連載
「モンスターハンター フロンティア オンライン」(以下,MHF)では,9月5日に大型アップデート「シーズン1.5“ティガレックス、咆哮”」が実装され,ハンターランク51〜99が開放,ティガレックスやリオレイア希少種,リオレウス希少種などの狩猟に出かけられるようになった。
MHFでは,ハンターランク31が大きな区切りとなる。ハンターランク30の公式狩猟試験をクリアすると,大老殿に入場して,“上位クラス”のクエストを受けられるようになる。上位クエストでは,いままで受けてきたクエスト(下位クエスト)では手に入らなかった素材が手に入るようになる,というのが最も大きな違いだ。
非常に大ざっぱな説明をすると,上位クエストの概念はシューティングゲームにおける“2周め”の感覚に近い。すなわちモンスターの体力/攻撃力/防御力は上昇しているものの,攻撃の予備動作など基本的な動きは変わらず,下位クエストの攻略法がそのまま応用できるのだ。
本連載の第2回で,編集部のoNoが「ハンターランク31を超えても怖くて手が出せない」などとヘタレなことを書いていたが,一口に上位といってもその難度はクエストによってピンキリだ。究極のハンターテクニックを身に付け,最強レベルの武器/防具を揃えなければクリア不可能と思えるクエストも中にはあるが,難度の高い下位クエストより簡単なものもある。そこで今回は,上位初心者(なにそれ?)向けに,上位クエストのコツと楽み方を紹介しよう。
初めて上位クエストに挑戦するときは,まず比較的クリアしやすいドスランポスやドスファンゴの狩猟にソロで挑戦してみよう。モンスターがどの程度強くなっているか確認できる。このあたりは,下位クエストの序盤と同じ感覚だ。
ドスランポスやドスファンゴは,上位クエストに挑戦できるプレイヤーなら楽勝のはず。なのに,上位クエストでは攻撃してもなかなか倒せる気配が見えないため,最初は面食らうことだろう。しかし先述したとおり,行動パターンは基本的に同じなので,下位クエストの延長線上にあり,時間さえかければクリアできる。
ドスランポスやドスファンゴの上位クエストを無事にクリアできたら,お次は初級者にとって格好の練習台だったイャンクックに挑戦してみよう。イャンクック“本体”は,やはり下位クエストと同じパターンで攻略できるので,上位クエストだからといって恐れることはない。
さて,ここであえて“本体”と書いたのは理由がある。実は上位クエストでは,メインターゲット以外のモンスターが季節によって異なることもあるのだ。例えばイャンクックの場合,繁殖期だとザコモンスターとしてドスランポスが1体登場する。
この場合,当然ドスランポスを先に片付けておかないと,イャンクックを首尾よく追い詰めても,肝心のタイミングで邪魔が入る可能性が高くなる。上位クエストは,大型モンスターとのタイマンというよりも,クエストクリアの面で高難度になっていると考えればいいだろう。
そのほか,多くの上位クエストにおいて,ガブラスと大雷光虫がザコモンスターとして登場する。ガブラスは毒液を吐いて攻撃してくるうえに,空を飛んでいるため攻撃しづらい。また大雷光虫は,麻痺攻撃を放ってくるだけでなく,一定数を倒すまでは同じ場所に出現し続けるのが厄介だ。
いずれもまともに倒すのが面倒で,放っておくとさらに厄介になるという迷惑な存在だが,幸いなことに昼と夜で出現エリアが異なるクエストも多い。武器の種類やプレイスタイルにも左右されるが,これらのモンスターが苦手だという人は,同じクエストでも昼夜を変えたり,戦うエリアを変えたりするといいかもしれない。
MHFでは,クリア条件が「〜の狩猟」となっている場合,ターゲットのモンスターを討伐しても捕獲してもクエストを達成できる。討伐はモンスターの体力をゼロにすること,捕獲はモンスターの体力を一定値以下に減らしてから罠と捕獲用麻酔玉を使って捕らえることだ。
下位クエストでは,捕獲目的でない限り討伐していたことが多いと思うが,上位クエストでは捕獲が重要となる。というのも,上位のモンスターは下位と比較して大幅に体力が上昇しており,討伐には非常に時間がかかるからである。とくにディアブロスやグラビモスは,下位クエストでもクリアに時間がかかる大型モンスターだったが,上位クエストではさらにパワーアップしており,それに比例して討伐に必要な時間も伸びてしまう。
しかし討伐ではなく捕獲ならば,クエストクリアまでの時間が短縮できる。体力を残り4割まで減らせばモンスターを捕獲できると仮定した場合,乱暴な計算だが,捕獲すればクエストクリアまでの時間を4割短縮できることになる。場合によっては,下位クエストの討伐より短い時間でのクリアも可能だろう。もちろん時間効率が上がるだけでなく,プレイヤー自身の集中力も途切れにくくなるという効果も期待できる。
なお,捕獲で面倒なのが罠や捕獲用麻酔玉の調達だが,本連載の第1回で書いたように,マイガーデンや道具屋の特売日を活用するといいだろう。また,ハンターランク31を超えると,マイガーデンの“掘り出し物”でシビレ罠が手に入る確率がぐんと上がるので,マイガーデンはあまり使っていないという人も,ときどきはチェックしてほしい。
捕獲可能となる体力の基準は,モンスターによって異なる。MHFでは,モンスターの体力が数値やゲージなど目に見える形で表示されず,捕獲可能なタイミングが計りにくい。上位クエストに挑戦できるハンターランクに到達していれば,モンスターがエリア移動するさいに脚を引きずる,頻繁に怒り状態になる,特定エリアに逃げ込むなど,捕獲可能な兆候は把握できているだろう。ただ,頻繁に空中に舞い上がるリオレウスや,地中に潜って移動するディアブロスなど,どうしてもサインを見逃しがちなモンスターも多い。クエストメンバーの構成によっても状況が変わってくるので,こればかりは感覚をつかむまで慣れるしかない。
一度捕獲に失敗したら討伐するしかない,という状況に陥るのを避けるため,クエストメンバー全員が罠アイテムを所持してクエストに出かけるよう心がけるといいだろう。また,落とし穴/シビレ罠は,モンスターによっては無効だったり,設置できる場所が制限されたりすることにも注意したい。
なお,捕獲のほうがクリアが楽とはいっても,モンスター討伐後の剥ぎ取りでしか入手できない素材もある。きちんと確認しないと,いつまで経っても必要な素材が手に入らないといったケースも起こり得るので気をつけよう。
このように,上位クエストだからといって,それほど尻込みする必要はない。MHFを始めたときを思い出して,まずは上位クエストで難度の低いものにチャレンジ,そして捕獲メインで慣れていけばいい。
さて,上位クエスト(や一部の配信クエスト)では,大型モンスターが2匹同時に登場するものが用意されている。これらのクエストでは,主に体力などが高めに設定されている亜種の狩猟がメインターゲット,もう一方の原種の狩猟がサブターゲットに設定されていることが多い。
もちろん,普通に狩猟してもいいのだが,ここでは筆者の周りでちょっと流行っている遊び方を紹介しておこう。
それは,モンスター2匹狩猟クエストを利用して,クエストメンバーで狩猟競争をするというものだ。例えば,メンバーが4人なら2人ずつでチームを組み,それぞれ原種のみ,亜種のみを全力で狩る。普通に考えれば,能力の劣る原種狩猟のほうが早く終わるはずだが,さまざまな要因で,そううまくいかないのが面白い。とくに2匹が同じエリアに入って大乱戦になり,狙っていないほうのモンスターから致命傷を負わされて大きく後れを取ったりと,不確定要素が大きくなる。下位クエストの延長とは違った楽しみ方ができるはずだ。
また,装備やプレイヤーのテクニックに明らかな差がある場合には,原種1に対して亜種3など,クエストメンバー間でルールを調整するといいだろう。
筆者の経験だと,この遊び方が最も適しているクエストは,リオレイアが登場する「百花繚乱」。まずリオレイアは図体が大きく派手な攻撃が多いため,狭いエリアに2匹が揃ったときはさまざまなハプニングが起こりやすい。また,リオレイアは隙が多いため,ハンターの腕によっては狩猟完了までの時間をかなり短縮できて爽快感があるのも大きい。クエストメンバーの装備などによっては,ゲリョスの「毒の嵐」やフルフルの「赤と白」もお勧めできるし,ガンナーが揃った場合にはガノトトスの「大漁」もいいだろう。
なお,亜種の存在しないドスランポスやドドブランゴにも2匹狩猟クエストは用意されているが,2匹が同じエリアに入った場合に見分けがつきづらいため,この遊び方はあまりお勧めできない。またディアブロスやグラビモスといった,1匹の狩猟にそもそも時間のかかるモンスターも,やはり適当ではないかもしれない。
ひたすら時間短縮を目指して狩り続けるのももちろんアリだが,プレイヤーの思いつき次第では,違った楽しみ方もできるのである。上位クエストをまだ受けられないというハンターランク30以下のプレイヤーも,配信クエストで受注可能な2匹狩猟クエストを見つけたら,ぜひ試してみてほしい。
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