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[GDC07#11]自動生成ツール「ProFX」とは何か
実は,この時間帯にはAMDのDirectX 10対応ハードウェアを使った新作デモの話が行われるはずだったのだが,(正式なアナウンスはないものの)次世代チップの延期によりキャンセルとなってしまったようだ。次世代Radeon正式発表前に映像が見られるチャンスだったのだが,惜しいこととなってしまった。
生成例を見てみよう。
こういうものが簡単に生成できるなら,自動化したいと思うのではないだろうか。テクスチャだけでなく,簡単なオブジェクトも自動生成して使用できるのも特徴の一つだ。講演では,草や木の自動生成例が挙げられていた。
問題は,プロシージャル化によってどれくらい負荷が軽減されるのか,である。上述のRoboBlitzの場合の数字が示されているので,見てみよう。512MBのテクスチャを読み込む場合,HD-DVDで112秒,BluRayで113.7秒,8倍速DVDで48.4秒,ネットワークから読み込むと64秒かかる。これが自動生成では25秒で済むという。巨大なテクスチャは,読み込むより自動生成したほうが速いということである。
RoboBlitzでは,73種類の材質(188枚のマッピング)を使用しており,その2/3でαチャンネルが使用されているという。ほとんどは256×256ドットの大きさで,総容量は80MBだ。そしてこれを,280KBに圧縮されたデータから,4秒で生成できる。
GPUの強大なパワーを用いることで,いろいろなことができる。テクスチャやオブジェクトの自動生成に関する研究は今後も進んでいくだろう。なお,ProFXでは高速なDXT変換もサポートしているのだが,現在はCPU版のみで,GPU版については開発が進んでいるものの,内容は「極秘」だそうだ。新GPUの早期の登場に期待しよう。(aueki)
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