メキシコで，発売中の「GRAW 2」が回収に？

　アメリカの特殊部隊“ゴースト”チームが，メキシコのテロリストを相手に大活躍するタクティカルシューティング，「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」（GRAW2）だが，ゲームの舞台となったメキシコのChihuahua州で回収されるかもしれないという事態にまで発展した。

　この問題に関しては，以前に「こちら」でもお伝えしたが，アメリカと国境を接するメキシコの町フアレスの市長がゲームの内容に関して不快感を表明するなど，GRAW2をめぐってちょっとした騒動になっていた。
　報道によると，フアレス市を含むChihuahua州のJose Reyes Baeza Terrazas知事が，発売中の同製品を回収するよう命じたということで，騒ぎが一段と大きくなっていることが分かる。

　具体的に，いつどのような形で製品回収が行われるのかは明らかにされていないが，すでに現地の業者などはゲームの取り扱いに慎重な態度を示しているようだ。
　Jose Reyes Baeza Terrazas知事は，メキシコ政府に対してアメリカへの正式な抗議を求め，それに応じたメキシコ政府が情報の収集を始めるなど，このまま外交問題にまで発展しかねない様相だ。（朝倉哲也）