［韓国ゲーム事情＃586］大規模戦闘に特化した「Battle Boom」

Kimの韓国最新PCゲーム事情＃586

100人対100人という，大規模戦闘に特化した「Battle Boom」（2006/8/21）

Text by Kim Dong Wook特派員

　Lobster Softが開発，Cykan Entertainmentがサービスを行う予定の「Battle Boom」は，100人対100人という大規模な集団戦闘に特化されたオンラインゲームだ。
　本作は，SF世界が舞台となっており，（「Dark Age of Camelot」のように）争いを続けている三つの国家が存在する。プレイヤーはそのいずれかの国家に所属し，パイロットの顔が外から見えるロボットで戦う。

　本作には大規模な戦闘をスムースに行うために，「Battle Zone」と呼ばれるシステムが用意されている。これは，戦闘への参加を申し込んだプレイヤー達の数と能力値などがリアルタイムで計算されて，2チームに分けられるというもので，両チームの戦力が均等化した時点で，戦闘がスタートする。参加の申し込みを済ませたプレイヤーは，アイテムの購入やほかのプレイヤーとのコミュニケーションをしながら，戦闘が開始されるのを待つ。
　なお，7月13日から19日まで行われたクローズドβテストでは，プレイヤーの割り振りは完全にコンピュータ任せだったが，将来的には，ギルドメンバー同士や友達同士で登録でき，敵味方に分れることなく一緒に戦えるシステムが実装されるという。



　Battle Boomにはレベルに該当する「等級」という要素があり，これは戦闘に参加することで得られるポイントで上昇し，等級に応じてより強力な武器や防具（バトルスーツ）を装備できる。
　また，戦闘貢献等級と呼ばれるものもあり，戦闘中に敵を破壊すると上昇し，自分が破壊されると減少する。この値に応じてHP（ヒットポイント）やパワーが増減するという仕組みだ。戦闘貢献等級は等級と違い，戦闘が終わると初期化されゼロになる。
　
　本作は主に，大規模な戦闘を行うBattle Zoneと，モンスターロボットを破壊してアイテムを得るBattle Fieldの二つで構成されている。Battle Fieldを使えば少人数で遊べるわけだが，ここで他国のプレイヤーと出会った場合は，PvPが勃発する可能性があるという。
　このほかBattle Zoneに参加するための準備を行う待機スペースがあり，武器や防具の購入が行える。戦闘が許可されていない中立スペースなので，他国プレイヤー同士が出会っても，戦闘が始まることはない。
　さらに，コミュニケーション専用の社交スペースも用意されており，ここでプレイヤーはキャラクターを飾るファッションアイテムを購入可能だ。
　今後は，等級の高いプレイヤーだけが利用可能なコミュニティ空間が設置される計画もあるとのこと。

　本作では9月中に記者発表会が行われる予定があり，その席でサービスインまでのスケジュールなどが明らかにされるだろう。