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[Gamescom]ようやく帰ってきたサム・フィッシャーが活躍する「Splinter Cell: Conviction」。その四つの特徴とは
ケルンで開催されたGamescomでは,4点のスクリーンショットが公開された以外,残念ながらこれといった新発表はなく,エンターテイメントホールのUbisoft Entertainmentブースに設けられたシアターでは,2009年6月のE3で紹介されたシーンが紹介されていたという状況。それでも,一般来場日には長蛇の列ができており,2006年の「Splinter Cell: Double Agent」以来,3年近くも姿をくらましていたサムオヤジに対するドイツゲーマーの期待の高さを感じさせていた。
6月3日に掲載したE3 レポートにもあるように,Convictionのサムはもはやサードエシェロンのエージェントではなく,娘のサラを殺した犯人と,その背後にある陰謀を追う一人の男だ。従来のような「超ハイテク装備」や「本部の支援」は期待できず,そのためゲーム性はかなり変化している。どう変わったのか,公開されたスクリーンショットに沿って簡単に紹介してみよう。
■Interrogation
特殊訓練を受けたサムは,人間の体のどこをどう痛めつければ最も効果的かを熟知している。今回は,従来作のように背後に回って「尋問する」キーを押すだけではダメであり,ときには写真のような荒事もこなさなければならない。
この場合のサムの動きは完全にコントロールでき,手近にあるさまざまなオブジェクトを使って相手に口を割らせる必要があるのだ。相手を鏡や便器に叩きつけたりなど,いつもの彼からは想像も出来ないような残酷なムーブが使え,最終的に相手をどうするかも選ぶことになるようだ。
これ以外にも,ゲームに登場する多くの対象にインタラクトができ,Convictionの自由度はかなり高い。
■Last Known Position
従来作では,例えば口笛を吹くことで敵の注意を引きつけ,近寄ってきた相手の背後に回って羽交い締め,などという作戦が一般的だったが,それを視覚化したのがこの“Last Known Position”だ。
敵がサムの姿に気づき,Last Known Positionが成立すると,写真のように白いシルエットが残る。プレイヤーはただちにスニークでその場を離れて移動し,敵が彼の残像に気を取られているスキに逃げるなり,意外な方向から攻撃するなりすればいいわけだ。
要するに相手が何を考えているかが分かるわけであり,スニークから戦闘,そしてまたスニークというなめらかなゲームの流れを生み出すとされている。
■Projected Texts/Movies
尋問の結果や侵入すべき場所や目的などは,掲載した写真のように手近な壁に映像として映し出される。この非常に映画的な手法は,プレイヤーの注意をサムからそらすことなく,必要な情報を確実に知ってもらうために採用されたものだ。
スクリーンショットにもあるように,これは各種の情報だけでなく,彼の精神状態を表す演出としても使われる。娘を殺した犯人に近づくにつれ,彼女の最後の姿がサムの脳裏に浮かび上がり,怒りを新たにするのだ。個人的には,うっかりしているうちに見逃さないか心配である。
■Mark & Execute
スクリーンショットはちょっと違うのだが,Convictionでは,ターゲットの頭の上に白や赤のドットが表示される。赤いマークの敵は確実に倒せる相手であり,ワンボタンでヘッドショットが決まる。これは,高度な射撃能力を持つサムの雰囲気をプレイヤーに堪能してもらうために導入された仕掛けだ。
とはいえ,あくまで「スニークが成功した場合の報酬」としての位置づけであり,いつも使えるわけではない。状況を正確に判断し,目標に正しく接近し,正確な瞬間を捕らえたときだけ使用が可能になっているのだ。もし失敗して撃ち合いになった場合は,かなり面倒なことになるという。
発売は2010年に延びてしまったが,新しいサムの姿が待ち遠しい。ウェルカムバック,サム。
- 関連タイトル:
Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction
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