［G★2006＃37］関羽など三国志キャラが登場する，爽快感がウリのオンラインアクションゲーム「WARLORD」

　今年は，E3，ChinaJoy，GC，そしてG★と四つのゲームショウを見てきたが，この中でG★は，ブースとブースの間にあるスペースがかなり広くて，移動しやすい。取材する身としては，大変助かる作りになっているのだ。ただその代わり，ブースの写真を撮る角度を間違えると，人があまりいないように見えてしまうという欠点（？）がある。ところがNeoWizのブースはそんな心配が必要ない盛況ぶりで，誰がどの角度から写真を撮っても，混雑ぶりがしっかり伝わるくらい，多くのゲーマーであふれかえっていた。
　そんな混み混みのNeoWizブースでもひときわ人気を集めていたのが，プレイアブル出展されていたオンラインアクションゲーム，「WARLORD」だ。
　掲載した画面写真を見ると，真・三國無双シリーズを発売しているコーエーに対して，直球（しかも内角高め）で勝負を挑んでいるのが一発で分かるだろう。
　まあ，これほどインターフェースまでもが似ていれば，さすがにゲームの大枠もほとんど同じ。オンラインゲームなので，「真・三國無双BB」が一番近い。



　本作の舞台は，韓国，中国，日本といった東アジアの国々と，ヨーロッパの国々……に似た国が存在する，ファンタジー世界。ヨンゲソムン(淵蓋蘇文）といった韓国の歴史に登場する人物や，関羽といった三国志のキャラクター，騎士風のキャラクターなどが登場する。まだ開発初期段階ということで，詳細は決まっていないが，プレイヤーは傭兵としてゲームに参加し，敵対する勢力と戦うという。
　システム面でも真・三國無双BBを意識したものが採用されており，街でパーティを組み，戦場マップへと入っていく。MMORPGでいうところのミッションやクエストに相当するものも準備されているようで，NPCの依頼に基づき，誰かを倒すといった目的が与えられる。何人まで同時に戦場に入れるのかは，調整中ということで未定。今回展示してあったバージョンでは，6人ほどが同じマップで戦っていたようなので，おそらくそれくらいの規模になるだろう。

すべての試遊PCにパッドが用意されていたのだが，誰もがキーボードで遊んでいるというのも，韓国らしかった

　真・三國無双BBでは武器を鍛えるという要素があったが，戦闘が始まる時点ではみんな同じ能力なので，基本的には操作のうまさが勝利につながる。一方，本作ではキャラクターが成長していくRPG的な要素が盛り込まれているので，操作のうまさよりも，キャラクターの強さが勝敗のポイントになってくるかもしれない。一見似ている2作がゲームの根本的な部分でまったく別物になる可能性もあり，また，そっくりになる可能性もあるわけだ。まだ本作は，開発初期段階ということなので，今後どのようなゲームになっていくのかに注目したい。
　真・三國無双BBは基本的にYahoo! BBユーザーとSoftBankブロードバンドサービスユーザーのみしか遊べないという制限がある。現在日本での展開は未定ということだが，本作がそういった制限なしに，オンラインで同じような爽快感が味わえるのであれば，日本でのサービスを期待する人が増えてもおかしくはないだろう。（noguchi）