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[TGS 2013]SteelSeries,本当に久々のシリーズ完全新作。今秋発売予定のヘッドセット「Siberia Elite」と「9H」をまじまじとチェックしてみた
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印刷2013/09/21 01:53

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[TGS 2013]SteelSeries,本当に久々のシリーズ完全新作。今秋発売予定のヘッドセット「Siberia Elite」と「9H」をまじまじとチェックしてみた

Hall 2にあるSteelSeriesブース。東京ゲームショウ2013ではHall 1〜2にわたって「ゲームデバイスコーナー」が設けられているのだが,SteelSeriesブースは同コーナーからちょっと離れたところにある
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 2012年に引き続き,協力メーカー各社と共同で東京ゲームショウ2013へ出展してきたSteelSeries。そんな同社の“出し物”は,8月の「Gamescom」に合わせて発表されたワイヤードヘッドセット「SteelSeries Siberia Elite Gaming Headset」(以下,Siberia Elite)と,Siberia Eliteと要素技術を同じくするコアゲーマー向けヘッドセット「SteelSeries 9H with Dolby Technology」(以下,9H)だ。

 発表時点では製品イメージと限られた情報しか得られなかった両製品。北米市場におけるメーカー想定売価はSiberia Eliteが199.99ドル,9Hが159.99ドルだが,価格未定ながら国内でも10〜11月頃に発売予定として,かなり細かな部分まで製品概要が明らかとなったので,今回はそのあたりをまとめてお伝えしてみたい。

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Siberia Elite
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9H


使い勝手にフォーカスしたSiberia Eliteは

LEDや設定ツールなど,全体的な完成度が一段上がった印象


SteelSeriesブースでは,白と黒の2モデルが参考出品されていた
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 8月29日の記事でお伝えしているとおり,Siberia Eliteは,2009年の登場後,バリエーションモデルが広く展開されてきた「SteelSeries Siberia v2 Full-size Headset」以来,約4年ぶりのSiberiaシリーズ最新作となる。

 まず確認しておくと,発表時点で明らかになっていたのは,以下の情報だ。

  • アーチ状の部品で左右のエンクロージャをつないだ形状や,左耳用エンクロージャから引き出せるブームマイクといった,Siberiaシリーズらしい形状を採用すること
  • 白と黒の2色展開されること
  • エンクロージャ部にLEDが埋め込まれており,好きな色に光らせられること
  • 付属のUSBサウンドデバイスで,Dolby Laboratoriesのステレオ・トゥ・サラウンド技術「Dolby Pro Logic IIx」とバーチャルサラウンドヘッドフォン技術「Dolby Headphone」を採用すること
  • PCだけでなくAndroid端末やiOS端末に対応すること

左右のエンクロージャそれぞれに寄ったところ。LEDのリングを囲むように滑り止め素材が用意されており,ここを指で軽く掴んで回せば,リモコンとして利用できる。LEDの埋め込まれ方も自然だ
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 つまり,「従来の外観イメージを踏襲した,バーチャル7.1chサラウンド出力対応のヘッドセット」といったところで,ある意味,よくある感じの製品といった印象だったのだが,触ってみるとそうではないことが分かった。
 なかでもユニークな特徴と言えるのが,リング状になっているLEDイルミネーション部が,左エンクロージャ側はマイクミュートの有効/切り替えを切り返るスイッチ,右側はアナログのサウンド出力用音量コントローラになっていること。リングは指で探り当てやすいため,装着時に見えなくても,問題なく直感的に操作できる。

 また,ここがリング状になっていることで,埋め込まれるLEDイルミネーションの,「とりあえず光らせておきました」感が軽減され,比較的自然な印象になっていることも指摘しておきたい。これなら,光るデバイスはあまり好きではないという人でも受け入れやすいのではなかろうか。

イヤーパッドは非常に分厚く,ふかふかした感触。ヘッドバンドも大きくしっかりしていて,実際に試着した印象は,見た目どおり,耳を柔らかく,頭部をしっかりと包む感じで,装着感は良好だった。なお,右耳用エンクロージャの底面に3.5mmミニピン端子があるが,これは他のヘッドフォンに向けたシェア出力用。「SteelSeries Flux」と似たような機能も持つわけだ
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付属のUSBサウンドデバイス。「USB Sound Card v2」という名称が与えられている
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 エンクロージャのリング部分にリモコン機能が搭載されたことで,当然のことながら,左エンクロージャから伸びるケーブルからインラインリモコンは廃されている。きしめんのような,平べったいケーブルが先端まで伸びており,この部分は非常にすっきりした。
 その先端は,6ピン仕様の特殊コネクタとなっており,これを付属のUSBサウンドデバイス,あるいは(やはり標準で付属する)3極型3.5mmミニピン×2変換アダプタ,4極型3.5mmミニピン×1変換アダプタに差すと,PCやモバイルデバイスに広く対応できるようになるというのもウリだ。

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USBサウンドデバイスには,Siberia Elite接続用端子とは別に,3.5mmミニピンの入力端子が用意される。汎用デバイスとして,単体販売の予定があるのかもしれない
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本体から伸びるケーブルの先端。6ピンを束ねた端子とされている。今回は実物が公開されなかったが,付属の変換アダプターを使えば,PCやAndroid&iOSデバイスともアナログ接続可能

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 ハードウェア的にもう1つ面白いのは,ブームの先端にあるマイクユニットを交換できるようになっていること。アップグレード用のマイクは未発表で,仕様も未確定とのことだが,SteelSeriesいわく「電源供給の都合で,対応できるのはUSB接続時だけになるかもしれない」とのことなので,かなり本格的な交換用マイクが登場してくる可能性はありそうだ。

ブームの先端にあるマイク(左)と,マイクを取り外したところ(右)。けっこう簡単に着脱が可能なようだ。なお,写真ではマイクの根元で薄いオレンジ色のLEDが光っているが,これはマイクミュートのインジケータだ。マイクが有効な場合は,(すぐ上の段落で右に回り込むように置いてある黒モデルの写真を見てもらうと分かりやすいのだが)LEDが消灯する
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■専用設定ツールはレスポンスが大幅に向上

 SteelSeries製USB接続型デバイスの御多分に漏れず,Siberia Eliteも,動作させるだけなら特別なドライバは不要ながら,細かな設定をする場合は,統合ツール「SteelSeries Engine」を導入する必要がある。
 そして,Siberia Eliteからは,新世代の「SteelSeries Engine 3」が導入されるのだが,そのインタフェースは一新……とまでは言わないもののかなり変わり,ずいぶんとすっきりした。

 並んでいる選択項目を見ると,Dolby Headphoneの有効/無効切り替え,イコライザ,マイクのノイズ低減機能有効/無効切り替え,入力音量にかかわらずマイク音量を一定に保つという機能「Auto Mic Compression」の有効/無効切り替え,マイク入力した自分の声をモニタリングする機能「Mic Sidetone」の(無効を含む)設定,マイク入力音量調整が可能なようだ。

β版のSteelSeries Engine 3。Siberia Eliteの詳細設定はすべてここで行う。注目したいのは,Dolby Headphoneを無効化できる点で,やろうと思えば,充実したマイク機能を活用しながら,バーチャルサラウンド出力には「Razer Surround」を組み合わせたりすることもできるようである
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 驚くべきはその反応速度で,従来のSteelSeries Engineは,何か設定を変更しようとすると,項目によっては若干,もしくは数秒待たされることがあったのに対し,ブースで見たSiberia Eliteは,ほぼリアルタイムでLEDの色変更が可能になっていた。レスポンスは大幅に改善している気配で,これなら,カスタマイズも苦痛にならないだろう。

SteelSeries Engine 3上で「Live Preview」を有効にしておくと,画面上で色を変えるだけで,ぽんぽんとLEDの色が変わっていく。当たり前といえばそれまでかもしれないが,SteelSeries Engineの完成度が,ようやく,万人に勧められるものになりそうな気配は感じられる
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ドライバーやサウンドデバイス,ツールをSiberia Eliteと共通化しつつ,コアゲーマーに振ってきた9H


9Hは本体だけでなく,製品ボックスも展示されていた。発売に向けた準備は着々といったところか
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 お次は,ブースで製品ボックスともども展示がなされていた9Hだ。
 冒頭で「Siberia Eliteと要素技術は同じ」と述べたが,具体的には,採用するスピーカードライバーと,付属するUSBサウンドデバイスおよびケーブル接続仕様が共通になっている。
 USBサウンドデバイスが同じなので,「SteelSeries Engine 3から,バーチャルサラウンドサウンドやマイク周りの設定を行える」という点も変わりない。

エンクロージャのデザインは従来のHシリーズを彷彿とさせるものになっている
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 もっとも,「ゲームにも使える汎用ヘッドセット」たるSiberiaシリーズに対し,Hシリーズは従来からコアゲーマー向けヘッドセットであり,当然のことながら,音づくりの方向性は大きく異なっている。
 採用されるエンクロージャは,従来のHシリーズを彷彿とさせる形状の密閉型だが,9Hでは,ハウジングを二重化して高い遮音性を実現したとされる「Double Enclosure」(ダブルエンクロージャ)仕様になっているとのこと。この設計によって,ゲーム用途により適した音質傾向を獲得できているという。

Siberia Eliteと比べるとやや薄いものの,それでも十分厚めだと言えるイヤーパッドを採用。スピーカードライバーを覆う部分はオレンジになっていた
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 また,使い勝手を左右する部分にも違いがある。ケーブルは,ゲーマー向けヘッドセットでよく見られる布巻き仕様に切り替わり,加えて,左エンクロージャの根元で着脱できるようにもなった。このあたりは耐久性や,持ち運びの容易さ向上を狙った結果だろう。
 さらに,エンクロージャ側でリモコン機能を持たないことから,ケーブル側にマイクミュート切り替え機能と出力音量調整機能を備えたインラインリモコンが用意されたのも,重要な変更点といえそうだ。

 付け加えるなら,左耳用エンクロージャに収納できるブームマイクも,マイクを内蔵する先端部のデザインが変わっている。マイクユニットの交換機能がサポートされないという意味では,9Hのほうがシンプルである。

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布巻き仕様で,着脱が可能なケーブルが採用されている。見るからにしっかりした印象だ
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製品ボックスより。今回は事情により撮影できていないが,インラインリモコンが付属する


 もともとゲーマー向けヘッドセットメーカーとしての実績が豊富なSteelSeriesから,久しぶりに登場する完全新作ということで,Siberia Eliteと9Hが気になる人は多いだろう。国内発売前にチェックできる貴重な機会でもあるので,21日からの一般公開日に幕張まで出かけるつもりなら,一度チェックしてみることをお勧めする。

SteelSeries日本語公式Webサイト

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