連載
ルーセントハート連載 / 第3回:うお座の女魔法使いの恋愛運はもっとピンチでした……
冒頭からいきなりで大変申し訳ないのだが,今週のCatoNineTailsはとても落ち込んでいる。転職から生産スキルによる洋服作りを始め,ルーセントハートの魅力を読者に伝えるべく,3週にわたり頑張ってきのだが,ここにきて大きな挫折を味わうハメになったのだ。彼女を泣かせたのは,「ほしとも」を探す「キューピッドシステム」である。
ルーセントハートの大きな特徴の一つだが,使い方がよく分からないという理由でまだまだ利用者も少ないこのキューピッドシステムの手順を解説しつつ,CatoNineTailsに起きた悲劇を今週はお伝えしようと思う。
そもそもキューピッドシステムとはなにかから説明しよう。これはトリーアを始め,各都市に必ずいるNPC「愛神クピド」に話しかけ,キャラクターの基本情報を登録すると,リアルタイムで1日に3回,条件が合う「ほしとも」をクピドが探してくれるというものだ。ただし,ほしともになれるのは,必ず異性のキャラクターと決まっていて,最大3人までほしともになれる(標準状態)。
では,ほしともになるメリットはなにか? ほしとも専用のダンジョンに挑戦できるほか,ほしとも同士が同じパーティで戦闘を行うと,通常の経験地とは別にHTPというポイントを獲得できる。このHTPを使ってあれやこれやと,いろんなコトができるのだが,それはこのあと詳しく説明する。とにかく,ほしともを作っておくと,いいことがたくさんあるのだ。
キャラクター名の横にある丸い部分をクリックすると,そのキャラクターに対するアクションを選択できる。とくに有用なのはいちばん上にある「追尾」だ。これを使うと,そのキャラクターのあとを自動的に追いかけていくようになる。ダンジョンの中を走ったり,街まで戻ったりと,走っている人を見かけたら楽チンで移動できる可能性がある。
ある程度近づいてないと機能しないのと,なにか操作をすると止まってしまうことなどに気をつければ,非常に便利に使える機能なのでぜひ活用したい。
なにはともあれ,ほしともを探すためには,まず「愛神クピド」のところへ行き,キャラクター情報を登録しなければならない。登録する情報は「あなたの人間性」と「理想の友達の条件」に分かれており,それぞれ「個性」「外見」「性格」「星座」の4種類……って,これじゃまるっきりお見合いじゃない!? ゲーム内のベストパートナーを探すのだから,てっきりキャラクターレベルや「ファイター/メイジ系」などのクラス,主なプレイ時間帯といった情報を登録するのかと予想していたのに,これはまさに履歴書&釣書。筆者が求めていた“友達から始まる爽やかなお付き合い”というより,外見だの性格だの,やけにリアリティのある情報を求められている。これで顔写真の提出を求められたら完璧だ。
気を取り直して各情報を説明すると,個性とはプレイヤーの年齢,外見はキャラクターレベル,性格は情熱的だの楽観的などのタイプが用意されており,いずれもプルダウンメニューから選ぶだけだ。最後に自己紹介を記入したら,あとは1日3回のマッチングを待つだけである。マッチングは,午後1時,午後8時,午前0時の3回行われる。
以前掲載された開発者インタビューにもあるとおり,台湾では女性は女性キャラを,男性は男性キャラでプレイするのが当たり前という習慣から,おそらくこのキューピッドシステムでも本当の自分に近い情報を登録するプレイヤーが多いのだろう。
なお,賢いプレイヤーの中には,お互いの条件を教えあうことでマッチングの確率を上げ,うまいこと友達同士でほしともになった人もいるようだが,今回の連載では一切ヤラセなし。かなり本気でほしとも探しに臨んでみた。なんというか,どんな素敵な男性でも親が勧めるお見合いよりは,「友人の友人」とか「偶然知り合って」とか,自然な出会いにこだわりたい女性の心理ってやつですよ(編注:といってますが,あまりにマッチングしなかったので,手持ちのキャラで条件を完全に合わせて仕込みもやってみましたが,実は,それでもダメでした)。
ほしとも候補が見つかるとキャラクターの頭上にピンクのハートマークが舞い,クピドがわざわざメールでお知らせしてくれる。ほしともリストのウィンドウを開くと,相手の血液型やレベルなどの細かい情報もチェック可能だ。しかし,これだけでキューピッドシステムは終わりではない。相手がログインしているなら,とりあえず連絡を取って二人でクピドのところへ行こう。次なる試練「シンクロテスト」が待っている。シンクロテストはその名の通り,二人の相性を確かめ,高めていくもので,同じ質問に対する二人の答えでシンクロ率がはじき出される。これを数回繰り返せば新密度が高まり,やがては「親友」という関係になれる。
筆者の初めてのほしともAさん(仮名)はとても優しい人のようで,わざわざ「せっかくほしともになれたので,できれば一緒に狩りに行きましょう。ログインしたら連絡をください」と素敵なメッセージを送ってきてくださった。平日のログインしている時間帯をたずねたり,数回やりとりを重ね「これはいけるっ(?)」と確信したのだが……ところがそれ以来,いくらメールを送ってみても梨のつぶて。微妙にレベルが上がっている所を見ると,ログインはしているようなのだが,返事は来ない。困った,このままじゃ運命のめぐり合いが完結しないじゃないか! と乙女心をジリジリさせているとついにAさんから返事が来た。下駄箱を開けたら入っていたラブレターを読むような気持ちで,そっと開封してみると……。
「せっかくほしともになれましたが,友達に誘われてレグルスサーバーでプレイし直すことになりました。ごめんなさい」
いや,まぁ,(ゲーム内で)振られることには慣れっこだ。この程度でいちいち凹んではいられない。すぐさま新しい情報でクピドに登録しなおすCatoNineTails。今度はもっと条件を絞り込んでみることにした。
大胆に条件を変えて,再度キューピッドに再登録。登録情報変更後,やはり絞り込みすぎたのか,1回目のマッチングは空振り。しかし2回目のマッチングは成功して新しいほしともが見つかったのだ! 今度は逃がさない,じゃない,素敵なほしともになれるよう慎重にメールを送ってみたのに……。
返事がない。ちっとも返事がこない。
返事がないのはとってもシャイな人なのかもしれないが,問題はそこではなかった。送信メールに反応はないのに,なぜか,ほしともBさん(仮名)はCatoNineTailsのために祈りを捧げている。みずがめ座のBさん,私の娘のために祈ってくださるのはとても嬉しいのですが,お返事をもらえると嬉しいな……。
このままでは連載のネタにならない。というわけで,ここからはスクリーンショット撮影に協力してくれた通りすがりのプレイヤーさんによる,ほしともになると訪れる,めくるめく素敵なアレコレを紹介していこう。
ほしともになると「LP」というポイントを消費して,こんな恥ずかしいこと極まりない専用エモーションを2時間に1回,周囲のほしともが見つからないかわいそうなプレイヤーに見せ付けることができる。っていうか,台湾では親友とか友達同士でここまで濃厚なことをするんだろうか? 疑問は残るものの,一応このエモーションは「互いのアクティブ値が減少しない」,「クリティカル被ダメージ20%減少」,「すべての命中率7.5%増」など,30分の制限付きではあるが,大きな効果が得られる意味を持っている。
また,同じパーティで戦闘すれば溜まる「HTP」(ほしともポイント?)というポイントを消費すると,花の育成が可能に。花にHTPを使って世話をするとすくすく育ち,やがて「花」か「蜜」を採集できるのだ。花は最初に決めた色に従って,移動速度が増加したり,詠唱速度が変わったりする効果があり,しかも3日間も効果が続く。ほしともになると,今まで以上に快適にプレイできるメリットが,多数用意されているのが分かるだろう。
しかし,筆者と同じように「ほしともは見つかったが連絡がこない」あるいは「ほしとものレベルが5でとまったまま,ログインしていないようだ」「連絡は取れたのだが同じチャンネルに入れなくてもの別れ」という理由でシンクロテストまで進めないプレイヤーもかなりいる。もちろん一度見つかったほしともも,リストから削除して探しなおすことはできるのだが,登録時から時間が経ってしまいレベル差が開いていたり,プレイ時間が違いすぎるプレイヤー同士の場合,やはりほしともから親友までステップアップするのはかなり難しい。ユニークかつ実用的なシステムだけに,もう少しブラッシュアップしてほしいところだ。
実をいうと,この連載締め切りのギリギリのタイミングで,次のほしともさんと無事に合流することができた。時間に余裕がなく,LP/HTPなどのポイントを溜めるまでにはいたらなかったのだが,もうCatoNineTailsだって一人ぼっちじゃない。今週のファッションと運勢の前に,彼女のほしともを紹介(自慢)させてほしい。正式サービス開始と同時に実装された,有料アイテムで着飾っているなかなか素敵な青年だ。
今回,あまりにマッチングしないということなので,なにかキューピッドシステムのマッチングで秘訣はあるのかとガマニアさんに聞いてみた。広報のイリさんは勝率10割だそうで,「あまり突飛な項目をつけないこと」とだけアドバイスをいただいた。
私が試した限りでは,条件なしでも条件を付けてもマッチングしていたり,巷の話では,条件と全然違う人がマッチングしたりと法則性は見つかっていない。条件指定よりも誕生日などの相性判断のほうが大きいのかもしれない?
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