ニュース
[CJ 2006#18]中華風ファンタジーMMORPG「蜀山Online」の最終目標は,仙人になること
本作の開発/運営元である御風行数碼科技公司のブースでは,今回も前回同様,デモムービーを流した展示機のみの出展だったが,本作はすでに中国で2000人規模のクローズドβテストが行われている。また,今年の11月には中国での正式サービスも開始される予定。ゲームの概要を推し量ることしかできなかった昨年と変わって,今回はゲーム内容について詳しく聞けたので,ここで紹介しよう。
本作の世界観は,「天」「地」「山」「海」「氷」の五つの世界を主軸とした仙郷もの。アニメ調のレンダリング(トゥーン・シェーディング)が施されたグラフィックスが特徴で,日本人にも違和感なく受け入れてもらえそうなキャラクターデザインだと感じた。
プレイヤーが選べる種族(職業)も5種類用意されている。「剣仙」はその名の通り剣技に長け,剣の精に乗って飛行する「御剣飛行」というスキルが使える。「珠仙」は補助技能に優れ,「霊者」は中国の伝統的な妖怪を召喚する召喚士のようなクラス。チベット仏教の文化を取り入れたという「日神」は,経文を唱えることによって力がアップし,金剛に変身することもできる。そして,「月神」は魚(といっても本当の魚ではなく,あくまで魚風という意味だが)や蝶の姿に変身することによって,姿に応じた能力がアップするという。
また,「仙龍」という乗り物にもなるペットを持つことができたり,プレイヤー同士の協力で,麒麟や鳳凰といった強力な神獣を呼び出す「陣法」システムなどの要素もある。これらの特技や能力を駆使して修練を積み,「大蜀金仙」と呼ばれる仙人になることが,本作の最終的な目標であるとのことだ。
いかにも中国的(道教的)な発想だが,ファンタジーといえば西洋ファンタジー一辺倒になりがちな日本国内のゲーム事情と比較すると,より自国の文化に根ざしたものを作っているといえるだろう。日本においても,自国の文化に目を向けたタイトルがもっともっと登場することを願わずにはいられない。
なお,本作のデモムービーも合わせてアップしたので,ぜひそちらも確認していただきたい。ムービー前半は世界観の説明,後半は実際のゲーム画面が紹介されているので,本作の世界観やグラフィックスがよく分かると思う。実際に手を触れて遊んでみることができなかったのが,つくづく残念に思われる。(ginger)
■「蜀山Online」紹介ムービーは「こちら」から(6分34秒:71.5MB,MPEG4形式)
- 関連タイトル:
蜀山Online
- この記事のURL:
御風行数碼科技公司 版権所有 Copyright (C) 2005-2006