連載
ルーセントハート連載 / 第4回:うお座の女魔法使いはラビリンスで濡れ手に粟です
本連載も後半に差し掛かり,マイキャラであるCatoNineTailsもレベル33と,3次転職に手の届く範囲に近づいてきた。だいたいレベル20台後半から多くのプレイヤーは,慣れ親しんだトリーアを離れ,拠点を商業都市「ゴードン」に移しているはず。生産スキルのほうも,レベル10ごとのクエストを順調に消化していれば,レベル6にはなっている。
さて,このあたりからレアな装備を作れるレシピもぼちぼち出始めるものの,普通にプレイしているとまず素材が到底足りない。露店から購入していては資金繰りが追いつかないし,同時にレベルも上がりづらくなってきたな,と感じ始める時期だ。そこで今回は,経験値も素材不足も解決できるお得なシステム,「ラビリンス」と「ハッピーパイロット」について解説しよう。
ラビリンスとは地下ダンジョンの一種で,街のすぐ外にある「星石召還台」に3色の「星石」をはめこむと出現する,特殊なエリアである。ラビリンスにはクエストに関わるものと,プレイヤー間で通称「自作ラビ」と呼ばれる2種類のタイプがあり,経験値やアイテムが美味しいのは後者の自作ラビのほうだ。
クエストで訪れるラビリンスは,NPCがくれたそのクエスト専用の星石をスロットにはめるだけ。内部の構造や出現するボスモンスター,難度などは固定されている。ラビリンスにまつわる依頼を複数受けると,たちまち鞄の中が星石で圧迫されてしまうのだが,クエストを放棄すれば自動的に星石も破棄される。また,星石だけを捨ててしまい,誰かほかのプレイヤーのパーティに便乗してもクエストは遂行できる。
もう一つの自作ラビと呼ばれるほうだが,こちらはモンスターが稀にドロップする星石を青/赤/黄の3色で揃え,これを召還台にはめこむタイプのものだ。星石のレベルは最低10から5刻みに上がり,「鉱脈」「素手」「キマイラ」「悪弟子」といったさまざまな名前がついている。異なる名前の星石を組み合わせることで,ラビリンスは迷路の構造と階層,出現するモンスターの種類とボスモンスターの有無などが変化する。すでに熱心なプレイヤーによって,倒しやすいボスの出る星石,美味しいアイテムが出る星石の組み合わせなどが研究され,自作ラビのメンバー募集時には石の名前を添えるケースも目立ってきている。
基本的にフィールドに出現するモンスターよりはるかに強力な,精鋭や英雄,ときには究極といったランクのモンスターが出現するので,ラビリンスはパーティで挑戦するのが普通だ。理想的な職業構成はタンク役の前衛2名,回復/支援2名,後衛2名という感じだが,ルーセントハートではなぜかマジシャンの人気が高く,時間帯によってはバランスよく人を集めるのが難しい。事前の打ち合わせをしっかりしておけば,回復/支援1名に後衛3名,あるいは高レベルの前衛1名に後衛3名というパーティでもなんとかなるようだ。
ラビリンスの途中で戦闘不能になっても心配はいらない。いったん街に戻り,再び召還台からラビリンスに潜れば仲間との合流が可能なのだ。一度モンスターを倒した場所にはリポップしないため,安心してあとを追いかけられる。ただし,内部に誰もいない場合のみ,5分後にラビリンスは崩壊してしまう。装備品の修理や回復アイテムの補充が必要なときは,誰か一人がラビリンス内に(死んだままでも)残り,ダンジョンの維持に努めよう。
サンプルとして今回は敵の種類もラビリンスの見た目も,まったく違うことがよく分かる,レベル35のラビリンスを二つのパターンで試してみた。
レベル30以上のラビリンスをクリアすると,パーティボーナスの経験値が入るうえに,生産素材が多いときには100個単位で手に入る。ボスモンスターからはいまだに人気の高い素材,「高音水晶」も10個,20個と取れるため,今までの素材不足が嘘のように解消されるだろう。
ただし正確な情報ではないが,どうやらドロップアイテムの分配はランダムに決まるようで,同じパーティメンバーでもアイテムの入手率にはかなりのばらつきがある(運勢も関係しているかも?)。
また,ラビリンスの中にある宝箱は,開けた人だけが中身を取れるシステムなのだが,最近は効率重視ですべての宝箱を開けずに入り口から最終ボス目指して最短ルートを取るプレイヤーも増えており,シャイだったり,遠慮がちなプレイヤーは宝箱の数が足りずになにも取れないといったケースが多い。ほかのMMORPGに実装されているような,ルート権限が順番に巡る方式や,全員が平等にアイテムをもらえるシステムなどを参考に,もう少しスマートなスタイルに改善してほしいところだ。
HPシステムを利用できるのは,現在はアトリアサーバーで1チャンネル限定,レグルスサーバーで4チャンネル限定となっている。そのため対象チャンネルだけが満員という時間帯も多い
ラビリンスほど美味しいわけではないが,ルーセントハートの特徴的なシステムで楽しく遊びながら,経験値やアイテムを獲得できる「ハッピーパイロットシステム(以下,HPシステム)」について説明しよう。簡単にいってHPは,ユーザー自らがゲーム内イベントを作れるシステムのことだ。
まずはクエストを作成,提供する方法だが,「Hキー」を押してHPシステムのウィンドウを開き,「作成/修正」タブを選択。イベントの開始と終了時間,イベントの名前,イベンターNPCを立てる位置,参加者が集めなければいけないアイテムといった基本事項に加え,参加者のレベルや職業,星座などの制限を順番に指定していくだけで簡単に作れてしまう。もちろんイベント主催者は賞品や賞金を設定しなければいけないのだが,プレイヤーは参加したイベントに対して評価ポイントをつけられる。評価ポイントを溜めることで,ハッピーパイロットレベルが上昇。レベルによって参加人数を増やせたり,より複雑な内容のイベントが設定できるシステムゆえに,労力に見合わない報酬を設定するようなイベント主催者は少ないようだ。
逆にイベントを楽しみたいプレイヤーは,同じく「Hキー」の「Event」タブで,今日登録されているイベント一覧をチェック。時間帯や内容,自分のキャラクターのレベルなどを考えて,参加したいイベントを選び「申請」ボタンを押すだけだ。開始時間になると画面上に「イベント開始」の文字が表示される。あとは話しかけるNPCのところへ移動したり,指定されたアイテムを集めればいい。イベント名が「話すだけ」となっているのは,指定した位置にいるNPCに話しかければ経験値や賞金がもらえる,一番簡単なタイプだ。試しに一つ参加してみたところ,狩りをしながらのんびり3位入賞で,約1万5000ポイントもの経験値がもらえてしまった。ソロプレイが多く,キャラクターのレベルが伸び悩んでいる人ほど,HPシステムは積極的に参加してみてほしい。
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