード」に加えて,プレイヤーのテクニックを鍛える「ドリルモード」,特定の条件を達成しクリアする「ミッションモード」など,さまざまなモードが用意されている。また,評価の高いチュートリアルに加えて,適宜キーボードを画面上に表示できるようにするなど,初心者に向けた機能が強化されている。
 こちらの発売は2007年内予定,価格は未定だ。ちなみに,キーボードをタイプする代わりに,タブレットを使って直接漢字を書き込むという,新作の開発もほのめかされていた。こちらは続報に期待したい。

ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2


 今回の発表会は,2007年中にサービスインが予定されているPCオンラインゲームをまとめてプレゼンテーションするという内容だったが,目玉となるのは,新作として発表された2本のスポーツタイトルだろう。とくに野球つくONLINEは,時間の都合などがつかなくてオンラインゲームを楽しみづらい,社会人をメインターゲットとして企画されており,かなり期待が持てそうな内容だ。

 一方のスプラッシュ!ゴルフは,コンセプト,ターゲットとするユーザー層,課金形態にいたるまで,「スカッとゴルフ パンヤ」といった競合他社の既存タイトルとの差別化をどう図っていくのかがポイントとなりそうだ。プロデューサーの徳永氏によれば「開発も運営も日本で行うということからアドバンテージを見いだしていきたい」「セガらしさをアピールしていきたい」とのこと。いかにセガらしさを打ち出していくのか,期待したいところだ。(Text by 大陸新秩序,photo by kiki)


  • 関連タイトル:

    ゾンビ打2 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2

  • 関連タイトル:

    セガ スプラッシュ!ゴルフ

  • 関連タイトル:

    プロ野球チームをつくろう!ONLINE 2

  • 関連タイトル:

    ファンタシースターユニバース イルミナスの野望

  • 関連タイトル:

    プロサッカークラブをつくろう!ONLINE 2

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