プレイレポート
「ベースボールオールスターズ」の正式サービスがスタート。イチオシ選手をチームの中心に据え,ライバル達に挑め
「なぜあの選手を入れなかった」「自分が監督だったらこうしたのに」……そんな思いを持っている人にぜひプレイしてもらいたいのが,本日(2013年4月25日)Yahoo!ゲームで正式サービスがスタートしたPCブラウザ向けゲーム「ベースボールオールスターズ」だ。
本作は,プロ野球12球団の選手や監督のカードで自分だけのチームを編成し,全国のプレイヤーとさまざまな試合形式で対戦して最強の球団を目指す,というトレーディングカードゲームとなっている。
前作に当たる「BASEBALL ALLSTAR'S」はKONAMIの「Digital Game Card」公式サイトで運営されていたが,本作はYahoo!ゲームに居を移して新装開店,といったところ。基本プレイは無料で,参加に必要なのはYahoo JAPAN IDのみだ。Yahoo JAPAN IDなら,すでにアカウントIDを持っているという人も相当いると思われるので,かなりプレイを始めやすい条件だろう。
もちろん,カードやコインといったデータの引き継ぎも可能となっているので,「BASEBALL ALLSTAR'S」のプレイヤーも安心してプレイを続けられる。
本稿では4月10日から行われたオープンβテストでの感想を交えつつ,初心者向けに本作の概要を紹介していこう。
積極的なカード強化が勝利への近道
ゲームシステムの基礎となる選手カードには,レベルや経験値,後述する「リミットブレイク」などのステータスに加えて「パワー」「ミート」「守備」「走力」という4つの能力値や,プレイ可能な守備位置が記載されている。加えて,選手によっては特定の場面で発動する「スペシャルスキル」が書かれているものもある。
また,選手カードには一般的なトレーディングカードゲームと同様に,「コスト」や「レアリティ」という要素がある。
「コスト」は,選手の能力が高いカードになるほど増えていく値のこと。コストはチーム編成時に重要な要素となるが,詳細は後述しよう。
レアリティはカードが成長するレベルの上限に関係するもので,「ノーマル」「レギュラー」「スタープレイヤー」「スーパープレイヤー」「グレートプレイヤー」といった種類に分けられている。
カードゲームに明るい4Gamer読者なら見ただけでわかってしまうだろうが,念のために説明すると,後ろにいくほどレアリティが高くなり,選手の能力値や,レベル上限が大きくなるのだ。同じ選手のカードでも,レアリティが違えばまるで別物なのである。
選手カードは,ゲーム中にもらったり,購入したりする「カードパック」から入手できる。
毎日のログイン時にボーナスとしてもらえたり,試合をすることで貯まっていくVP(ビクトリーポイント)で購入できる「ノーマルパック」からは,ほとんどの場合ノーマルカードやレギュラーカードが出てくるのだが,リアルマネーで購入するゲーム内通貨「コイン」や,全国ランキングの上位に入るともらえるチケットを使えば,スタープレイヤーカード以上確定のパックが購入できる。
ちなみに前作の「BASEBALL ALLSTAR'S」では,ゲーム内で入手できるデジタルカード以外に,実店舗で購入するリアルカードも用意されていたが,本作ではリアルカードの販売は予定されていないとのことだ。
さて,さきほどレアリティの説明でレベルについて触れたが,本作には「レベルアップ」や「リミットブレイク」といった選手の成長要素が盛り込まれている。
レベルアップは,強化したいカード(ベースカード)に,強化用の素材となるカード(素材カード)を合成してベースカードに経験値を溜め,レベルアップさせるというもの。
どんなカードでも素材カードにできるが,合成後に素材カードは消えてしまうので,選択は慎重に行おう。
レベルアップは以外と簡単で,ベースカードがレアカードのスタープレイヤーであっても,ノーマルカード1枚の合成でレベルアップするほど。「これ」と決めたカードは積極的に強化していくといいだろう。
リミットブレイクは,まったく同じカード2枚を合成して,能力をアップさせるだけでなく,レベル上限を伸ばしてしまうというもので,1つのカードにつき最大4回可能になっている。一般的なカードゲームではネガティブな要素になりがちな「カードだぶり」が,本作では有利に働くというわけで,これはなかなか嬉しい。
ゲームではこの選手カードから,一軍登録選手となる25人を選んでスターティングメンバーを決めていくのだが,レアカードを揃えるだけでは,本当に強いチームは作れない。チーム編成には「コスト」という制限が課せられるほか,「コンボ」「調子」「作戦適性」という重要な要素が関係してくるからだ。以下でそれぞれについて説明しよう。
まず「コスト」は,先ほど触れた選手カードのコストに関係するものだ。一軍選手25人を編成するときには,選手カードのコスト合計を,プレイヤーごとに定められた値以内に収める必要がある。リアルマネーに物を言わせてレアカードを集めても,そればかりを使えるとは限らないというわけだ。
続いて「コンボ」は,選手の組み合わせによって生まれるプラス効果のことで,「万能クリーンアップ」「敏腕リレー」「ベストバッテリー」など,さまざまなものが用意されている。所属チームや出身地が同じだったり,経歴やプレイスタイルが似ていたりといった選手の間で成立することがことが多いようなので,いろいろ試してみよう。
「調子」は選手の調子のことで,当たり前だが好調時には能力が高まり,不調時には下がる。本作では1週ごとに選手の調子が更新されていくので,しっかり確認しておこう。
ちなみに,選手の調子更新には,実際のプロ野球における選手成績が参考にされるとのこと。今年ブレイクしそうな選手のカードを手に入れれば,後々「低コストなのにいいカード」として役立つかもしれない。
「作戦適性」はチーム全体に設定する「早打ち」や「待球」,「パワー」や「ミート」といった方針との相性だ。ベンチ入り選手25人全員と相性がいい作戦を設定することはほぼ不可能なので,平均的な作戦をとったり,相性が悪い選手が出ることを承知の上で,自分好みの作戦をとることになる。
極端に相性が悪い選手が出てくると,トレード(ほかのプレイヤーとのカード交換)に出したくなるあたり,なかなかリアルだ……。
ミッションで地力をつけて,ペナントやランキングリーグに挑め
チームを組んでいよいよ試合……となる前に,本作の新要素である「ミッションモード」を紹介しておこう。
これは,いってみればプレイヤー自身の能力を鍛えるモード。ミッションを繰り返していくうちに経験値がたまってレベルが上がり,プレイヤーに設定された「コスト」の値が増え,よりレアリティの高いカードでチームを組めるようになるのだ。
ミッションの実施時には「体力」というステータスを消費する。体力は一定時間で回復するので,溜まっているのを見たらすぐにミッションを実施しておくといいだろう。
さて,いよいよほかのプレイヤーとの試合だ。本作の試合モードは「試合」「ペナント」「ランキングリーグ」という3種類が用意されている。
「試合」は,1試合のみの対戦。相手は検索して選んだり,同等の実力を持ったプレイヤーと自動でマッチングしたりできる。勝利すれば,わずかながらVPが入手できる。
「ペナント」は,プレイヤーが参加チーム数や試合数,DH制の有無といった条件を設定して開催する大会だで最終成績に応じたプレゼントがある。
「ランキングリーグ」は,全プレイヤーが参加するランキング戦。全部で6つのクラスに分かれており,自分がいるクラスで上位に入ると上のクラスに昇格するという仕組みだ。このモードでは,クラス内の順位に加えて,全プレイヤー内での順位も確認できるので,少しでも上の順位を目指そう。
いずれのモードであっても,試合はフルオートで進む。投手交代や代打といった指示ができないのは残念だが,ここはどっかり腰を据えて戦況を見つめよう。
試合の模様は,1打席ずつハイライトシーンで展開されるが,テンポが悪いと感じたら自分が見たいイニングに飛んだり,試合結果だけを確認したりといったことも可能だ。
こうして,新しいカードを入手したり,ミッションを進めたりしてチームを強化しながら試合での勝利を目指す,というのが本作の大まかな流れとなる。
野球ゲームにはさまざまなタイトルがあるが,本作の魅力は,お気に入りの選手に思いっきり肩入れできるところだろう。通常の野球ゲームだと選手の能力が固定されていることが多いのだが,本作ではカードの合成で好きな選手をどんどん強化できるので,その気になれば“守備職人”と呼ばれているような選手が4番に座るようなチームを作ることもできるのだ。
ストイックにランキング上位を目指すのもよし,意外性のあるメンバーを組んで,対戦相手をクスリと笑わせるような楽しみ方をしてもよし。Webブラウザからすぐにプレイが始められるので,野球ファンならぜひこのタイトルで自分のチームを作ってみてほしい。
「ベースボールオールスターズ」公式サイト
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