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バンダイナムコゲームスが10月16日に発売予定のリアルタイムストラテジーゲーム(以下,RTS),「銀河英雄伝説」の体験版&ベンチマークを4GamerにUpした。本作は,壮大な銀河の歴史を綴った同名のベストセラー小説をゲーム化したもの。プレイヤーは,常勝の天才こと「ラインハルト・フォン・ローエングラム」や不敗の名将「ヤン・ウェンリー」といったお馴染みのキャラクター達(艦隊)を操りながら,敵勢力の打倒を目指す。
銀河英雄伝説といえば,これまでにも幾度となくゲーム化されてきた人気シリーズなわけだが,今作は,あの独特の艦隊戦を,雰囲気そのままに再現してしまおうという意欲的な内容になっているようだ。ゲームはリアルタイムで進行するシステムを採用しており,プレイヤーは,艦隊単位で表現されるユニットを操作して,敵艦隊を撃破していく。
操作やシステムは,非常にシンプルにまとめられており,移動して敵の艦隊を射程内に収めると自動的に砲撃が開始され,交戦状態となる形。ただ海外製のRTSなどとは違って,一回敵をクリックしたら自動的にずっと追尾して攻撃する……というようなスタイルではなく,こまめに艦隊を操作して,艦隊の向きや移動先を制御する必要がある。特殊攻撃である「ミサイル攻撃」も,敵艦隊をちょうど良い間合いに捉えた瞬間に発射しないと当たらないなど,ストラテジーゲームながらも,かなりアクション性を重視した内容が大きな特徴だ。ゲームの雰囲気や方向性という意味では,近年アーケードで人気を博している「三国志大戦」や「機動戦士ガンダム カードビルダー」のそれに近いといえば,伝わる人には伝わるだろうか。一瞬の判断,機転が戦局を左右する……今作は,そんな作品に仕上がっているのである。
銀河英雄伝説の戦闘シーンをそっくりそのままゲーム化するというのは,言ってしまえば,銀英伝ファン(の一部)にとっては長年の夢であったわけだが,今回の作品は,その夢にかなり近づいている感がある。原作(というか,アニメ版)の雰囲気を保ちながら,うまーくゲームとして抽象化されているという印象だ。
登場するキャラクターは,ラインハルトやヤン以外にも,キルヒアイス,ロイエンタール,ミッターマイヤー,アッテンボローなど70名以上。もちろん,それぞれは専用の旗艦に搭乗して出撃し,ゲーム中では,原作ファン涙ものの「名言」を口にしつつ,戦闘をより盛り上げてくれる。セリフが音声ではなく,テキストベースなのは正直残念なところだが,それでも本作の持つ“原作っぽさ”は,かなり良い感じだといえるだろう。近年の銀英伝ゲームの中では,一番の出来映え(まぁ好みもあるだろうが)といえそうだ。
なおこの体験版では,ラインハルト艦隊を指揮して,同盟軍の艦隊と戦う戦術パートを,15分という制限付きで楽しめるほか,艦隊戦を眺めながら動作検証が行えるベンチマークモードが用意されている。
戦術パートは,操作こそシンプルだが,ちゃんと操作しないと結構あっさりやられてしまうので注意。コツとしては,空戦部隊の「ワルキューレ」を随時出撃させること,ここぞ!というところでラインハルトの特殊能力「常勝の天才」を駆使するというあたり。RTSは不慣れでなかなか勝てない……という人は,そのへんを念頭に置きながら遊んでみるとよいだろう。
「銀河英雄伝説」公式サイト
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