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TP-Link,10756Mbpsのスループットを実現したWi-Fi 6対応ゲーマー向け無線LANルーター「Archer AX11000」を国内発売
メーカー想定売価は,4万5800円(税込5万380円)で,10月17日に予約を開始して,10月31日の発売を予定する。
本製品が対応するWi-Fi 6は,従来の無線LAN規格と比べて,通信速度が高速で多くの子機と接続可能なこと,低遅延といった特徴を備える。
Archer AX11000では,2系統の5GHz帯と1系統の2.4GHz帯が利用できるトライバンドに対応しており,5GHz帯の電波を使ってWi-Fi 6でデバイスと接続する場合,1系統あたり最大約4804Mbps(理論値,以下同),2.4GHz帯を使う場合で最大約1148Mbpsの無線通信が可能で,製品全体のスループットは10756Mbpsに達するという。
Wi-Fi 6に対応するゲーマー向け無線LANルーターは他社からも登場しているのだが,Archer AX11000は競合製品と比べて安価となっており,TP-Linkは価格対スペック比が高いことをアピールしていた。
有線LAN機能としては,2.5GBASE-Tに対応したWANポート1基と,1000BASE-T対応のLAN用Gigabit Ethernetポートを8基備え,2番目と3番目のLANポートを使ったリンクアグリゲーション機能に対応している。
このほかに,Archer AX11000では,ゲームタイトルの通信を検知して,通信速度の向上と安定を図る「ゲームアクセラレータ」や,ゲームにおけるPing値をリアルタイムで表示する「ゲーム統計」といったゲーム向けの機能を備える。
ゲームアクセラレータは,TP-Link側で対応したゲームでのみ有効だそうで,いまのところ,「League of Legends」や,「Minecraft」など,PCゲーム47タイトルが対応してる。ユーザー側で特定のゲームタイトルを追加することはできず,ファームウェアの更新で対応ゲームが追加される形になるとのことだ。
SUMOMOXqX選手とMelofovia選手は,「シューター系のゲームの場合,Ping値が10ms下がるのは,プレイする感覚に大きな影響がある。Wi-Fi 6環境では,無線接続ということを忘れるくらい快適にプレイできた」とその効果を語った。
税込約1万4000円のWi-Fi 6対応ルーターも発表
また,TP-Linkは同じくWi-Fi 6に対応したルーター「Archer AX50」も発表した。IntelのWi-Fi 6対応SoC「WAV600」を採用しており,5GHz帯と2.4GHz帯をそれぞれ1系統ずつ利用可能で,5GHz帯での接続時に最大2.4Gbpsの無線LAN通信が可能という。
メーカー想定売価は1万2800円(税込1万4080円)で,Archer AX11000と同様に,競合他社の製品よりも安めの価格が見どころと言えよう。
第10世代Intel Coreプロセッサを搭載したノートPCや,iPhone 11 ProおよびiPhone 11を始めとするハイエンドスマートフォンなど,Wi-Fi 6対応製品が増えてきた。最新デバイスで,これまでよりも高速な無線LAN通信を試してみたい人は,導入を検討してみるといいだろう。
TP-Linkの日本語公式Webサイト
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