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コミュニティーエンジン,P2Pアプリ用ミドルウェア「LiquidSync」発表
コミュニティーエンジンは,ネットワークアプリケーション用のエンジン「VCE」の開発で知られているが,今回のLiquidSyncは,VCE2上で作られたP2P機能のためのミドルウェアだ。P2P機能は,サーバーを介さず,クライアント間で直接データを送りあうネットワーク構成で,サーバー側の負荷を下げることができる。
P2P機能をゲーム内で使うなら,パーティ間のチャットをサーバーを介して全員に配信する代わりに,仲間内で配信したり,近くのキャラクターの位置情報などを素早くやり取りできる。とはいえ,こういったことはおそらく多くのゲームですでに行われているだろう。真価を発揮するのは,同時に大容量ファイルをたくさんのクライアントに送信する場合で,ゲーム内のムービーファイルであるとか,ゲームのパッチデータのやり取りに最適のミドルウェアとなりそうだ。
すでにVCEを使っているオンラインゲーム(「三國志 Online」や「ベルアイル」など)では,今後パッチダウンロードが格段に高速化されてくるかもしれない。なお,P2P部分は,かなり独立した構成になっているようなので,ほかのエンジンをベースとしている場合でも導入は可能と思われる。
コミュニティーエンジンでは,コンシューマゲーム機用にも対応する予定とのことで,そろそろいろいろ出てきそうな(?)コンシューマゲーム機のネットワーク対応ゲームにとっても福音となるかもしれない。まもなく評価版が公開されるとのことで,マニュアルが先行公開されている。興味のある人は公式サイトを覗いてみよう。
LiquidSync公式サイト
https://plus.ce-lab.net/liquidsync- この記事のURL: