Valveがリリースしたパズルゲーム，「Portal」のデモ版「Portal: The First Slice」が公開された。これは「こちら」でお伝えしたNVIDIAユーザーオンリーのデモ版キャンペーンが終了し，それ以外の人でもプレイできるようになったものだ。編集部でNVIDIA製品以外のグラフィックスチップを搭載したPCを使って試してみたところ，問題なくプレイできた。
　なお，デモ版のインストール/プレイにはValveのオンラインゲーム配信システム“Steam”が必要になるため，今回はファイルのUpではなく，Valve当該ページへのリンクを掲載する形を取っていることをご承知おき願いたい。

　本作はご存じのように，空間をつなげられる不思議な銃で壁や床などに穴を開け，通常では進めないようなマップを攻略していく，一人称視点のパズルゲームだ。デモ版では，ゲーム序盤と思われるチュートリアル部分がプレイできる。
　プレイヤーは，ガラスで囲まれた無機質な部屋で目を覚まし，何があったのかさっぱり分からないまま，合成音声のような女性のガイダンスに導かれて進んでいく。
　しばらく進むと，お待ちかねの銃が手に入る。この銃は，遠く離れた2地点間を結ぶもので，コンクリート製の壁や床なら好きなところに出入り口を開けられるのだ。文章だと分かりにくいかもしれないが，実際に銃を手にしてあちこちに穴を開けてみれば，銃の使い方はすぐにマスターできるだろう。
　マップは，先に進むにつれ難度が増し，通常ではどうやっても行けないような場所に出口があるときなど，なかなか悩ませてくれる。デモ版ではChapter 1～4までしかプレイできないが，手ごたえは十分に感じられるだろう。
　ゲームスタート時に“Commentary Mode”を選ぶと，プレイをしながら開発者の音声による説明が受けられる。ナレーションはもちろん英語なのだが，ゲーム開発の裏話などあれこれ語ってくれるので，一度聴いてみる価値はある。

　一度クリアしてしまったらそれっきりになってしまいがちなのがパズルゲームの宿命だが，全体に流れるクールな雰囲気，かなり頭をひねらないとクリアできないマップ構成など，さすがに数々のメディアで高い評価を得ただけのことはあると思わせる。このデモ版に限れば反射神経を使うようなシーンはほとんどないため，アクションが苦手な人にもおススメだ。

「Portal: The First Slice」

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