プレイレポート
「エースオンライン」,2月12日開始のオープンサービスを前にプレイレポートを掲載
アラリオがサービスを行うフライトシューティングMMORPG「エースオンライン」。“ギア”と呼ばれる戦闘機を操り,モンスターや敵のギアとのスピーディな空中戦を繰り広げるアクション性の高い作品だ。大規模な勢力戦だけでなく,さまざまなパーツや武装を組み合わせて,オリジナルのギアを作り出せるところが大きな魅力だ。
1月29日から2月2日までトライアルテストを行っていた本作だが,本日「こちら」の記事で,早くも2月12日にオープンサービスが開始されることが発表された。今回,オープンサービスに先駆けてプレイする機会を得たので,ここで,実際にプレイした感想を交えながら,本作の概要を読者にお届けしよう。
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生涯の相棒となるギアを選択。変更はできないのでよく考えよう
キャラクターグラフィックスは10種類用意されているが,初期能力に差はまったくない。純粋に見た目の好みで選択すればいいのだ。
ちなみに,本作においてキャラクターはあくまでオマケ的な要素らしく,残念ながら現時点では衣装を着せ替えたり,髪の色を変えたりするといったカスタマイズ性は皆無だ。個人的には,今後の拡張に期待したいところである。
一方,ギアは4種類あり,バランスの取れた能力を持つ“B-GEAR”,サポート/修理系スキルが使える“M-GEAR”,スピードならほかの追随を許さない“I-GEAR”,そして圧倒的な火力を持ち,戦車のように地上からも攻撃ができる“A-GEAR”と,それぞれ特性がまったく違っている。MMORPGでいえば,職業にあたるこれらのギアは,一度選択すると,もうゲーム中で変更することはできないので,よく考えて自分のプレイスタイルに合った機体を選ぼう。
余談だが,本作で用意されているプレイヤーキャラクターはなぜだか年齢層が妙に高い。10代は一人もおらず,下は20歳,上は43歳という,渋いオジサマとお姉サマ好きには堪らない(?)設定になっている。いずれはエースパイロットを名乗るであろうキャラクター達ならば,それくらいに熟練のパイロットでなければならない……のかもしれない。
各キャラクターについては公式サイトで詳細な紹介が見られるので,気になる人はチェックしてみよう。
キャラクターとギアを決定すると,次はチュートリアルを受けることができる。スルーしてゲームを開始することも可能だが,クリアすればご褒美もあるし,何よりミニスカがセクシーなオペレーター,“ジーナ”(CV.田中敦子さん)が手取り足取り操作方法を教えてくれるのだから,受けない手はないだろう。ちなみに,階級が“少佐”なのかどうかは不明だ。
STG+MMORPGの独特なゲーム性。大規模な対人戦が一番の目玉か
チュートリアルを済ませると,傭兵であるプレイヤーはまず中立都市“フリースカ”に降り立つ。レベル11になり,所属する勢力を決めるまでは,ここを中心にミッションをこなすことになるようだ。
なお,レベル11で選択した勢力がBCU(政府軍)なら“バイジェニューシティー”,ANI(反政府軍)なら“アーリントンシティー”に送られる。それ以降,敵軍のプレイヤーとは会話すら不可能になるので注意だ。
街ではパーツやアイテムの購入が可能で,基本的にどの街も見た目が違うだけであり,利用できる施設は共通となっている。
ミッションには「シナリオミッション」「一般ミッション」「番外ミッション」の3種類があり,敵を一定数倒したり,特定のアイテムを獲得するといった一般的なMMORPGと同じような内容となっている。
ちなみに,シナリオミッション以外は直接ストーリーに絡んでこないし,必ずクリアしなければいけないという義務もない。
しかし,ゲーム内通貨である“SPI”は主にミッションの報酬で手に入るので,積極的にこなして行ったほうが良いだろう。
MMORPGでありながら,本作の戦闘はフライトシューティングとなっており,非常に珍しいタイプの作品だといえる。
操作にはゲームパッドも使用できるが,マウスとキーボードでも操作感は非常に快適。基本的な操作方法はFPSと変わらないので,PCゲームに慣れている人ならば,むしろマウスのほうがプレイしやすいかもしれない。
仲間と“編隊”を組むことも可能で,その場合はリーダーが移動を担当し,隊員は攻撃とスキルの使用に集中できるとのことだ。また,編隊のスピードはリーダーに依存するため,機動性の高いギアがリーダーを務めるのがいいだろう。
ギアの武装は全機共通して“バルカン”と“ミサイル”の2種類のみで,バルカンはある程度敵の進路を予想しつつ撃たなければ当たらないが,ミサイルにはホーミング機能があるため非常に命中しやすく,スピードを誇るI-GEARでもなければ避けるのは難しい。
しかし,A-GEARだけはいろいろと特殊で,バルカンの火力がほかのギアと比べてかなり高めに設定されている。その一方で,火力の大きさと引き換えなのか,ミサイルにホーミング機能がないといった特徴を持っている。
そのため,A-GEARを選んだプレイヤーは,序盤こそ苦労するかもしれないが,後々使いこなせるようになってくると対ギア戦では最強の性能を発揮するとのこと。大器晩成型のギアだといえるだろう。
また,戦闘では普通にバルカンやミサイルで攻撃する以外にもスキルを使用することもできる。武器の攻撃力を増加させたり,射程を増加させたりと,その効果はさまざまだ。中でもギア特有のスキルには非常に強力な物が多く,そして修得可能レベルも高い。
敵とのレベル差が大きいと,ダメージがまったく通らかったりもするので,MMORPGらしくプレイヤースキルと同じくらいレべリングが重要になりそうだ。
そして本作の最大の特徴が,数百人規模で繰り広げられる勢力戦だ。本作では月に一度,勢力ごとに所属プレイヤーの投票によって“指導者”が選出され,指導者は自らが指名した副指導者らと協力して勢力戦を指揮することになる。
さらに,通常,勢力の異なるプレイヤー間での会話は不可能だが,指導者同士のみ“ささやきチャット”でやり取りができる。
ちなみに,本作において最も大規模な戦いとなる“母船戦”は,指導者同士が相談して日程を決めることになる。母船戦で目標となる母船はいわゆるレイドボスのような存在で,簡単には沈められないという。さらに,母船戦に参加するにはレベルが40以上必要とのこと。これらは,インタビューでも語られていたので,興味がある人は「こちら」のインタビューも見ておこう。
今回の先行プレイでは勢力戦を体験することはできなかったが,実際にどのような戦いが展開されるのか,大いに注目したいところだ。
いろいろな意味で今後の展開が楽しみな作品
MMORPGの要素を満遍なくおさえつつ,シューティングゲームの魅力も取り込んだ,良い意味で欲張りな作品になっているエースオンライン。全体的に魅力的なゲームに仕上がっていると感じられたものの,やはりキャラクターの着せ替えなし,モーションなしというのは少々残念だ。ギアのカスタマイズや戦闘に関しては出来が良いだけに,どうしてもアバター性の貧弱さが目立ってしまう。
せっかくビジュアルに魅力のあるキャラクターが揃っているのだから,個人的にはもう少しプッシュしても良いのではないだろうかと思う。個人のドッグを所有でき,原寸大(?)のギアを見回せたり,カスタマイズできたりしたらなーといったさまざまな拡張の可能性を,街中を移動するキャラクターを見ていると妄想してしまうのだ。
もっとも,本作はギアがメインのゲームであり,キャラクターはあくまでオマケなので,仕方がないと言えば仕方がないことなのかもしれない。なにより優先されるのは,本作の“コア”になる,ギアを中心とした戦闘などのゲームバランスの調整や拡張なのだ。こちらが疎かになっては,目も当てられないだろう。
2月12日からオープンサービスが開始される本作。キャラクター部分を含めて,今後のアップデートによる展開にも期待していきたい。
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