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「LieVo」のキーパーソン達に聞く:各コンテンツの魅力と,その進捗状況について
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印刷2007/02/02 22:29

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「LieVo」のキーパーソン達に聞く:各コンテンツの魅力と,その進捗状況について

 1月31日に行われた「『LieVo』プレスカンファレンス 2007 WINTER」(詳細記事は「こちら」)の終了後,同カンファレンスに登壇したLieVoのキーパーソン達から,直接話を伺う機会が得られた。わずかな時間ではあったが,今後のLieVoを占う意味で,実に価値のあるミニインタビューとなった。
 LieVoの主要コンテンツに関わる重要人物達が8人も揃っていたこともあり,場の空気は非常に和やかなものだった(こちらとしては緊張しっぱなしだったが)。しかし,それぞれが担当するプロジェクトに対する想いは実に強く,LieVoの層の厚さをあらためて思い知った次第である。
 今回のミニインタビューでは,「BASTARD!! ONLINE」(バスタード!! オンライン)や,隠し球「Project EDEN」(仮題)にまつわる発言も飛び出ているので,興味のある人はぜひご一読を。また,各コンテンツについての情報も引き続き追っていくので,そちらにも期待していてほしい。(Text by 大路政志 / Photo by 新井邦彦)

プレスカンファレンスの直後にもかかわらず,快くインタビューに応じてくれた。LieVoのメインコンテンツに深く関わっているキーパーソンが勢揃いしているだけに,もっと詳細な話をお聞きしたかったが,それでは時間がいくらあっても足りない。いずれ,あらためてインタビューをお願いしたいところだ


■テクモ マルチコンテンツ事業部 プロデューサー/課長
■河野順太郎氏

 「WarRock」に関しては,従来のオンラインFPSと違うところを,どれだけアピールできるかが勝負だと考えています。その中でもとくに重要なのが,コミュニティでしょう。気の合うプレイヤー達が協力し合い,日々の戦いの中で,自分達だけの物語を作っていく。我々は,その物語作りをサポートするために,コミュニティ機能を積極的に充実させていきます。WarRockは,リアルなアクションを短時間で楽しめるタイトルなので,多くのプレイヤーに,さまざまな出会いを提供できると思います。FPSというジャンルには,どうしてもコアなイメージが付きまといがちですが,WarRockでは,そのイメージを払拭したいですね。
 またパッケージタイトルと違って,不具合の修正や新要素の追加を,臨機応変に行えるという部分も,オンラインFPS,WarRockの特徴です。既存のイメージにとらわれず,プレイヤーの反応をしっかりと把握したうえで,より快適で魅力的なサービスを提供していきたいと,強く考えています。
 今後のさらなるアップデートに関しては,アイデアはいろいろと出ているのですが,決定に至ったものはまだ多くないので,現段階ではあまりお話しできません。しかし,時間がかかっても,これまでにないFPSの楽しさを表現できるよう頑張っていきますので,ぜひ期待してください。



■テクモ マルチコンテンツ事業部 プロデューサー
■植田慶徳氏

 「Gallop Racer ONLINE」は,競馬ゲームとして,そしてレースゲームとして,間口の広いゲームに育てていきたいです。
 競馬ファンだけでなく,オンラインゲーマーのセカンドゲームとしても楽しめるような,アクション性の高いゲームとして遊んでもらい,その先に,サイアーラインを軸としたプレイヤー創造型のオンライン競馬ワールドを,プレイヤー自身の手で作っていってもらえるようなゲーム性を提供していきたいと考えています。
 今は,その目標に向かって開発を進めている段階です。ゲームの詳細については,近いうちに情報公開していくので,期待してください。



■SeedC IT事業部 部長
■田中一郎氏

 「INFINITY」にとって,コミュニティ機能や成長要素を強化するアップデートは,非常に大きな意味を持っています。「ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン: ストームリーチ」に代表される重厚な欧米作品とは違い,INFINITYは気軽にプレイしやすいタイトルではあると思うのですが,プレイヤーを長い間楽しませ続ける要素に関しては,やや物足りないタイトルだったんですね。その点に関する認識が,SeedCにも,開発元であるWindySoftにもありまして,今回の大規模アップデートに結びついたわけです。
 ほかのプレイヤーと密なコミュニケーションがとれる村や,アビリティポイントによるキャラクターの成長,アイテム合成といった新要素によって,INFINITYは,アクションゲームとしての魅力と,RPGとしての奥深さを備えます。プレイの継続性が格段に増すので,ぜひ期待していてください。



■さくらインターネット 企画部 オンラインゲーム事業担当プロデューサー
■上田浩氏

 プレスカンファレンスを終え,あらためて思うのは,「今度こそ洋ゲー,とくに北米産MMORPGを日本に根付かせたい」ということ。北米産のMMORPGは難しそう,というアレルギーのようなものが,ライトゲーマーを遠のかせてしまっていたのかもしれませんね。
 LieVoと提携し,「ダンジョンズ&ドラゴンズオンライン: ストームリーチ」の念願だった,「間口を広げる」ことが可能になりました。DDOには2週間の無料体験期間があるのですが,LieVoを通じて,1時間でも2時間でもプレイしてもらえば,「洋ゲーって実は面白いんだ」ということに,きっと気づいてもらえると確信しています。
 LieVoにそのチャンスを与えてもらったことに感謝すると共に,その期待を裏切らないよう,我々としても気を引き締めて頑張っていきます。
 なおカンファレンスでは,CEOの笹田から,当社のパブリッシングタイトルに関する,各種プラットフォームへの展開予定も発表されましたが,今詳細をお話しすることはできません。近い将来に,あらためて発表させてもらいたいと思いますが,いわゆる次世代機は,MMORPGとの相性がいいと考えています。その市場自体にも本格的なMMORPGはほとんどないですし,大きなチャンスがある。MMORPGファンも渇望しているはずなので,なんとかその期待に応えたいところです。



■レッド・エンタテインメント 事業戦略担当責任者
■プロジェクト推進本部 オンラインゲーム事業部長
■岩澤泰洋氏

 LieVoには本格的なタイトルが多く集まっていますが,そんな中で,5分,10分でも楽しめるタイトルはないものかと考えた結果,まずは「ラブネマ」で勝負してみようということになりました。し烈な戦闘に疲れたら,ぜひラブネマの世界でリフレッシュしてもらいたいですね。
 SNSやBlog,アバターチャットなどを利用している人は,女性に限らず多いと思いますが,ラブネマでは,アバターを軸とした豊かなコミュニケーションが楽しめます。チャットやミニゲーム,ちょっとしたクエストなどを通じて,知らず知らずの間に仲間が増えていく。ラブネマを起点としたコミュニケーションに,喜びや楽しみを見つけてもらえたらな,と考えています。
 レッド・エンタテインメントならではの強みを生かすという意味で,今後は当社が関わっているマンガのキャラクターだとか,それにちなんだコスチュームなんかも,随時投入していきたいと思っています。
 コミュニティの強化はLieVo全体としての構想ですが,ラブネマに関しては,LieVo本体と喧嘩しないよう,補完的な関係が作れるようなコンテンツ/サービスとして育てていければな,と考えています。



■テクモ ハイシナジープロダクション プロデューサー/課長
■高崎俊行氏

 今回のプレスカンファレンスでは,「BASTARD!! ONLINE」に関してタイトル名のみの発表となりました。内容についてはまったく発表できなかったわけですが,残念ながら,この場でも発表できない状況なんです。……ですけども,もうそろそろ,近日中に,たぶん,ゲームの詳細についてお話できるかと思います。(LieVoチーム一同,笑)
 まずは公式サイトを通じて,近いうちに何らかの発表ができると思います。もしかしたら,ですけれど,そのうちオフラインイベントなんかも実施できるかもしれません。あくまで,もしかしたら,ですよ(笑)。
 あまり話しすぎると後で怒られてしまうのですが,開発者視点で少しだけコメントさせてもらいます。BASTARD!! ONLINEに関しては,原作の魅力を損なわないゲームデザインが第一にあって,そのうえでゲーム性をどう出していくかが,開発の焦点となっています。そこに意識を向けつつ,ゲーム世界の「ライブ感」を一つのキーとして考えています。詳しい内容については,後日あらためて,発表させてください。
 ちなみに,原作者の萩原一至さんは,ゲームに対する造詣が非常に深い方なのですが,BASTARD!! ONLINEに対する強いリクエストなどは,ほとんどありません。口出しはしないから,とにかく面白いゲームを作ってください,という感じで,我々開発者を強く信頼してくれています。萩原さんの信頼を裏切らないよう,そして「BASTARD!!」ファンの期待に応えられるよう,今後も努力を続けていきます。



■テクモ ハイシナジープロダクション プロデューサー/課長
■長谷川仁氏

 私は,プロジェクトコード名「EDEN」というオンラインゲームを開発しています。このプロジェクトに関しては,現在お話しできることがあまりにも少なくて,ちょっとでも余計なことを話すと,あとでひどく怒られてしまうんです(笑)。
 Project EDENの開発思想は,「オンライン上に楽園を作ろう」というものです。カジュアルゲーマー/コアゲーマーを問わず,いろんなタイプのプレイヤーが循環して楽しめるような楽園を,オンライン上に作ってみたいんですね。
 ゲームの概要については,しかるべきタイミングが来たらお話させてもらいますが,少しだけ……。Project EDENは,一般的なMMORPGではありません。戦闘とキャラクターの成長を基幹とするようなオンラインRPGではなく,極めて「LieVo的」な思想を持って制作しています。進捗としては,企画段階ではなく,開発段階に入っているのですが……,これ以上はちょっと……。僕ごときが多くを語ってしまっていいものかどうかも分からない状況なので(笑)。少なくとも2007年内には,何らかの形で情報を公開しますので,もう少しお待ちください。



■テクモ ハイシナジープロダクション エグゼクティブプロデューサー/本部長
■原尾宏次氏

 プレスカンファレンスで,安田(テクモ代表取締役社長)が言っていましたが,LieVoは共和国,共和制なんです。グローバル&オープンという旗印を掲げたところに,(周囲を見渡して)こんなにも力強い皆さんが集まってくれた。素晴らしいの一言です。
 もちろん,テクモの開発現場としては,パートナーの皆さんに対して,ちょっとしたライバル心も抱いていますけどね。負けてなるものか! と(笑)。ともあれ,LieVo構想は素晴らしいと,心から思っています。ぜひ末永く,仲良くやっていきたいですね。
 現在,さまざまなポータルサイトやゲームサイトがありますが,共和制的な思想を掲げ,その中で自由に創造し,「みんなで勝ちましょう」という雰囲気でビジネスを展開しているところは,まだまだ少ないと思います。ここにいらっしゃる皆さんと力を合わせ,LieVo構想の素晴らしさを証明していきたい。

 これは余談になりますが,個人的に感慨深かったのは,コンシューマ部門の菊地プロデューサーが作った,Wii版「スカッとゴルフ パンヤ」です。同作の発想は,非常にLieVo的だった。クリエイターが海を越えてお互いを認め合い,より良い作品を作り上げた。 Wii版が完成したとき,Ntreev Soft社のSeo, Kwan Hee理事が,Wiiのコントローラを持ってきて,「こんなに面白いゲームを作ってくれてありがとう!」と言ってくれたんです。こういうクリエイター同士のつながりみたいなものが,LieVoという場にも生まれると信じています。
 当初から,LieVoにはさまざまな才能が集まってくれるとは予想していましたが,これほど頼もしいメンバーから賛同を得られるとは,正直考えてもいませんでした。今日(1月31日)を,ここにいる皆がLieVoという旗のもとに集まった記念日として,気持ちを新たに頑張っていきたい。今後ともよろしくお願いします。

(2007年1月31日収録)

  • 関連タイトル:

    ゲーマーズワン

  • 関連タイトル:

    WarRock

  • 関連タイトル:

    INFINITY

  • 関連タイトル:

    Gallop Racer ONLINE

  • 関連タイトル:

    Dungeons & Dragons Online: Eberron Unlimited

  • 関連タイトル:

    ラブネマ

  • 関連タイトル:

    BASTARD!! -ONLINE-

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