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台北こぼれ話。全年齢向け(!?)脱衣麻雀「制服麻將 On Line」
台湾ではWebサービスとしてもパッケージソフトとしても麻雀が元気である。一博網路科技の制服麻將ブースは,Taipei Game Show 2007の会場出入り口近くにあって,1日に何度もステージ上でミニイベントが実施され,やけに露出度の高い看護婦さんやらメイドさんやらがうろつくなど,その派手さが人目を引いていた。
制服麻將は,簡単にいってしまえばライトな脱衣麻雀。卓を囲むプレイヤーキャラクターは,セーラー服やOL風スーツ,スチュワーデスの制服などをランダムで身に着けることになっており,勝負に負ければ服を脱いでくれる。といっても脱ぐのはたったの1度だけだ。
ゲームの概要を説明をしてくれた一博網路科技の蔡 舒宇氏によれば,服の下には(どうにも下着に見えるが)水着を着ているし,どれだけ負けてもこの水着は脱がないシステムなので,全年齢対象の麻雀ゲームという話らしい。
同タイトルは2006年9月に正式サービスを開始しており,目新しい作品というわけではない。対戦ルームである“空き卓”をクリックすれば,ほかの3人とオンラインで対局が楽しめるという,ごく普通の対戦麻雀ゲームだ。
そこで,今回あえてTaipei Game Show 2007に出展した理由を聞いてみたところ,従来は看護婦,セーラー服,婦人警官,OL風などの「職業シリーズ」だった女性キャラクターの衣装に,新バージョンとして着物やチマチョゴリなど5種類の「民族衣装シリーズ」が導入されたため,宣伝を兼ねてとのことだった。
プレイ開始時には男性キャラクターを選ぶこともでき,男性用の民族衣装としてはタキシード,テコンドーの道着,マタドール(主役として剣とケープで戦う闘牛士)の衣装など,シチュエーション的にはかなり素っ頓狂な服が追加されている。第一,どれも「民族衣装」じゃないし。なお男性が負けた場合でも,しっかり上半身は裸になる。見たいかどうかはプレイヤーによるだろうが。
基本プレイ無料だが有料版も用意されており,そちらではゲーム内ポイントを購入(1万点=100NT$,370円ほど)する形。ポイントを現金で購入しているため,勝負は自然と熱くなるようだ。
現在のプレイヤーは700〜1000人。これは同時接続者数ではなく,総アカウント数が1000人前後ということである。蔡 舒宇氏は「小学生から遊べます」と言うものの,プレイヤーとしては30代〜50代の男性が圧倒的に多いとのこと。
なお,今後も社長自らどんな衣装を追加するか企画/検討していくという話なので,来年にはまた新しくとんでもない衣装シリーズと,中途半端な脱衣っぷりが見られるかもしれない。
脱がない脱衣麻雀という,まるで禅問答のような製品だったため,あえて話題にしてみたのだが,このゲームのプレイヤーが集中しているのは台南地区だという。台北のゲームショウに来て,台南がどんな土地だか無性に気になるというのも,また楽しからずやである。(ライター:麻生ちはや)
- 関連タイトル:
制服麻將 On Line
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