Saitek，フラシム用ヨーク＆スロットルレバーのセットを2万7090円で国内発売

　Saitekの販売代理店であるゼネラルオートサービスは，フライトシミュレータ用製品シリーズ「Pro Flight」の新製品として，ヨークとスロットルレバーのセット「Pro Flight Yoke System」を，2007年12月14日に2万7090円（税込）で発売すると発表した。同時に，スロットルレバー単品「Pro Flight Throttle Quadrant」も9240円（税込）で販売を開始する。

Pro Flight Yoke System。写真右下のスロットルレバーは，Pro Flight Throttle Quadrantとして単体販売も行われる

　Pro Flight Yoke Systemのヨークは，ステンレススチールのシャフトと高精度なベアリングを採用することで，耐久性を高めたとされているのが最大の特徴だ。POVハットスイッチ＋7ボタン＋3切り替えスイッチを持ち，エレベータ/エルロン制御周りやハットスイッチ，ボタンの挙動は，Saitek製品に共通の設定ツール「SST」（Saitek Smart Technology）によって自由に設定できる。また，中央に用意された液晶パネルは基本的にクロノグラフ（＝ストップウォッチ）として利用でき，SSTのアップデートによって，別の用途に使えるようにすることも予定されているという。

　Pro Flight Throttle Quadrantは，3連のレバーとスイッチ風6ボタンによるスロットルレバーで，付属のクランプを利用すると，向きに関しては比較的自由に取り付けられるようになっているのが特徴だ。こちらもSSTによるカスタマイズが可能となっている。

スロットルレバー単体。写真では“クランプの横”で“ボタンが下”になる形で取り付けられているが，“クランプの上”に取り付けたり，“ボタンが上”になる形で取り付けたりもできる

Pro Flight Yoke Systemの付属クランプは，机などへの固定が想定されている，ごくごく一般的なもの

　接続インタフェースはPro Flight Yoke System，Pro Flight Throttle QuadrantともにUSB 1.1。ただし，Pro Flight Yoke System付属版のスロットルレバーは，PS/2インタフェースでヨーク本体と直接接続する仕様となる。ヨーク本体には，3ポートのUSBハブ機能が用意されており，単体販売版のスロットルレバーや他社製のフライトデバイスなどをこのヨーク本体に接続することが可能だ。逆に，単体販売版のスロットルレバーは，他社製のヨークやジョイスティックと組み合わせて利用したりもできる。なお，対応OSはWindows XP/Vistaだ。

　ヨークやスロットルレバーには定番製品があるものの，高価だったり一部のショップでしか購入できなかったりと制限が少なくなかった。それだけに，ヨークとスロットルレバーのセットで2万円台後半という価格を魅力的に感じる人は多いのではないだろうか。2007年12月の発売が予定されている「マイクロソフト フライト シミュレータ X：栄光の翼」（原題 Microsoft Flight Simulator X: Acceleration）を機に，“ちょっとコクピットを作ってみる”のも悪くなさそうだ。