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[E3 2007#40]「Empire Earth III」は,ゲームシステムをスリム化して大幅リニューアル
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印刷2007/07/17 17:47

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[E3 2007#40]「Empire Earth III」は,ゲームシステムをスリム化して大幅リニューアル

 ボリュームがありすぎて複雑なゲームとなってしまったのが問題点の一つとされていた「Empire Earth」シリーズだが,今回のE3 Summitでは,違ったゲームに見えるほどに簡素化された最新作「Empire Earth III」が出展されていた。前作では14種も用意されていた文明が,IIIでは「West (西洋)」,「Middle East (中近東)」,そして「Far East (極東)」の三つ,時代(epoch)も五つにまとめられるなど,これまでよりも随分とスリム化された印象だ。開発を手掛けるのは,前作を制作途中から引き継いだMad Doc Softwareだが,本作でようやく自分達の開発思想を取り込めたというところだろう。

 Empire Earth IIIには,「Global Domination」というキャンペーンモードが存在し,球体で表現された地球上の地域を一つ一つ占領していくという,長く楽しめそうなゲームになっている。それぞれの地域や文明を単体でプレイできるSkirmishモードもあるものの,本作の注目ポイントはGlobal Dominationで間違いなさそうだ。
 Westは質の高いユニットながらコストが高く,Middle Eastは機動力のあるユニットが揃っており,Far Eastはユニット一つ一つのコストが低いという特性を持っている。文明が三つに減った分だけ,ユニットの種類から施設の見た目まで個性が引き立つ結果となっているが,Far Eastは日本よりも中国を意識したデザインなのが分かる。近未来になると,遺伝子工学で作り出したようなモンスターも登場していた。

 Global Dominationはマルチプレイモードでもプレイでき,地球上の別々の地域でプレイを始めた各プレイヤーは,周辺地域との1戦をトーナメントのように順番にプレイしていく。そのデータはMMOのようにサーバー側に記録され,プレイヤー同士が対戦するときに申し合わせてスケジュールを組むことになるわけだ。一度プレイを始めると長い期間続けていくことになる,「Sid Meier's Civilization IV」のPitbossサーバーのようなものになるだろう。
 本作にはまったく新しいゲームエンジンが採用されており,見た目は「Age of Empires III」「Warcraft III」の中間とでも表現するべきだろうか。現在,すでに3文明のバランスを調整中で,今秋の発売前にはオープンβテストも予定されているという。(ライター:奥谷海人)

  • 関連タイトル:

    エンパイアアースIII 日本語版

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