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プロメテック,映画「252生存者あり」に1000万パーティクルの高波シミュレーションデータを提供
波の表現には,メッシュを使うものと粒子(パーティクル)を使うものがあるが,高波などの水面がダイナミックに変形する現象はメッシュ法で再現することが難しく,パーティクルのシミュレーションを行うことで地形や障害物との干渉なども反映したリアルな映像作りに成功している。国内映画では例のない物理シミュレーションを大規模に取り入れた映像制作事例になるという。
以前,同社がNVIDIA TESLAを3台使用して100万パーティクルの流体シミュレーションを行っているデモを紹介したことがあったのだが,今回のシミュレーション規模は1000万パーティクルと10倍のものとなっている。おそらく同社の粒子法流体解析ソフトウェアFLUIDSISTAをベースとしたものと思われるが,処理系も映像制作用に開発されたシミュレータを使用したとのこと。
問題のシーンは,お台場と汐留地区に高波が押し寄せるというもので,シミュレーション画像とそのデータを使用した画像の例が公開されている。
ちなみに,左で高波を浴びて大きなしぶきをあげている変な形の建物が電通ビル,その下に資生堂と日テレ,真ん中辺の斜め向きが一時期4Gamer編集部も入っていたソフトバンクのビル,三角形のが共同通信のビルだ。浜離宮は波に沈んでいる。データではWINS汐留あたりまで入っているので,もう100mくらい広ければ現4Gamer編集部のビルも映るのだが残念だ(?)。
プロメテック・ソフトウェア
http://www.prometech.co.jp/- この記事のURL:
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