ニュース
シリコンスタジオ,iOSとAndroidに対応した3D性能計測アプリ「MOBILE GPUMARK」を公開
MOBILE GPUMARK公式Webサイト
iOS版「MOBILE GPUMARK」ダウンロードページ
Android版「MOBILE GPUMARK」ダウンロードページ
RIGID GEMSは,宝石を通る光の屈折や反射といった複雑なシェーダプログラムを使用する場合のGPU処理性能や,複数の宝石やリングが衝突する物理シミュレーションを利用する場合のCPU処理性能,そして同社のゲーム開発ミドルウェア「YEBIS 2」を使ったポストエフェクト利用時のGPU性能を計測するモードとなる。
ちなみにRIGID GEMSに用いられる3Dモデルのポリゴン数は,宝石が1個につき300〜600ポリゴン,リングが1個につき832ポリゴンとのことだ。
DEAD PARKINGは,ポリゴン数が多めの3Dキャラクターを多数表示した場合のGPU性能と,それらの3Dキャラクターを動かして,モーション制御した場合のCPU性能,リアルタイムで影を生成した場合のGPU性能を計測。加えて,ポストエフェクト(グレアや被写界深度といった処理)を行った場合のGPU性能も合わせて測定するモードだ。
ちなみにDEAD PARKINGで使用されている3Dモデルのポリゴン数は,24体描画されるゾンビが1体につき約2000ポリゴン,主人公が約3300ポリゴン,背景が1万3000ポリゴンになるという。
NATURAL BONEでは,「現行世代のハイエンドコンシューマゲーム機で用いられているものと同等クラス」(シリコンスタジオ)の3Dモデルや高精細なテクスチャデータを描画する場合のGPU性能測定を行う。キャラクターは約1万2000ポリゴン,背景は約15万ポリゴンでそれぞれ描画されているそうだ。
- Fill Test:画面の塗りつぶし性能
- High Ploygon Model:ポリゴン数が多い3Dモデルの表示性能
- Many Models:多数のキャラクターを表示した場合の描画性能
- Per Vertex Lighting:光源計算を頂点ごとに行う場合の性能
- Per Vertex Lighting&Specular:光源計算を頂点ごとに行う場合の性能(鏡面反射あり)
- Per Pixel Lighting &Specular:光源計算をピクセルごとに行う場合の性能(鏡面反射あり)
- Per Pixel Lighting&Specular&Normalmap:光源計算をピクセルごとに行う場合の性能(鏡面反射あり&法線マップあり)
- YEBIS Resolution 420x234:YEBISの内部解像度が420×234ドットの場合の性能
- YEBIS Resolution 800x450:YEBISの内部解像度が800x450ドットの場合の性能
- YEBIS Resolution 1280x720:YEBISの内部解像度が1280x720ドットの場合の性能
いずれのテストも,解像度の設定が行えるようになっており,「High」「Normal」「Low」の3段階から選択できる。Highがデバイスの解像度のまま,Normalがデバイスの解像度を縦横ともに0.75倍した解像度,Lowがデバイスの解像度を縦横ともに0.5倍した解像度でそれぞれテストを行うことになる。
また,各テストには「デモモード」が用意されており,デモモードでは,エフェクトの有無やオブジェクトやキャラクターの増減が行えるほか,視点を動かすことも可能だ。
各テストの測定結果は,シリコンスタジオのサーバーにアップロードすることができ,同社のWebサイトでランキングを確認することが可能となっている。ただし,アップロードできるのは,解像度設定Highでテストを行った場合の結果のみになるという。
iOSとAndroidとで,プラットフォームの垣根を越えて,自分のデバイスがどのくらいの3D性能を備えているのかが計測できるのは,なかなか面白い。シリコンスタジオによれば,Windows版も予定しているとのことなので,Windows版が登場すれば,より比較が行いやすくなるだろう。もしかすると,今後はMOBILE GPUMARKが3Dベンチマークの標準になっていくかもしれない。
MOBILE GPUMARK公式Webサイト
iOS版「MOBILE GPUMARK」ダウンロードページ
Android版「MOBILE GPUMARK」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
MOBILE GPUMARK
- この記事のURL: