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SteelSeries,ハイエンドヘッドセット「Arctis Nova Pro」を海外で発売。さらなる高音質の実現と立体音響対応が特徴だ
第2世代となった新型のUSBサウンドデバイス「GameDAC Gen 2」とワイヤレス,またはワイヤード接続型ヘッドセットを組み合わせた製品で,ハイレゾオーディオ再生や,PlayStation 5(以下,PS5)やXbox Series X/S(以下,XSX)の立体音響技術に対応するなど,現行世代のゲーム向けサウンド技術を網羅してきたのが見どころだ。
製品ラインナップは,基本となるPC向けのほかに,PS5向けバージョンとXSX向けバージョンも用意する構成となっている。米ドルでの直販価格は以下のとおり。なお,国内市場での展開は明らかになっていないが,通例どおりであれば日本向けにも投入されるであろう。
●ワイヤレスモデル
- Arctis Nova Pro Wireless:PC,Mac,PS,Nintendo Switch(以下,Switch)対応:379.99ドル(約4万8200円前後)
- Arctis Nova Pro Wireless for PlayStation:PC,Mac,PS,Switch対応:379.99ドル(約4万8200円前後)
- Arctis Nova Pro Wireless for Xbox:PC,Mac,PS,Xbox,Switch対応:379.99ドル(約4万8200円前後)
●ワイヤードモデル
- Arctis Nova Pro:PC,Mac,PS,Switch対応:279.99ドル(約3万5500円前後)
- Arctis Nova Pro for Xbox:PC,Mac,PS,Xbox,Switch対応:279.99ドル(約3万5500円前後)
SteelSeriesの現行製品であるArctisシリーズは,優秀な音質を4Gamerでも高く評価していたものだ(関連記事)。Arctisの路線を継承するArctis Nova Proシリーズは,独自のスピーカードライバーを中心とした「Nova Pro Acoustic System」により,これまで以上の高音質を実現するという。
とくに,付属のGameDAC Gen 2は,ESS Technologyのハイレゾオーディオ対応DAC「Sabre」シリーズ(※詳細未公開)の採用により,S/N比を78%も改善して明瞭なサウンド再生を可能にしたという。
それに加えて,PS5の「Tempest 3D Audio」や,Microsoftの「Microsoft Spatial Sound」といった立体音響(空間オーディオ)技術への対応や,オーディオソリューション企業であるCakewalkのソフトウェア「SONAR」のパラメトリックイコライザ技術を導入したイコライザ機能なども,Nova Pro Acoustic Systemに含まれる要素であるという。
ワイヤレスモデルの場合,付属のGameDAC Gen 2だけでなく,Bluetooth対応のスマートフォンと接続することも可能で,屋外に持ち出して使えるようにもなっている。また,ヘッドセット本体にアクティブノイズキャンセリング機能を搭載するため,電車の中のような雑音の多い環境で使うのにも適する。
さらに,GameDAC経由で接続した機器の音声と,Bluetooth接続した機器の音声をミックスして再生するミキサー機能も備えるという。
なお,ワイヤレス,ワイヤードともにPCでしか利用できないが,マイクの音声入力にAI処理をベースにしたノイズキャンセリングを行う機能もあるとのことだ。
GameDAC Gen 2の仕様には,まだ不明な点が多いのだが,2系統のUSB接続が可能となっており,PCとゲーム機を同時に接続したうえで,簡単に接続先を切り替える機能を備えるそうだ。
また,既存製品の「Arctis Pro Wireless」が備えていたバッテリー充電機能も備えている。付属するバッテリーのうち,1つをヘッドセット側で使いながら,もう1つはGameDAC側で充電しておくことで,バッテリー切れのときに素早く充電済みバッテリーと交換できるわけだ。
ワイヤードモデルでも3万円台後半,ワイヤレスモデルは5万円近いというゲーマー向けヘッドセットでも最高級な価格はハードルとなりそうだが,SteelSeriesのハイエンド新製品となれば,日本でも注目を集めることになるだろう。
SteelSeriesのArctis Nova Proシリーズ製品情報ページ(英語)
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